フェールオーバー後の自動再配信(配信側)

配信中(データ転送中)にフェールオーバーが発生した場合、切り替わった待機系ノードで自動再配信できます。配信側がフェールオーバーした場合の自動再配信(配信側)の対象となるのは、終了同期機能(強制終了モード)で配信が異常終了した場合のみです。

注意
  • フェールオーバーの発生後、自動再配信(配信側)の対象となる配信側HULFTのエラーコードは、「590-000」です。

  • フェールオーバー後に自動再配信(配信側)を行わない場合は、配信デーモン起動時のパラメーターに「--noautoretry」を指定してください。HULFTシステムの起動方法の詳細は、以下を参照してください。

    HULFT10 for Linux/AIX オペレーション マニュアル : HULFTシステムの起動

  • 配信側HULFTのエラーコードが「590-271」の場合は、自動再配信されません。

    配信側HULFTは終期化処理中に強制終了した状態です。データ転送は終了していますが、配信は完了していません。

図2.8 フェールオーバー後の自動再配信(配信側)

1) 異常の検知

クラスターソフトウェアがクラスター内(フェールオーバーするグループ内)の異常を検知します。

2) 配信デーモンの強制終了

配信側HULFT(運用系ノード)は、配信中のプロセスを終了同期機能(強制終了モード)で終了させ、配信デーモンを終了させます。

3) フェールオーバー

運用系ノードから待機系ノードへ処理が引き継がれます。

4) 配信デーモンの起動

切り替わったノードで、起動同期機能によって配信デーモンが起動します。

5) フェールオーバー後の自動再配信(配信側)

2) で強制終了された転送は、転送を再開するために新しく配信プロセスを生成し、集信側へ接続して自動再配信(配信側)を行います。