フェールオーバー後の自動再配信
フェールオーバー後の自動再配信(配信側)
配信中(データ転送中)にフェールオーバーが発生した場合、切り替わった待機系ノードで自動再配信できます。配信側がフェールオーバーした場合の自動再配信の対象となるのは、強制終了で配信が異常終了した場合のみです。
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フェールオーバーの発生後、自動再配信の対象になる配信側HULFTのエラーコードは、「590」です。
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配信側HULFTのエラーコードが「525」の場合は、自動再配信されません。
配信側HULFTはデータ転送を終了し、配信完了前の終期化処理中(配信は未完了)に強制終了した状態です。
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チェックポイント再配信は行われません。

図1.3 フェールオーバー後の自動再配信(配信側)
1) 異常の検知
クラスターソフトウェアがクラスター内(フェールオーバーするグループ内)の異常を検知します。
3) フェールオーバー
運用系ノードから待機系ノードへ処理が引き継がれます。
4) 配信プロセスの起動
切り替わったノードで、起動同期によって配信プロセスが起動します。
5) フェールオーバー後自動再配信
2) で強制終了された転送を再開するために新しく配信プロセスを生成し、集信側HULFTへ接続して自動再配信します。
フェールオーバー後の自動再配信(集信側)
集信中(データ転送中)にフェールオーバーが発生した場合、切り替わった待機系ノードで自動再配信します。集信側HULFTは、配信側HULFTに自動再配信を行うように通知します。集信側がフェールオーバーした場合の自動再配信の対象となるのは、強制終了で集信が異常終了した場合です。
フェールオーバーの発生後、自動再配信の対象になる集信側HULFTのエラーコードは、「591」です。

図1.4 フェールオーバー後の自動再配信(集信側)
2) 集信プロセスの強制終了
集信側HULFT(運用系ノード)は、集信プロセスを強制終了させます。
3) 配信側への通知
集信側HULFTは、異常が発生して集信プロセスが強制終了したことを配信側HULFTへ通知し、接続を切断します。
4) フェールオーバー
運用系ノードから待機系ノードへ処理が引き継がれます。
5) 集信プロセスの起動
切り替わったノードで、起動同期によって集信プロセスが起動します。
配信側HULFTは、システム動作環境設定のコネクションリトライ間隔(retrytime)で設定した時間が経過後、集信側HULFT(待機系ノード)へ接続し、ファイル転送(自動再配信)します。
7) フェールオーバー後の自動再配信
配信側HULFTから自動再配信されると、集信側HULFTはフェールオーバーの発生後にファイルを集信します。