配信多重度
配信システムでは、同時に実行される配信処理の数を指定できます。同時に実行できる配信処理の最大数を「配信多重度」といいます。
配信多重度には、以下の種類があります。
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配信システム全体の配信多重度を設定する「配信起動タスク数」
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ホスト単位の配信多重度を設定する「ホスト別配信多重度」
配信システム全体の配信多重度
配信システム全体の配信多重度は、システム動作環境設定の配信起動タスク数(TASK-CNT)で指定します。
同時に実行される配信処理の数が配信起動タスク数で設定した数を超えると、超えた数の配信要求は配信制御ファイルに配信待ちレコードとして書き込まれます。配信待ちの状態になった配信要求は、現在配信中の転送が終了して新たな転送ができるようになるまで、転送の開始を待ちます。
ホスト単位の配信多重度
ホスト単位の配信多重度は、詳細ホスト情報のホスト別配信多重度(HOSTSPSNUM)で指定します。
同時に実行される配信処理の数がホスト別配信多重度で設定した数を超えると、超えた数の配信要求は配信制御ファイルに配信待ちレコードとして書き込まれます。配信待ちの状態になった配信要求は、現在配信中の転送が終了して新たな転送ができるようになるまで、転送の開始を待ちます。
ホスト別配信多重度の変更は、配信要求が実行されたとき、または転送が終了したときに適用されます。
ホスト別配信多重度を超えていなくても、配信起動タスク数を超えている場合、配信起動タスク数を超えた配信要求は配信待ちの状態になります。ホスト別配信多重度には、配信起動タスク数以下の値を設定してください。
配信システム全体の多重度は、簡易転送を含むすべての配信処理の数が対象となります。
ホスト単位の配信多重度は、管理情報を使用する配信処理の数が対象となります。簡易転送の配信処理の数は対象となりません。

図2.12 「配信起動タスク数」と「ホスト別配信多重度」