RDW付配信とRDW付集信
配信ファイルのレコード形式が可変長の場合、レコード記述語(RDW)を付加したままバイナリー転送できます。
また、可変長形式の配信ファイルを同じ形式を保ったまま集信ファイルとして作成できます。
RDW付配信
RDW付配信は、可変長形式のファイルを転送するときに利用できる機能です。可変長形式のファイルをバイナリー転送で配信するとき、レコード長がレコード記述語(RDW)として転送データに付加された状態で配信します。
RDW付配信は、配信ファイルのレコード形式が可変長で、かつ、配信管理情報の転送タイプ(TRANSTYPE)に“B(BINARY)”を設定した場合のみ有効です。
RDW付配信を利用する場合は、配信管理情報のRDW付配信に“Y(する)”を設定します。
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レコード記述語(RDW)は1レコードにつき4バイト付加されます。転送データのサイズにはレコード記述語(RDW)の長さも含まれます。
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転送データのレコード1件ずつに4バイトのレコード記述語(RDW)を付加するため、1レコードの最大長は、以下の式から、32752バイトとなります。そのため、レコード長が32753バイト以上のファイルはRDW付配信できません。
a-b
表3.23 RDW付配信の1レコードの最大長の計算式の代入値
説明
値
a
可変長形式のファイルのレコード最大長
32756バイト
b
RDW長
4バイト
RDW付集信
可変長形式のファイルを集信するときに利用できる機能です。バイナリー転送されたファイルをRDW付集信で集信すると、転送データに付加されたレコード記述語(RDW)からレコード長を読み込みます。読み込んだレコード長でデータを書き込み、集信ファイルを作成します。
RDW付集信は、集信管理情報のレコード形式(RECFM)に“V(可変長)”を設定した場合のみ有効です。
RDW付集信を利用する場合は、集信管理情報のRDW付集信に“Y(する)”を設定します。
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レコード記述語(RDW)は1レコードにつき4バイトです。転送データのサイズにはレコード記述語(RDW)の長さも含まれます。
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集信ファイルのレコード長を超えるレコードを集信した場合、エラーとなります。
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集信管理情報のレコード形式(RECFM)に“F(固定長)”を指定しないでください。
バイナリー転送で、データを固定長形式のファイルとして集信する場合、最終レコードにデータが満たないと、レコードの余り部にNULLデータが詰められます。その場合、集信したデータが配信データと異なるため、集信データをRDW付集信によって復元できなくなります。
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レコード記述語(RDW)が付加されていない転送データは、RDW付集信できません。