リモート生存監視機能

リモート生存監視機能は、自ホストおよびネットワークで接続された他ホストのHULFT常駐プロセスについて、生存状態を監視する機能です。

リモート生存監視機能では、監視ホストからリモート生存監視コマンドを実行することで、監視を受けるホスト(被監視ホスト)のプロセスの状態を確認します。

リモート生存監視機能と監視ツールを連携させると、監視結果に問題がある場合にHULFT運用管理者にアラートを出すことができます。

注意

配信デーモン通信方法(sddrequestmethod)に“U(UNIXドメインソケット)”を指定した場合は、配信デーモンのリモート生存監視はできません。配信デーモンを監視対象とする場合は、配信デーモン通信方法(sddrequestmethod)に“S(通常ソケット)”を指定してください。

図2.48 リモート生存監視機能の運用例

監視できるHULFTは、監視を受けるホストに導入されたHULFTの機種やバージョンによって異なります。被監視対象を、機種ごとに以下の表に示します。

表2.16 Mainframe(*)で監視対象となるプログラム

 

HULFT7

HULFT8

HULFT10

配信プログラム

×

×

×

集信プログラム

要求受付プログラム

:

監視対象になる

×

:

監視対象にならない

*

:

HULFT for Mainframe

表2.17 Linux/AIX(*)で監視対象となるデーモン

 

HULFT Ver.7

HULFT8

HULFT10

Ver.7.2未満

Ver.7.2以降

配信デーモン

×

集信デーモン

要求受付デーモン

:

監視対象になる

×

:

監視対象にならない

*

:

HULFT for Linux/AIX

表2.18 Windows(*)で監視対象となるプロセス

 

HULFT Ver.7

HULFT8

HULFT10

Ver.7.2未満

Ver.7.2以降

配信プロセス

集信プロセス

要求受付プロセス

サービス

×

スケジューラプロセス

×

:

監視対象になる

×

:

監視対象にならない

*

:

HULFT for Windows

表2.19 IBM i(*)で監視対象となるジョブ

 

HULFT Ver.7

HULFT8

HULFT10

配信ジョブ

集信ジョブ

要求受付ジョブ

:

監視対象になる

×

:

監視対象にならない

*

:

HULFT for IBMi

 

なお、プロセスを監視するためには、監視するプロセスの通信ポートを開く必要があります。

HULFT10 for Container ServicesおよびSmart Proxy オプションでは、リモート生存監視はできません。

注意

リモート生存監視機能は、各プロセスが通信ポートを開いてプロトコルの送受信を行うことで実現されています。このため、各プロセスを監視の対象とする場合は、ファイアウォールの設定でポートを開放する必要があります。