HULFT-27881

外字テーブル展開ファイルにアクセスできない場合、正常にコード変換できない

現象

コード変換が集信側変換の場合、外字テーブル展開ファイルにアクセスできないと、以下の事象が発生する場合があります。

【事象1】

外字テーブルを使用する設定の場合、集信側変換で使用する外字テーブル展開ファイルにアクセスできないと、本来はコード変換は配信側変換に切り替えます。

例)集信側変換の入力コードがUTF-8、出力コードがShift-JISの場合、外字テーブル展開ファイル「gt8tos.xtd」にアクセス不可

この場合、コード変換の配信側変換に切り替えが行われず、転送エラーが発生します

【事象2】

外字テーブルを使用する設定の場合、集信側変換の逆向きのコード変換となる外字テーブル展開ファイルにアクセスできなくても、本来は集信側変換としてコード変換を行います。

例)集信側変換の入力コードがUTF-8、出力コードがShift-JISの場合、コード変換が逆向きの外字テーブル展開ファイル「gtsto8.xtd」にアクセス不可

この場合、コード変換が配信側変換に切り替わります。

障害レベル

D: 軽微

対象バージョン

Ver.8.4.0~Ver.10.2.0A

修正バージョン

Ver.10.2.1

発生条件

現象の【事象1】の場合、以下の条件をすべて満たしてファイル転送を行うと発生します。

【配信側ホスト】

  • 配信側ホストがHULFT Ver.8.4.0以降

  • 配信管理情報の転送タイプに以下のいずれかを指定

    • テキスト

    • フォーマット

    • マルチフォーマット

  • 配信管理情報のコード変換に”集信側”を指定

  • 詳細ホスト情報に登録された集信側ホストのHULFT7通信モードに“無効”を設定

【集信側ホスト(自ホスト)】

  • システム動作環境設定の外字テーブル使用(gaijifile)に以下のいずれかを指定

    • 1(外字テーブルを参照し、外字コードは該当コードに変換)

    • 2(優先的に外字テーブルを参照し、該当コードに変換)

  • 以下の組み合わせの外字テーブル展開ファイルについて、アクセス不可

    • 入力コード

      詳細ホスト情報に登録されている配信側ホストの転送コードセット(KCODETYPE)

    • 出力コード

      システム動作環境設定の転送コードセット(cs4trnsfr)

    例)入力コードがUTF-8、出力コードがShift-JISの場合、外字テーブル展開ファイルgt8tos.xtdにアクセス不可

 

現象の【事象2】の場合、以下の条件をすべて満たしてファイル転送を行うと発生します。

【配信側ホスト】

  • 配信側ホストがHULFT Ver.8.4.0以降

  • 配信管理情報の転送タイプに以下のいずれかを指定

    • テキスト

    • フォーマット

    • マルチフォーマット

  • 配信管理情報のコード変換に”集信側”を指定

  • 詳細ホスト情報に登録された集信側ホストのHULFT7通信モードに“無効”を設定

【集信側ホスト(自ホスト)】

  • システム動作環境設定の外字テーブル使用(gaijifile)に以下のいずれかを指定

    • 1(外字テーブルを参照し、外字コードは該当コードに変換)

    • 2(優先的に外字テーブルを参照し、該当コードに変換)

  • コード変換の逆向きである、以下の組み合わせの外字テーブル展開ファイルについて、アクセス不可

    • 入力コード

      システム動作環境設定の転送コードセット(cs4trnsfr)

    • 出力コード

      詳細ホスト情報に登録されている配信側ホストの転送コードセット(KCODETYPE)

    例)入力コードがShift-JIS、出力コードがUTF-8の場合、外字テーブル展開ファイルgtsto8.xtdにアクセス不可

代替方法

ありません。

修正後

上記条件を満たした場合、以下の動作となります。

  • 現象の【事象1】の場合

    コード変換は配信側変換に切り替わります。

  • 現象の【事象2】の場合

    コード変換は集信側変換として動作します。