子タスクID出力機能

子タスクIDを出力するかどうかを指定できます。

子タスクID出力機能の対象となるのは、配信処理、集信処理、および要求受付処理が出力するメッセージすべてです。

出力された子タスクIDによって、メッセージを出力した子タスクを識別できます。

これにより、各処理の一連のメッセージを紐づけることができます。

 

子タスクIDは、8バイトで出力されます。

子タスクIDは、配信処理、集信処理、および要求受付処理が出力するメッセージ番号とメッセージ本文の間に付加されます。

ユーザ固有メッセージを出力する場合は、ユーザ固有メッセージの後に付加されます。

配信機能、集信機能、要求受付機能の各処理(子タスク)ではなく、配信プログラム、集信プログラム、要求受付プログラムが出力するコンソールメッセージは、エラー番号のあるメッセージとして表示されるため子タスクIDは出力されず、子タスクIDの領域にはスペースが表示されます。

以下に、子タスクIDの出力例を示します。

ユーザ固有メッセージを出力しない場合

例) メッセージが「XR0001 ISP OPEN SUCCESSFUL」の場合

OUTSTSKID

表示されるメッセージ

N(出力しない)

XR0001 ISP OPEN SUCCESSFUL

Y(出力する)

XR0001 99999999 ISP OPEN SUCCESSFUL

ユーザ固有メッセージを出力する場合

例) メッセージが「XR0001 ISP OPEN SUCCESSFUL」の場合

OUTSTSKID

表示されるメッセージ

N(出力しない)

XR00011234ABCD ISP OPEN SUCCESSFUL

Y(出力する)

XR0001 1234ABCD 99999999 ISP OPEN SUCCESSFUL

子タスクIDの出力は、システム動作環境設定の子タスクID出力(OUTSTSKID)で指定します。

システム動作環境設定については、以下を参照してください。

HULFT10 for zOS アドミニストレーション マニュアル : 各項目の説明

= 備考 =
  • 親タスクで出力されるメッセージ、ユーティリティのメッセージ、および以下のメッセージでは、システム動作環境設定の子タスクID出力(OUTSTSKID)の設定は無視されます。子タスクIDは出力されません。

    • XRC9999

    • XRY0001~XRY0003

    • XROP5xx

  • 以下のメッセージでは、子タスクがメッセージを出力する場合は子タスクIDを出力し、親タスクがメッセージを出力する場合は子タスクIDを出力しません。

    • XROP0xx