同報配信
同一の配信ファイルを複数のホストに配信できます。これを、HULFTでは「同報配信」と呼びます。
同報配信を行うには、転送グループ情報に複数のホストを登録します。転送グループ情報には1つの転送グループIDに1000ホストまで登録できます。
同報配信では、転送グループ情報に登録されたすべてのホストへの配信処理が正常に完了したときに、配信後ジョブが起動されます。ただし、配信管理情報に異常時ジョブが設定されている場合、異常が起きたホストごとに配信後ジョブが起動されます。
同報配信の処理の流れを図2.11 で説明します。
1) 配信処理の実行
配信プログラムは、配信ワークファイルまたは配信ファイルのデータを転送グループ情報に登録されたすべてのホストに転送します。
2) 配信履歴の書き込み
ホストごとに配信処理が終了した時点で、配信プログラムは、各ホストの配信履歴を集配信履歴ファイルに書き込みます。
3) 配信後ジョブの起動
すべての相手ホストに対して配信処理が正常終了すると、配信プログラムは、配信後ジョブとして登録された正常時ジョブを起動します。転送が異常終了した場合は、異常が起きたホストごとに異常時ジョブが起動され、正常時ジョブは実行されません。
4) ジョブ実行履歴の書き込み
HULFTによって配信後ジョブに組み込まれたジョブ・ステップが、ジョブ実行履歴を集配信履歴ファイルに書き込みます。
すべての相手ホストに対して配信処理が正常終了した場合は、正常時ジョブの実行履歴が1件だけ書き込まれます。転送が異常終了した場合、異常が起きたホストごとに異常時ジョブの実行履歴が書き込まれます。