システムファイルの形式

システムファイルの種類および形式は以下の表のとおりです。

表3.16 システムファイルの種類および形式

システムファイル

クラスター種

DD名

編成

キー長

キー相対位置

レコード長

共用
オプション

集配信管理ファイル

ベース
クラスター

XRFILE

VSAM

KSDS

54

0

平均610

最大22300

4,3

詳細ホスト情報ファイル

ベース
クラスター

XRHOST

VSAM

KSDS

51

0

平均500

最大500

4,3

集配信履歴ファイル

 

集配信履歴
ファイルIDキーファイル

ベース
クラスター

XRLOG

VSAM

KSDS

59

0

平均4000

最大4000

4,3

集配信履歴
ホスト名キーファイル

ベース
クラスター

XRLOG1

VSAM

KSDS

59

59

平均4000

最大4000

4,3

集配信履歴
日付キーファイル

ベース
クラスター

XRLOG2

VSAM

KSDS

9

118

平均4000

最大4000

4,3

配信制御ファイル

ベース
クラスター

XRQUE

VSAM

KSDS

61

0

平均7600

最大7600

4,3

システム制御ファイル

ベース
クラスター

XRCNTL

VSAM

KSDS

52

0

平均400

最大400

4,3

注意
  • 集配信履歴ファイル、配信制御ファイル、およびシステム制御ファイル、それぞれのCONTROLINTERVALSIZEについては、容量効率を考えて以下の値を設定することをお勧めします。

  • 集配信履歴ファイル

    : 26624バイト

    配信制御ファイル

    : 26624バイト

    システム制御ファイル

    : 18432バイト

  • 集配信管理ファイルと詳細ホスト情報ファイル、それぞれのCONTROLINTERVALSIZEは、OSによって自動的に設定されます。

VSAMファイルの容量計算

各VSAMファイル内でHULFTが使用するデータ容量の計算方法を以下に示します。

注意
  • ここで示す計算方法は目安です。また、運用環境により算出された容量と実際の容量は異なる可能性があります。

  • ここで示す計算方法にVSAMファイルのINDEX部の容量は含まれていません。VSAMファイルの容量を計算する際は、OSのマニュアルを参照してください。

集配信管理ファイル

集配信管理ファイルのデータ容量(単位:バイト)は、以下の式で計算します。

(abcdef)×2

算出されるデータ容量は、CI(Control-Interval)の分割が考慮された値です。

 

代入値はそれぞれ以下の式で計算します。

表3.17 集配信管理ファイルの容量の計算式の代入値

 

データ容量(バイト)

計算式および代入値

代入値の記入欄

a

配信情報長

700バイト×a1

 

 

a1

登録する配信ファイルIDの総数

 

b

集信情報長

600バイト×b1

 

 

b1

登録する集信ファイルIDの総数

 

c

ジョブ実行情報長

{300バイト+(c1×8バイト)}×c2

 

 

c1

1ジョブIDに登録するメンバーの数

 

c2

登録するジョブIDの総数

 

d

転送グループ情報長

{300バイト+(d1×50バイト)}×d2

 

 

d1

1転送グループIDに登録するホストの数

 

d2

登録する転送グループIDの総数

 

e

フォーマット情報長

{300バイト+(e1×16バイト)}×e2

 

 

e1

1フォーマットIDに登録する項目の数

 

e2

登録するフォーマットIDの総数

 

f

マルチフォーマット情報長

{300バイト+(f1×70バイト)}×f2

 

 

f1

1マルチフォーマットIDに登録するフォーマットIDの数

 

f2

登録するマルチフォーマットIDの総数

 

詳細ホスト情報ファイル

詳細ホスト情報ファイルのデータ容量(単位:バイト)は、以下の式で計算します。

(500バイト×g)×2

算出されるデータ容量は、CIの分割が考慮された値です。

 

代入値を以下の表に示します。

表3.18 詳細ホスト情報ファイルの計算式の代入値

 

代入値

代入値の記入欄

g

登録するホスト名の総数

 

集配信履歴ファイル

集配信履歴ファイルのベースクラスターのデータ容量(単位:バイト)は、以下の式で計算します。

{(hijkm}×2

なお、CIの再利用を行わない機種の場合、集配信履歴ファイルの再編成プログラム(XRREORG)を使用して、定期的に集配信履歴ファイルの再編成を行ってください。

 

代入値はそれぞれ以下の式で計算します。

表3.19 集配信履歴ファイルの容量の計算式の代入値

 

計算式および代入値

代入値の記入欄

h

3792バイト×h1

 

 

h1

1日の運用で行う配信処理の予想平均数

 

i

3592バイト×i1

 

 

i1

1日の運用で行う集信処理の予想平均数

 

j

393バイト×j1

 

 

j1

1日の運用で行う配信後ジョブおよび集信後ジョブの予想平均数

 

k

526バイト×k1

 

 

k1

1日の運用で発生する要求受付の予想平均数(*1)

 

m

累積日数

 

*1

:

要求受付については、「要求受付定義の設定について」を参照してください。

配信制御ファイル

配信制御ファイルのデータ容量(単位:バイト)は、以下の式で計算します。

(7600バイト×n)×2

代入値を以下の表に示します。

表3.20 配信制御ファイルの計算式の代入値

 

代入値

代入値の記入欄

n

1日の運用で行う配信処理の予想平均数

 

システム制御ファイル

システム制御ファイルのデータ容量(単位:バイト)は、以下の式で計算します。

{2400バイト+(400バイト×n)}×2

代入値を以下の表に示します。

表3.21 システム制御ファイルの計算式の代入値

 

代入値

代入値の記入欄

n

システム動作環境設定「配信起動タスク数(TASK-CNT)」の設定値