動的指定

HULFTでは、ファイル転送を行う場合、あらかじめ管理情報を設定しておく必要がありますが、その管理情報の設定内容を動的に変更することができます。

配信ファイル名や配信先などを動的に変更できるため、ファイル名や送り先が送信ごとに変わるような場合、1つのファイルIDを利用して運用することができます。

また、集信管理情報の環境変数を設定することにより、集信ファイル名を配信ファイル名と同一にすることもできます。

配信時の動的指定

配信管理情報にある配信ファイル名および転送グループIDは、配信要求時に動的に設定内容を変更できます。変更する内容は、配信要求コマンドのパラメーターに指定します。

また、配信要求コマンド発行時に、ホスト名を動的に指定することができます。ホスト名の動的指定を行うと、配信管理情報内の転送グループIDは無効になります。

配信時の動的指定を行うには、システム動作環境設定の動的パラメータ指定を有効にしなければなりません。システム動作環境設定については、「システム動作環境の設定について」を参照してください。

集信時の動的指定

集信管理情報にあるファイル名は、“$SNDFILE”と設定することにより、配信ファイル名に変更することができます。

なお、配信側および集信側とも同一機種の場合は、パス名「$SNDPATH」も配信側と同一にすることができます。

注意
  • “$SNDPATH”を使用する場合は、“$SNDFILE”も同時に指定してください。“$SNDPATH”のみでは指定できません。

  • “$SNDFILE”を使用する場合は、“$SNDPATH$SNDFILE”または“$SNDFILE”のみでしか使用できません。

  • “$SNDFILE”の後ろは、文字列連結ができません。

  • 次のいずれかの条件が満たされる場合、集信ファイル名が200バイトを超えるとエラーとなります。

    • “$SNDFILE”が単独で指定されている

    • “$SNDPATH”と“$SNDFILE”の両方が指定されている