クラスター構成システムの種類

クラスタリングとは、2台以上のコンピューター(サーバー)を1台のように見せる仮想化技術のことです。この技術を使用すると、大量の処理を複数サーバーに分割し全体の処理時間を短縮できます。また、1つのサーバーで障害が発生しても、他のサーバーが代替して業務を継続できます。

クラスタリングを使用したシステム(クラスター構成システム)には以下の種類があります。

High Performance Computing型(HPCクラスター)

複数台のサーバーが協調して動作することによって全体の処理能力を向上させる機能です。

High Scalability型(ロードバランシングクラスター)

クライアントからの要求を複数のサーバーに振り分け、各サーバーが行う処理の負荷がなるべく均等になるように分散させる機能です。

High Availability型(HAクラスター)

フェールオーバークラスターでは、2台以上のサーバーでディスクを共有し、正常に稼動している場合は主系サーバー(以下、運用系サーバー)が処理を行います。

運用系サーバーに障害が発生した場合、代替サーバー(以下、待機系サーバー)がデータや処理を引き継ぎます。これをフェールオーバー機能といいます。

障害が発生した場合でもシステムの停止時間を最小限に抑えるように設計されたシステムです。

 

HULFTクラスター対応機能は、High Availability型(HAクラスター)のフェールオーバー型クラスター環境においてHULFTを動作させることを目的としています。

 

クラスター機能に対応しているHULFTは以下となります。

  • HULFT10 for Linux-Enterprise CL License

  • HULFT10 for Linux-Enterprise CL Add License

  • HULFT10 for AIX-Enterprise CL License

  • HULFT10 for AIX-Enterprise CL Add License

  • HULFT10 Cipher Option(AES) for Linux CL License

  • HULFT10 Cipher Option(AES) for Linux CL Add License

  • HULFT10 Cipher Option(AES) for AIX CL License

  • HULFT10 Cipher Option(AES) for AIX CL Add License