配信履歴と集信履歴の削除コマンド

配信履歴ファイルおよび集信履歴ファイルには、1ファイルを配信または集信するごとに1件のデータが蓄積されます。不要になったデータは定期的に削除してください。

コマンド形式

utllog {-s|-r|-a} [-id fileid] [-h hostname] [[-from Date1] [-to Date2]
        [-i]|-day n|-lastweek|-lastmonth]

パラメーター説明

-s|-r|-a

削除する履歴の種類(省略不可)

-s

: 配信履歴

-r

: 集信履歴

-a

: 配信履歴と集信履歴

ただし、「-i」を指定した場合のみ省略できます。

-id fileid

削除対象のファイルID(省略可)

50バイト以内の英数字および“_”で指定します。

簡易転送の配信履歴または集信履歴を削除するには、ファイルIDに「-id _INSTANT_TRANSFER_」を指定します。

省略すると、すべてのファイルIDが対象となります。

-h hostname

削除対象のホスト名(省略可)

68バイト以内の英数字で指定します。

省略すると、すべてのホスト名が対象となります。

-from Date1 -to Date2

削除対象の日付(省略可)

8バイトの数字で指定します。

日付は、システム動作環境設定の日付形式(datefmt)の設定の形式で指定します。

Date1<=Date2」の範囲で指定する必要があります。指定した「Date1」、「Date2」も削除対象に含まれます。

「-from」を省略すると、「-to」で指定した日付までのすべての日付が対象となります。

「-to」を省略すると、「-from」で指定した日付以降のすべての日付が対象となります。

どちらも省略すると、すべての日付が対象となります。

検索の対象となるのは、配信および集信の開始日付です。

-i

対話形式(省略可)

表示されるメッセージに従って、ファイルID、ホスト名と日付の範囲を入力してください。

-day n

削除対象外とする日数(省略可)

“1”~“366”の範囲で指定します。現日付より過去の指定日数分の履歴を残し削除します。

-lastweek

前週までの履歴削除(省略可)

前週の土曜以前の履歴を削除します(土曜日の履歴を含めて削除)。

-lastmonth

前月までの履歴削除(省略可)

前月の月末以前の履歴を削除します(月末日の履歴を含めて削除)。

注意事項

履歴削除を行う場合、ディスクに十分な空きがあることを確認し、実行してください。

補足

  • 日付関連パラメーターは複数指定することはできません。以下のいずれか1つを指定してください。

    • 「-from」と「-to」

    • 「-day」

    • 「-lastweek」

    • 「-lastmonth」

  • 「-i(対話処理指定)」は、日付関連パラメーターのうち、「-from」と「-to」指定のみ使用できます。

対話形式での入力例

  • 配信区分または集信区分の指定

    配信区分または集信区分のパラメーター({-s|-r|-a})を省略してコマンドを起動した場合、以下のメッセージが出力されます。

    番号を選んでください。
    1:集信履歴の削除
    2:配信履歴の削除
    3:集信・配信履歴の削除
    9:終了
    >
    

    集信履歴を削除したい場合は、“1”を入力してください。

    配信履歴を削除したい場合は、“2”を入力してください。

    集信履歴と配信履歴を同時に削除したい場合は、“3”を入力してください。

    削除処理を中止したい場合は、“9”を入力してください。

  • ファイルIDの入力

    配信区分または集信区分のパラメーター({-s|-r|-a})を指定してコマンドを起動した場合、次のファイルIDの入力から処理を始めます。

    削除対象のファイルIDを省略して起動した場合、以下のメッセージが出力されますので、削除対象のファイルIDを入力してください。

    ファイルID
    >
    

    省略したい場合は、ENTERキーのみを押してください。

    省略すると、すべてのファイルIDが削除の対象となります。

  • ホスト名の入力

    削除対象のホスト名を省略して起動した場合、以下のメッセージが出力されますので、削除対象のホスト名を入力してください。

    ホスト名
    >
    

    省略したい場合は、ENTERキーのみを押してください。

    省略すると、すべてのホスト名が削除の対象となります。

  • 日付範囲の入力

    削除対象の日付範囲を省略して起動した場合、以下のメッセージが出力されますので削除対象の日付範囲を入力してください。

    対象開始日付(Date)
    >
    対象終了日付(Date)
    >
    

    = 備考 =

    日付の形式はシステム動作環境設定の日付形式(datefmt)の設定によって変わります。詳細は、以下を参照してください。

    HULFT10 for Windows アドミニストレーション マニュアル : グローバル

    省略したい場合は、ENTERキーのみを押してください。

    省略すると、すべての日付が削除の対象となります。

     

    ファイルID、ホスト名、日付範囲が正しく入力されていれば以下の確認メッセージを出力します。

    よろしいですか? (y/n)
    >
    

    削除してもよい場合は、“Y”または“y”を入力してください。

    削除を中止したい場合は、“N”または“n”を入力してください。

    指定されたデータが配信履歴ファイルまたは集信履歴ファイル中に存在しない場合は、以下のようなメッセージが表示されます。

    utllog:対象データがありません。