データ検証機能
集信側ホストで、集信したデータが配信側ホストが配信したデータと一致しているかどうかを検証できます。この機能を「データ検証機能」と呼びます。
データ検証機能を利用すると、システムの運用時、データ検証によって配信側から転送されたデータとの不一致が判明した場合はエラーとして処理され、エラーメッセージが配信側のホストに通知されます。
なお、データ検証機能で転送データの整合性が保証される範囲は、転送の開始から終了までです。転送後のデータは保証範囲に含まれません。

図2.44 データ検証機能
データ検証機能を利用する場合は、集信側で、目的の集信ファイルに対応する集信管理情報のデータ検証に“1(データ検証する)”を指定します。同一ファイルを複数のホストへ配信する運用(同報配信)の場合、データ検証機能を利用したい集信側ホストの集信管理情報のみデータ検証に“1”を指定してください。データ検証を“0”に指定した集信側ホストに対しては、データ検証機能は有効とならず通常の転送となります。
集信管理情報については、以下を参照してください。
HULFT10 for Linux/AIX オペレーション マニュアル :
データ検証機能を利用するには、配信側のホストと集信側のホストのどちらにも、HULFT Ver.7以降が導入されている必要があります。配信側のホストのHULFTがVer.7未満の場合、集信側でデータ検証が指定されると、転送エラーとなります。集信側のホストのHULFT がVer.7未満の場合、データ検証は指定できず、通常の転送となります。