履歴ファイルの切り替えによる運用

履歴ファイルに履歴レコードが一定件数蓄積された時点で、履歴ファイルを切り替えることができます。これによって、以下の履歴ファイルが一定サイズ以上増えないように運用できます。

  • 配信履歴

  • 集信履歴

  • 要求受付履歴

配信後ジョブ実行履歴と集信後ジョブ実行履歴は、それぞれ配信履歴と集信履歴の切り替え時に合わせて切り替えが行われます。

各プロセスは、履歴出力前に履歴ファイルのレコード件数を確認し、切り替えタイミングで履歴ファイルを履歴スイッチファイルとしてリネームし、新たに履歴ファイルを生成します。

HULFT管理画面やユーティリティーは、履歴ファイルと履歴スイッチファイルの存在を意識することなく履歴を参照することができます。

なお、切り替えのタイミングは、システム動作環境設定のログ切り替え値に設定します。システム動作環境設定については、「システム動作環境の設定について」を参照してください。

履歴切り替え処理の流れを図2.36 で説明します。

図2.36 履歴切り替えの流れ

1) 件数チェック

各プロセスは、履歴出力の前に履歴ファイルの件数をチェックします。件数が達していない場合は、履歴ファイルに転送結果を出力し処理を終了します。

2) 切り替え

各プロセスは、履歴ファイルの件数が切り替えタイミングに達した場合、履歴ファイルを履歴スイッチファイルにリネームします。

このとき、履歴スイッチファイルがすでに存在している場合は、そのファイルを削除してからリネームします。

3) 履歴出力

各プロセスは、履歴ファイルを新規生成し、履歴を出力します。

その後履歴ファイルが切り替えタイミングに達するまで、履歴ファイルに履歴を出力します。

4) HULFT管理画面での履歴確認

HULFT管理画面で履歴内容を確認、または履歴ファイルおよび履歴スイッチファイルの内容が参照できます。