ファイルレコード編集コマンド
CSV形式に変換したファイルやHULFTで集信したファイルに対し、レコードごとに改行の付加および改行の削除を行います。
編集したものは、標準出力または指定したファイルに出力します。
コマンド形式
utllf {-a|-d} {[-s separator-name]|[-sx separator-code]|[-l record-len]} [-k S|E|8|G] [-i filename] [-o filename] [-r]
パラメーター説明
- -a|-d
-
改行コードを付加するか、削除するかを選択(省略不可)
- -a
-
: 改行コードを付加
- -d
-
: 改行コードを削除
- -s separator-name|-sx separator-code|-l record-len
-
改行を付加または削除する場所(省略可)
- -s
-
: ここで指定したセパレータ(トレーラ)文字の次に改行を付加
- -sx
-
: ここで指定したセパレータ(トレーラ)コードの次に改行を付加
セパレータは16進数で指定できます。コードの指定は、「0xXX」という形で指定します(XXはコードを16進数で指定します)。
- -l
-
: 「-a」との組み合わせでは、ここで指定したレコード長の次に改行を付加
「-d」との組み合わせでは、ここで指定した レコード長の次の改行を削除
指定できる最大値は32767バイトです。
これら3種の指定方法は、「-a」を指定した場合には必ず指定してください。「-d」を指定した場合には「-l」のみ指定可能(省略可)です。
- -k S|E|8|G
-
データの転送コードセット(省略可)
- S
-
: Shift-JISコード
- E
-
: EUC-JPコード
- 8
-
: UTF-8コード
- G
-
: GB18030コード
編集時、コードの整形処理に使用します。省略時はShift-JISになります。
- -i filename
-
入力ファイル名(省略可)
256バイト以内の英数字で指定します。
省略すると、標準入力になります。
- -o filename
-
出力ファイル名(省略可)
256バイト以内の英数字で指定します。
省略すると、標準出力になります。
- -r
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出力ファイルを上書き(省略可)
省略すると、出力ファイルがすでに存在している場合、エラーとなります。
注意事項
「-k S|E|8|G」は、指定された文字コードに変換するパラメーターではありません。
補足
システム動作環境設定の転送関連ファイルの削除モード(trnsfr_file_del)に“復元不可能モード(1)”を指定していた場合、処理中に編集したデータを削除する必要があるときは、復元不可能な状態で削除されます。
設定例
-
改行コードを削除したい場合
utllf -d -i /tmp/test.dat -o /tmp/test2.dat
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100バイトごとの改行コードを削除したい場合
utllf -d -l 100 -i /tmp/test.dat -o /tmp/test2.dat
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「"」(ダブルクォーテーション)の後に改行コードを付加したい場合
utllf -a -s \" -k E -i /tmp/test.dat -o /tmp/test2.dat
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16進コード0x1fの後に改行コードを付加したい場合
utllf -a -sx 0x1f -i /tmp/test.dat -o /tmp/test2.dat
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200バイトごとに改行コードを付加したい場合
utllf -a -l 200 -i /tmp/test.dat -o /tmp/test2.dat