ファイルトリガ情報の項目一覧

ファイルトリガ情報を登録します。登録方法は、「ファイルトリガ情報を操作する」を参照してください。

注意

ファイルトリガ情報はHULFT10のServerグレードを導入している場合に使用できます。

項目一覧

表4.65 ファイルトリガ情報項目一覧

項目名

初期値

設定値

省略

備考

画面

ファイル

トリガID

TRGID

 

英大文字数字
および“_”

×

50バイト以内

コメント

COMMENT

 

文字

60バイト以内(*1)

ディレクトリ名

DIRECTORYNAME

 

文字

×

200バイト以内(*2)(*3)

ファイル名

TARGETFILENAME

 

文字

×

200バイト以内(*3)

ジョブID

JOBID

 

英数字および“_”

×

50バイト以内

サブディレクトリー監視

SUBDIRECTORY

しない(N)

(*4)

(*2)

正規表現使用

REGEX

しない(N)

(*4)

(*2)

作成監視

CREATE

する(Y)

(*4)

 

削除監視

DELETE

する(Y)

(*4)

 

変更監視

MODIFY

する(Y)

(*4)

 

監視方法

TYPE

タイムスタンプ(T)

(*4)

 

ファイル操作確認

FILECHECK

する(Y)

(*4)

 

ファイル操作確認待機

FILECHECKWAIT

する(Y)

(*4)

 

監視間隔

INTERVAL

10

10~2678400

×

単位:秒

実行有無

EXECUTION

する(Y)

(*4)

 

ユーザ名

USER

 

文字

20文字以内 (*5)

ドメイン名

DOMAIN

 

英数字

64バイト以内

パスワード

PASSWD

 

英数字

127バイト以内

:

省略可

×

:

省略不可

*1

:

HULFT Manager管理画面では、60文字まで入力できます。接続先ホストがHULFT Ver.8.1以降の場合、入力した文字のサイズは、接続先ホストのHULFTで設定されているコードセットに従ってチェックされます。チェックされたサイズが備考に記載されたサイズであれば、入力した文字はHULFTに保存されます。

*2

:

HULFT Ver.8.1以降に接続した場合に表示されます。

*3

:

ディレクトリ名(DIRECTORYNAME)ファイル名(TARGETFILENAME)の合計で200バイト以内です。

*4

:

HULFT Manager管理画面の場合、プルダウンリストから設定値をクリックします。

*5

:

全角および半角を問わず、1文字と数えます。

各項目の説明

ファイルトリガー情報に設定する各項目について説明します。( )内はパラメーターファイル使用時に指定する項目です。

トリガID(TRGID)

監視するファイルを認識するためのID

コメント(COMMENT)

ファイルトリガー情報に対するコメント

ディレクトリ名(DIRECTORYNAME)

監視対象となるファイルがあるフォルダー

HULFT Ver.8.1以降に接続した場合に表示されます。

正規表現およびワイルドカードは使用できません。

ファイル名(TARGETFILENAME)

監視対象となるファイル

HULFT Ver.8.1以降に接続した場合とHULFT Ver.8.1未満に接続した場合で、指定する内容が以下のように異なります。

  • HULFT Ver.8.1以降に接続した場合

    ファイル名を指定します。

    正規表現またはワイルドカードを使用すると、複数のファイルを同時に監視できます。

    ワイルドカードを使用する場合、正規表現使用(REGEX)に“しない(N)”を指定する必要があります。

  • HULFT Ver.8.1未満に接続した場合

    ファイル名を絶対パスで指定します。

    ファイル名にアスタリスク(*)を使用できます。使用すると、複数のファイルを同時に監視することができます。

    アスタリスク(*)はファイル名に使用できますが、フォルダー名などには使用できません。

    例)「C:\*\TEST.txt」などは指定不可。

    アスタリスク(*)を使用してファイル名を指定した場合、ファイル名が絶対パスで200バイトを超えるファイルは監視されません。

ジョブID(JOBID)

ファイルの作成、削除、または変更を検知したときに起動するジョブID

サブディレクトリー監視(SUBDIRECTORY)

サブフォルダーの監視

HULFT Ver.8.1以降に接続した場合に表示されます。

サブフォルダーを監視するか、監視しないかを指定します。

  • する(Y)

  • しない(N)

省略すると“しない(N)”が設定されます。

正規表現使用(REGEX)

ファイル名を正規表現で指定

HULFT Ver.8.1以降に接続した場合に表示されます。

ファイル名の指定に正規表現を使用するか、使用しないかを指定します。

  • する(Y)

  • しない(N)

省略すると“しない(N)”が設定されます。

作成監視(CREATE)

ファイルの新規作成を監視

ファイルの新規作成を監視するか、しないかを指定します。

  • する(Y)

  • しない(N)

省略すると“する(Y)”が設定されます。

削除監視(DELETE)

ファイルの削除を監視

ファイルの削除を監視するか、しないかを指定します。

  • する(Y)

  • しない(N)

省略すると“する(Y)”が設定されます。

変更監視(MODIFY)

ファイルの変更を監視

ファイルの変更を監視するか、しないかを指定します。

  • する(Y)

  • しない(N)

省略すると“する(Y)”が設定されます。

監視方法(TYPE)

変更監視時の定義

変更監視を行ったときに、何を変更と定義するかを指定します。

タイムスタンプ(T)

: ファイルのタイムスタンプで変更を判定する

ファイルサイズ(S)

: ファイルのサイズで変更を判定する

省略すると“タイムスタンプ(T)”が設定されます。

ファイル操作確認(FILECHECK)

ファイル操作の確認

ファイルが他のどのプロセスおよびアプリケーションからも使用されていないことを確認するか、しないかを指定します。

  • する(Y)

  • しない(N)

省略すると“する(Y)”が設定されます。

“しない(N)”を設定した場合、ファイル操作確認待機(FILECHECKWAIT)に“しない(N)”を指定する必要があります。

ファイル操作確認待機(FILECHECKWAIT)

ファイル操作確認の失敗時の動作

ファイル操作を確認できるまで待機するか、失敗した時点で終了とするかを選択します。

  • する(Y)

  • しない(N)

ファイル操作確認(FILECHECK)で“する(Y)”を指定した場合は、“しない(N)”および“する(Y)”のどちらかが設定できます。

ファイル操作確認(FILECHECK)に“しない(N)”を指定した場合は、設定は無効になり、“しない(N)”が自動的に設定されます。

省略すると、ファイル操作確認(FILECHECK)で“する(Y)”を指定した場合は“する(Y)”、“しない(N)”を指定した場合は“しない(N)”となります。

監視間隔(INTERVAL)

監視を行う間隔

監視を行う間隔を秒単位で指定します。

実行有無(EXECUTION)

登録しているトリガーIDの実行有無

登録しているトリガーIDを監視対象とするか、監視対象としないかを指定します。

  • する(Y)

  • しない(N)

省略すると“する(Y)”が設定されます。

ユーザ名(USER)

ジョブを起動するユーザー

前後の半角スペースは削除されます。

省略すると、ジョブは要求受付プロセスの実行ユーザーで起動されます。

ドメイン名(DOMAIN)

ユーザーが所属するドメイン名

前後の半角スペースは削除されます。

パスワード(PASSWD)

ユーザーのパスワード

設定時の注意点

ユーザ名

以下の場合、ユーザ名を指定してジョブを実行しようとすると、正常に動作しないことがあります。

  • システム動作環境設定でアカウント情報を設定済みの場合

  • Windowsのサービス画面で、HULFTサービスに対してログオンアカウントを設定している場合

詳細は「Windows アドミニストレーション マニュアル」を参照してください。

設定した監視条件の反映方法

ファイルトリガ情報を新規、変更、削除しただけでは実際の監視情報は変更されません。

ファイルトリガ情報を反映させるためには、要求受付プロセスの再起動、またはファイルトリガー情報制御コマンドの実行が必要となります。

ファイル名

  • ファイル名にワイルドカードを使用して、複数のファイルを同時に監視できます。

    HULFT Ver.8.1以降に接続し、ファイル名にワイルドカードを使用する場合は、正規表現使用に“しない(N)”を設定してください。

    以下に、HULFT Ver.8.1以降でワイルドカードを使用する例を示します。

    例)

    ディレクトリ名に指定したディレクトリー内にある拡張子がtxtのファイルをすべて監視対象とする場合、ファイル名に“*.txt”と指定します。

  • HULFT Ver.8.1以降に接続した場合、正規表現を使用して、複数のファイルを同時に監視できます。

    ファイル名に正規表現を使用する場合は、正規表現使用に“する(Y)”を設定してください。

  • HULFT Ver.8.1以降に接続した場合、ディレクトリ名ファイル名に指定したフォルダーおよびファイル名の合計が200バイトを超えるファイルは監視されません。正規表現またはワイルドカードのアスタリスク(*)を使用する場合は、ディレクトリ名ファイル名のバイト数に注意してください。