CSV形式での受信

HULFTは、Linux、AIX、およびWindowsでファイルを受信したとき、集信ファイルをCSV形式へ変換することができます。これをHULFTでは「CSV形式受信」と呼んでいます。

CSV形式受信は、フォーマット転送またはマルチフォーマット転送の場合に行うことができます。これを行うには、配信管理情報の連携DBIDに“CSV”と指定します。

CSV形式ファイルは、集信管理情報に登録されているファイル名に拡張子のcsvをつけ、集信ファイルとは別に作成されます。

CSV形式の指定は、受信側にて、CSV環境設定ファイルにファイルID単位で、セパレータ、囲み文字、およびスペースをカットするかどうかなどの情報が設定できます。

CSV形式受信の流れを図2.16 で説明します。

図2.16 CSV形式受信

1) 配信側からの接続待ち

集信受付スレッドは配信側からの接続を待ちます。

2) 集信スレッドの作成

集信受付スレッドは、配信側から接続されると、集信スレッドを作成します。

3) 集信の実行

集信スレッドは、配信側から受信した転送に関するファイル情報と集信側に設定してある集信管理情報に従ってデータを受信します。

4) CSV形式ファイルの作成

集信スレッドは、集信ファイルからCSVファイルを作成します。

5) 集信履歴ファイルへの書き込み

集信スレッドは、CSV形式への変換終了後、その結果を集信履歴ファイルに書き込みます。

6) 集信後ジョブの起動

集信スレッドは、集信管理情報に登録された条件に従って、ジョブ起動情報に登録されたジョブを起動します。ジョブ起動は、集信処理が正常終了したとき、異常終了したときでそれぞれに指定されたどちらかのものが転送結果に応じて起動されます。

ジョブの起動は、相手ホストからの集信終了ごとに行います。

7) 集信後ジョブ実行履歴ファイルへの書き込み

集信スレッドは、ジョブの実行結果を集信後ジョブ実行履歴ファイルに書き込みます。