HULFT7通信モード

HULFT8以降、相手ホストに接続する際の通信方式が変更になりました。

HULFT7では、HULFT8以降で追加された機能および通信方式に対応していません。HULFT8以降で追加された機能および通信方式については、以下を参照してください。

HULFT10 新機能・非互換説明書 : HULFT10の追加機能

 

HULFT10から相手ホストに接続する場合、まず拡張された通信方式で接続を試み、その応答を見て相手ホストがHULFT7だと判明したら、改めて下位互換の通信方式で接続します。

このため、HULFT7と接続する場合はHULFT8以降と接続する場合に比べて時間がかかります。

図2.26 「HULFT7通信モード」が“無効”の場合の動作

相手ホストがHULFT7の場合、下位互換の通信方式で接続するHULFT7通信モードを使用すると、これを回避できます。

HULFT7通信モードは、詳細ホスト情報のHULFT7通信モードでホストごとに指定します。

HULFT7通信モードを“有効”にすると、相手のバージョンにかかわらず、最初から下位互換の通信方式で接続します。

詳細ホスト情報については、以下を参照してください。

HULFT10 for Linux/AIX オペレーション マニュアル : 詳細ホスト情報

図2.27 「HULFT7通信モード」が“有効”の場合の動作

注意

相手ホストがHULFT8以降の場合にHULFT7通信モード(HUL7MODE)を“Y(有効)”にすると、HULFT8以降の以下の機能に制限を受けます。

  • 管理情報のIDが9バイト以上だった場合、エラーになります。

  • 拡張メッセージを指定しても、相手ホストに送信されません。

  • エラーのタイミングによっては、履歴に正しい相手ホスト名が出力されません。

  • DEFLATE圧縮またはZstandard圧縮を指定しても、圧縮をせずに転送されます。

影響を受ける通信

詳細ホスト情報のHULFT7通信モードの設定によって影響を受けるのは、以下の通信です。

  • 配信処理

  • 再配信処理

  • 送信要求

  • 再送要求

  • リモートジョブ実行要求

  • ジョブ実行結果通知