マルチフォーマット情報

配信するファイルが複数の異なるレコードフォーマットを持っている場合、マルチフォーマットを登録します。最大20フォーマットIDとIDに関連付けられたキーを指定できます。

さらに関連付けられたキーに当てはまらないデータに使用するデフォルトフォーマットIDも指定することができます。登録するには以下の2通りの方法があります。

項目一覧

下記表は管理画面による登録の場合の値です。コマンド登録の場合、「省略」が画面の設定と異なる場合があります。コマンド登録の場合の「省略」の詳細は「管理情報バッチ登録コマンド」を参照してください。

表2.14 マルチフォーマット情報項目一覧

項目名

初期値

設定値

省略

備考

画面

ファイル

マルチフォーマットID

MFMT

 

英数字および“_”

×

先頭英字の50バイト以内

キー開始位置

KEYSTART

1

1~19997

×

 

キー長

KEYLEN

 

1~20

×

 

デフォルトフォーマットID

DFMTID

 

英数字および“_”

先頭英字の50バイト以内

キー値

MFORMAT DEF
~ DEFEND

 

英数字

×

20バイト以内

(*1)

フォーマットID

 

英数字および“_”

×

先頭英字の50バイト以内

コメント

COMMENT

 

文字

60バイト以内

:

省略可

×

:

省略不可

*1

:

HULFT管理画面上でキー値に“DEFEND”という文字列を登録することができます。一方、「DEFEND」は管理情報バッチ登録コマンド(UTLIUPDT)の予約語であるため、管理情報バッチ登録コマンド(UTLIUPDT)使用時はキー値に“DEFEND”という文字列を登録することができません。

各項目の説明

マルチフォーマット情報に設定する各項目について説明します。()内はパラメーターファイル使用時に指定する項目名です。

マルチフォーマットID(MFMT)

登録したマルチフォーマット情報を認識するためのID

このマルチフォーマットIDと配信管理情報のマルチフォーマットIDが関連づけされます。

キー開始位置(KEYSTART)

レコード単位に設定するキーの開始位置

キー開始位置とキー長を足した値が“19998”を超える値は設定できません。

キー開始位置をフォーマット情報の長さよりも大きくすると、キー値が正しく適用されません。

キー長(KEYLEN)

レコード単位に設定するキーの長さ

デフォルトフォーマットID(DFMTID)

データ内のキーと一致しなかった場合の初期値のフォーマットID

デフォルトフォーマットIDを指定しておくと、データ内のキーがマルチフォーマットの登録されたキーと一致しないとき、デフォルトフォーマットIDのフォーマットが使用されます。省略すると、キーと一致しなかった場合、変換エラーとなります。

キー値

レコード単位に設定するキー

キーは「キー長」と同じ長さの英数字で指定します。

キー値を設定する領域の項目タイプは、以下のいずれかを指定してください。

X

: キャラクタータイプ

M

: 可変長文字

フォーマットID

キーが一致した場合に使用するフォーマットID

フォーマット情報に登録されているフォーマットIDを指定します。「キー値」と同じ個数の登録が必要です。キー値からフォーマットIDを識別し、データに適用します。

コメント(COMMENT)

マルチフォーマットに対するコメント

設定時の注意点

キー値が正しく適用されない場合

フォーマット情報の項目タイプで“P(サイン付内部10進数)”または“S(サイン付外部10進数)”に指定されたデータがキー開始位置よりも前に存在すると、キー開始位置がずれてしまいます。そのため、キー値が適用されない場合があります。

フォーマットの適用位置について

キー値と一致したフォーマット情報を適用する場合、キー開始位置に関係なくフォーマット情報の開始位置はレコードの1バイト目から適用されます。

キー値の扱い

フォーマット管理情報に登録するフォーマット情報には、キー値を含んだフォーマットを登録してください。

レコード長

指定したフォーマット情報(デフォルトフォーマットIDを含む)のフォーマット長がそれぞれ異なる長さの場合、配信ファイルのレコード長は最大フォーマット長以上でなければなりません。