その他

表C.10 その他のトラブル

症状

点検

集信側ジョブ監視で集信側ジョブの情報が表示されない

集信側ホストの要求受付プログラムが、起動しているか確認してください。

集信側のジョブ履歴を検索するときに、配信履歴の配信終了日時を使用します。そのため、配信側と集信側のシステム時間に差があると、正しく履歴を検索できません。配信側ホストのシステム時間と集信側ホストのシステム時間に、大幅な違いがないか確認してください(配信履歴の配信終了時間の前後2分が目安です)。

集信側の集信履歴に記録されているホスト名と、要求受付履歴に記録されている依頼ホスト名に違いがないか、確認してください。集信処理では、配信側のホスト名が詳細ホスト情報に正しく登録されていない場合、hosts ファイルから配信元ホスト名を取得します。このとき、配信側のホスト名と集信側のhostsファイルに登録されている配信側のホスト名に違いがあると、ジョブ監視を行った場合にホスト名不一致となり、ジョブ監視は「該当情報なし」で終了します。

配信後ジョブ、集信後ジョブ、およびファイルトリガーのジョブIDで起動したアプリケーションの画面が表示されない

ジョブで起動したアプリケーションの画面を表示させるには、以下の3つの条件を満たしていなければなりません。

  • ログオンしていること。

  • Windowsのサービスの設定で、「デスクトップとの対話をサービスに許可」している。または、システム動作環境設定のアカウント設定に任意のアカウントを設定する。

  • Windows Vista以降のOSの場合、「Interactive Services Detection」サービスを開始していること。

配信後ジョブ、集信後ジョブ、およびファイルトリガーのジョブIDで起動したアプリケーションが正しく動作しない

起動ジョブのパス指定が正しいか確認してください。起動ジョブのパス、および実行ファイル名にスペースが含まれる場合、ショート名(MS-DOS 名)で指定しているか確認ください。

ジョブは、HULFTインストールフォルダー内のbinフォルダー内で起動します。実行フォルダーに依存するようなジョブを起動する場合は、フォルダーの移動が必要です。

サービスを起動したときのアカウントを割り当てていない場合、ジョブはシステムの所有プロセスとして立ち上がります。アクセス権の設定が必要な場合がありますので注意してください。

配信後ジョブ、集信後ジョブ、スケジューラのジョブ、およびファイルトリガーの検知ジョブを起動したときにアカウント(ユーザー)情報の追加に失敗する。メッセージコード(W121023,W337013,W806041)が表示される

システム動作環境設定のアカウント設定を行っていませんか。アカウント設定で入力したユーザーは、以下に示す条件を満たしておく必要があります。

  • ローカルマシンのadministrators グループに所属していること。

  • 以下に示すローカルマシン上のユーザー権利を与えられていること。(*1)

    • オペレーティングシステムの一部として機能

    • プロセスのメモリークォータの増加(Windows 2000の場合はクォータの増加)

    • プロセスレベルトークンの置き換え

    • ファイルとディレクトリーの復元

    • ファイルとディレクトリーのバックアップ

受信したメールの表題や、添付ファイルが文字化けする

メール連携処理では、以下のものを自動的にBase64でエンコードします。

  • 表題(Subject:)

  • 差出人のフルネーム(From:)

  • 添付ファイル

= 備考 =

UNIX機をメールサーバーとした場合、正当なメール受信アカウントでログインしてmailコマンドで読もうとすると、表題や差出人の部分が文字化けしたり、添付ファイルが開けない場合があります。これは、UNIX標準のmail コマンドがBase64、またはマルチパートメッセージに対応していないためです。メールを正しく受信するためには、POP3を常駐させ、MIME対応しているメールソフトで受信してください。

アンインストールしたがサービスの情報が残ってしまう

アンインストールを行う前に、utlservice.exe を使用してHULFT のサービスからの削除を行ってください。すでにアンインストールしてしまった場合は、再度HULFTをインストールし、サービスを削除してから、再びアンインストールを行ってください。

注意

utlserviceコマンドを実行する場合は、管理者権限で起動したコマンドプロンプト上で実行してください。

*1

:

ユーザー権利の設定方法

コントロールパネルの管理ツールのローカルセキュリティポリシーを選択します。ローカルセキュリティ設定画面のローカルポリシーユーザー権利の割り当てを選択することにより、権利を与えることができます。