強制終了モード

処理の終了を待たずに、プロセスおよびデーモンを直ちに強制終了させます。

強制終了モードでのデーモン終了処理の流れを図2.7 で説明します。

図2.7 終了同期(強制終了モード)

1) 終了同期コマンド起動

各デーモン終了同期コマンドは、各デーモンへ終了要求を発行します。

2) 各プロセスの強制終了

デーモン終了要求を受け付けた時点で、処理中のプロセスが存在してもその処理を強制的に終了させます。

3) 履歴情報の記録

各プロセスは強制終了依頼を受け、その処理結果を履歴ファイルに書き込みます。このとき、処理結果は強制終了依頼による異常終了となります。

= 備考 =

強制終了依頼によって異常終了したときの各プロセスの履歴の完了コードは以下のとおりです。

  • 配信デーモン強制終了時「590」

  • 集信デーモン強制終了時「591」

  • 要求受付デーモン強制終了時「592」

詳細は、以下を参照してください。

HULFT10 for Linux/AIX エラーコード・メッセージ : 完了コード

4) プロセスおよびデーモンの強制終了

各プロセス終了後、デーモンも強制終了されます。

5) デーモン終了の通知

デーモン終了後、デーモン終了同期コマンドに結果を通知します。

= 備考 =

処理同期モードで終了依頼を受けたデーモン(処理の終了待ち状態)に、さらに強制終了モードで終了依頼を発行した場合は、強制終了モードで終了します。

注意

強制終了要求によって異常終了した転送は、異常時ジョブの設定がされていても実行しません。ただし、相手側の異常時ジョブは実行します。