デーモン起動時の終了ステータス

配信デーモン、集信デーモン、要求受付デーモンの起動に失敗した場合、“0”以外のexitコードで終了します。

ただし、デーモン化処理後にエラーを検知して終了した場合のexitコードは“0”となります。

デーモン化処理後のエラーを検知したい場合、各デーモンに対応した起動同期コマンドを使用する必要があります。

詳細は、以下を参照してください。

HULFT10 for Linux/AIX クラスタ対応 マニュアル : 起動同期コマンド

1

内容)

システムエラーが発生しました。

対処)

ファイルシステム、ソケットストリーム、OSの異常などが考えられます。環境の確認をしてください。

2

内容)

起動パラメータに誤りがあります。

対処)

マニュアルを確認し再度起動してください。また、ソケットバッファサイズが、OSの制限を超えていることも考えられます。ソケットバッファサイズを確認してください。

3

内容)

すでにデーモンが起動している可能性があります。配信デーモンにおいては、配信制御ファイル(sddsendlist.dat)のオープンに失敗した可能性もあります。また、他のアプリケーションによってそのポート番号が使用されているか、システム動作環境設定ファイル(hulenv.conf)に設定されているポート番号が誤っている可能性もあります。

対処)

「ps」コマンドなどで、デーモンの起動を確認してください。配信デーモンについては、デーモンが起動していないにもかかわらず、pidファイル作成パスに配信デーモンpidファイル(hulsndd.pid)が存在する場合は削除してください。また、配信制御ファイル(sddsendlist.dat)のアクセス権などの環境を確認してください。また、「netstat」コマンドなどでポート番号が使用されていないか確認し、変更するなどしてください。また、システム動作環境設定ファイル(hulenv.conf)に設定されているポート番号が正しいか確認してください。

4

内容)

プロセスが起動できません。

対処)

ファイルシステム、OSの異常などが考えられます。環境の確認をしてください。

5

内容)

通信ソケットに異常があります。

対処)

ソケットストリームの異常などが考えられます。環境の確認を行ってください。

6

内容)

配信制御ファイル(sddsendlist.dat)の読み込みに失敗しました。

対処)

配信制御ファイル(sddsendlist.dat)に異常がありますので、配信制御ファイル(sddsendlist.dat)の削除を行って再起動をしてください。

7

内容)

メモリーエラーです。

対処)

他のアプリケーションを終了させるなどして再度起動してください。

8

内容)

パイプのオープンに失敗しました。

対処)

パイプに異常があります。システム動作環境設定ファイルの「fifopath」タグが示すパスにHULFTの通信用パイプがある場合は、削除を行ってHULFTシステムを再起動してください。「fifopath」に指定がない場合はHULPATHに作成されます。それぞれ確認してください。

9

内容)

システム動作環境設定ファイル(hulenv.conf)が不正です。

対処)

システム環境動作設定ファイル(hulenv.conf)の内容で、コメント化してはならないタグがコメント化されていたり、タグが削除されていたりしないか確認してください。

10

内容)

パス指定エラーです。

対処)

指定したパス名の長さが、201バイト以上は扱うことができません。200バイト以下に設定してください。

11

内容)

ワークファイル作成パスが無効です。

対処)

ディレクトリやパーミッションなどのワークファイル作成パス内の内容を確認してください。

12

内容)

共有ライブラリロードエラーです。

対処)

管理画面の左上の製品名称が正しいか確認してください。HULFT-SANの場合は、SAN転送に必要な共有ライブラリのロードに失敗しました。共有ライブラリが正しくインストールされているか確認してください。

13

内容)

クラスタ起動同期コマンドのデーモン起動パラメータに誤りがあります。

対処)

クラスタ対応版で指定可能な起動パラメータをマニュアルで確認し、再起動してください。

15

内容)

トレース用ファイルの作成や書込みに失敗しました。

対処)

デーモン起動時に「-l」パラメータで指定したファイル、あるいはシステム動作環境設定ファイル(hulenv.conf)で指定したトレース用のファイルが作成または書込み可能であることを確認してください。

18

内容)

HULFT評価版の利用期間が過ぎています。

対処)

製品版を使用してください。

19

内容)

システム動作環境設定ファイル(hulenv.conf)へのアクセスに失敗しました。

対処)

システム動作環境設定ファイル(hulenv.conf)にアクセス可能か確認してください。また、HULPATHの設定に間違いがないか確認してください。

21

内容)

デーモンが強制終了されました。

対処)

デーモンの強制終了が実行されました。HULFTデーモンの再起動をしてください。

22

内容)

期間限定ライセンスの利用期間ではありません。

対処)

期間限定ライセンスの利用期間を確認してください。

26

内容)

デーモン起動時の文字コード変換処理でエラーが発生しました。

対処)

システム動作環境設定の「転送コードセット(cs4trnsfr)」に設定されているコードセットが正しいか確認してください。また、環境変数「HULPATH」「HULEXEP」が正しく設定されているかどうかを確認してください。

27

内容)

高強度暗号強制モードを有効にできません。

対処)

AES暗号オプションが必要です。以下の2点を確認してください。

  1. AES暗号オプションの導入

  2. 「暗号化方式(ciphertype)」に”その他の暗号化”を設定

28

内容)

暗号出口ルーティンライブラリのロードに失敗しました。