転送情報集計コマンド
ホストごとに一定期間内のデータ転送量、転送時間、転送回数を集計することができます。
チェックポイントからの転送中は、転送合計量が正確に算出できないことがあります。
コマンド形式
utllogcnt {{{[-h hostname] [-f fileid]}|-a} [-s|-r]} [-fd Date1 [-ft hhmm1]|-td Date2 [-tt hhmm2]] [-between hhmmss1-hhmmss2] [-c l] [-ok] [-csv filename [-nt] [-o n|r|a]] [-d]
パラメーター説明
- -h hostname
-
集計を行う対象ホスト名
68バイト以内の英数字で指定します。
アスタリスク(*)を使用して複数ホストを指定できます。また、“*”指定は全件、前方一致または後方一致の指定が可能です(例 ABC*)。
- -f fileid
-
集計を行う対象ファイルID
50バイト以内の英数字および“_”で指定します。
簡易転送の場合、「-f _INSTANT_TRANSFER_」を指定します。
アスタリスク(*)を使用して複数ファイルIDを指定できます。また、“*”指定は全件、前方一致または後方一致の指定が可能です(例 ABC*)。
= 備考 =「-f」が指定され、かつ「-h」が指定されていない場合には、ファイルID、ホスト名の順序で結果が出力されます。それ以外の組み合わせの場合にはホスト名、ファイルIDの順序で結果が出力されます。
- -a
-
全ホスト、全ファイルIDが集計対象
- -s|-r
-
集計を行う転送の種類(省略可)
- -s
-
: 配信の転送情報
- -r
-
: 集信の転送情報
省略すると、すべての配信情報および集信情報が集計の対象となります。
- -fd Date1 [-ft hhmm1]|-td Date2 [-tt hhmm2]
-
集計を行う対象日時(省略可)
8バイトの数字で指定します。
日付は、システム動作環境設定の日付形式(datefmt)の設定の形式で指定します。「Date1<=Date2」の範囲で指定する必要があります。指定した「Date1」、「Date2」も検索の対象に含まれます。
時刻は「hhmm」の形式で指定します。「Date1」、「Date2」が同じ日付の場合は、「hhmm1<=hhmm2」の範囲で指定する必要があります。指定した「hhmm1」、「hhmm2」も検索の対象に含まれます。
時刻「-ft」、「-tt」を指定する場合、日付「-fd」、「-td」は省略できません。
日付「-fd」、「-td」は必ずどちらかを指定してください。
時刻「-ft」を省略すると、「-fd」で指定した日付の0時00分以降の履歴が対象となります。
時刻「-tt」を省略すると、「-td」で指定した日付の23時59分までの履歴が対象となります。
「-fd」を省略すると、「-td」で指定した日付までのすべての日付が対象となります。
「-td」を省略すると、「-fd」で指定した日付以降のすべての日付が対象となります。
すべてを指定した場合は、「Date1」「hhmm1」から「Date2」「hhmm2」の範囲のものすべてが対象となります。
検索の対象となるのは、配信および集信の開始日付です。
- -between hhmmss1-hhmmss2
-
集計を行う日時内の対象時間帯(省略可)
条件で指定された日時中で集計の対象となる時間帯を指定します。
時刻は「hhmmss」の形式で指定します。「hhmmss1<=hhmmss2」の範囲で指定する必要があります。
指定した「hhmmss1」および「hhmmss2」も対象に含まれます。
検索の対象となるのは、配信および集信の開始時刻です。
- -c l
-
接続形態を指定する(省略可)
- l
-
: LAN転送を行った転送
省略すると、すべての接続形態が集計の対象となります。
- -ok
-
集計を行う対象完了コード(省略可)
指定すると正常終了の転送が対象となります。
省略すると、正常終了と異常終了どちらの転送も集計の対象となります。
- -csv filename
-
出力形式(省略可)
指定したファイル名にCSV形式で出力を行います。
省略をするとCSV形式の出力を行いません。
ファイルに出力される項目(CSV形式)は以下のとおりです。条件により出力対象となる履歴が異なりますので注意してください。
- ホスト名
-
: 集計ホスト名
- ファイルID
-
: 集計ファイルID
- 転送量
-
: 集計転送量
- 回数
-
: 集計転送回数
- 時間
-
: 集計転送時間
- -nt
-
タイトル可否(省略可)
指定するとCSV形式で出力を行うときのタイトルを出力しません。
「-csv」が指定されているときのみ指定可能です。
- -o n|r|a
-
出力ファイルの扱いを指定(省略可)
- n(新規作成)
-
: ファイルがある場合、エラーとする
- r(置き換え)
-
: ファイルがある場合、内容を置き換える
- a(追加)
-
: ファイルある場合、内容の末尾に追加する
ファイルがない場合は、新規作成でファイルを作成します。
省略すると、新規作成となります。
「-csv」が指定されているときのみ指定可能です。
- -d
-
詳細表示で出力(省略可)
指定すると、詳細表示形式で出力されます。
省略すると、簡易表示形式で出力されます。
補足
-
簡易表示形式でcsv出力を行うと、指定された条件の項目と転送量、転送回数、転送時間の総合計が出力されます。
-
転送時間の集計の対象にミリ秒は含まれません(切り捨てられます)。