HULFTクラスター対応機能の動作環境

必須環境

HULFTクラスター対応機能は、フェールオーバー型クラスター構成システムを管理するクラスターソフトウェア上で動作します。

クラスター構成システムを構築するには、以下の機器が必要です。

  • 両ノードから接続され、ディスクとして利用されるディスクアレイ装置

  • 両ノードを接続し相互監視するためのLAN(ハートビート)およびLANカードなどの追加ハードウェア

クラスターソフトウェアがサポートするハードウェア環境で、クラスターソフトウェアが正常に動作している必要があります。

図3.1 クラスター環境構成例

注意

NFSマウントのディスクは、HULFTでは使用しないでください。ローカルマウントのディスクを使用してください。

さらに、IPアドレスのリソース、ホスト名のリソース、および共有ディスクのリソースの3つが以下の条件をすべて満たしている必要があります。

  • 各クラスターソフトウェア上で1つのグループとして設定されている

  • HULFTが動作する各ノードから参照が可能

  • HULFTが動作する各ノードから利用が可能

 

具体的な名称については、クラスターソフトウェアによって異なります。双方向スタンバイ構成でHULFTを動作させる場合は、以下の1つのグループに設定されたリソースがそれぞれ別途必要となります。

  • 仮想IPアドレス

  • 仮想ホスト名

  • 共有ディスクまたはミラーディスク

稼動形態

HULFTクラスター対応機能は、フェールオーバー型クラスター構成システム上で片方向スタンバイ構成(Active-Standby)および双方向スタンバイ構成(Active-Active)のどちらの構成でも動作可能で、運用系サーバーおよび待機系サーバーで動作します。

片方向スタンバイ構成の場合は、クラスター構成システム上で1つのHULFTが動作します。

双方向スタンバイ構成の場合は、クラスター構成システム上で複数のHULFTが動作し、HULFTがフェールオーバーするグループはそれぞれ別のサービスになります。1台のノードで複数のHULFTを動作させます。