簡易転送配信要求コマンド

簡易転送を行うためには、簡易転送配信要求コマンドを実行します。

コマンド形式

utlsend -file filename -h hostname [-port portnum]
            [-rcvloc rcvlocationpath] [-rcvfile rcvfilename]
            [-mode {t|b}] [-p priority] [-sync [-w time]]

パラメーター説明

-file filename

配信を行うファイル名(省略不可)

200バイト以内の英数字で指定します。

-h hostname

集信側ホストのホスト名(省略不可)

68バイト以内の英数字で指定します。

-port portnum

集信側ホストのポート番号(省略可)

“1”~“65535”の範囲で指定します。

省略すると、“30000”が設定されます。

-rcvloc rcvlocationpath

集信ファイルの保存先(省略可)

200バイト以内の英数字で指定します。

省略した場合の保存先は、「注意事項」を参照してください。

-rcvfile rcvfilename

集信ファイルのファイル名(省略可)

200バイト以内の英数字で指定します。

省略すると、配信ファイルと同じファイル名で集信ファイルが作成されます。

-mode {t|b}

転送タイプ(省略可)

t

: テキストデータ

b

: バイナリデータ

省略すると、“t”が設定されます。

-p priority

配信要求の優先度(省略可)

“1”~“256”の範囲で指定します。相対的に小さい値のものが優先されます。

省略すると、“50”が設定されます。

-sync

同期転送要求(省略可)

省略すると、非同期の配信要求となります。

-w time

同期転送待ち時間(秒)(省略可)

同期転送時に処理結果を受け取るために同期をとる時間を、“10”~“259200”の範囲で指定します。

このパラメーターを指定する場合は、「-sync」を指定する必要があります。

省略すると、システム動作環境設定ファイルのユーティリティ応答待ち時間(utlwait)で設定された値になります。

注意事項

  • 集信側ホストには、Ver.8.4以降のHULFTを指定してください。

  • 集信ファイルの保存先には存在する場所を指定してください。

  • 集信ファイルの保存先と集信ファイル名は、集信側ホストのOSの仕様にあわせて指定してください。

  • 集信ファイルの保存先を省略した場合、集信ファイルは集信側ホストの特定の保存先に集信されます。
    保存先は機種によって異なります。

    集信ファイルの保存先を省略した場合の集信ファイルの保存先については、各機種の以下を参照してください。

    HULFT10 for Windows アドミニストレーション マニュアル : 簡易転送

    HULFT10 for Linux/AIX アドミニストレーション マニュアル : 簡易転送

    HULFT10 for IBMi アドミニストレーション マニュアル : 簡易転送

    HULFT10 for zOS アドミニストレーション マニュアル : 簡易転送

  • 集信ファイルに指定したファイルが存在しない場合、集信ファイルは新規作成されます。