マルチフォーマット情報
配信するファイルが複数の異なるレコードフォーマットを持っている場合、マルチフォーマットを登録します。最大20フォーマットIDとIDに関連付けられたキーを指定できます。
さらに関連付けられたキーに当てはまらないデータに使用するデフォルトフォーマットIDも指定することができます。登録するには以下の2通りの方法があります。
-
管理画面による登録
-
パラメーターファイル指定によるコマンド登録
項目一覧
下記表は管理画面による登録の場合の値です。コマンド登録の場合、「省略」が画面の設定と異なる場合があります。コマンド登録の場合の「省略」の詳細は「管理情報バッチ登録コマンド」を参照してください。
項目名 |
初期値 |
設定値 |
省略 |
備考 |
|
---|---|---|---|---|---|
画面 |
ファイル |
||||
MFMT |
|
英数字および“_” |
× |
先頭英字の50バイト以内 |
|
KEYSTART |
1 |
1~19997 |
× |
|
|
KEYLEN |
|
1~20 |
× |
|
|
DFMTID |
|
英数字および“_” |
○ |
先頭英字の50バイト以内 |
|
MFORMAT DEF |
|
英数字 |
× |
20バイト以内 (*1) |
|
|
英数字および“_” |
× |
先頭英字の50バイト以内 |
||
COMMENT |
|
文字 |
○ |
60バイト以内 |
○ |
: |
省略可 |
× |
: |
省略不可 |
*1 |
: |
HULFT管理画面上でキー値に“DEFEND”という文字列を登録することができます。一方、「DEFEND」は管理情報バッチ登録コマンド(UTLIUPDT)の予約語であるため、管理情報バッチ登録コマンド(UTLIUPDT)使用時はキー値に“DEFEND”という文字列を登録することができません。 |
各項目の説明
マルチフォーマット情報に設定する各項目について説明します。()内はパラメーターファイル使用時に指定する項目名です。
- マルチフォーマットID(MFMT)
-
登録したマルチフォーマット情報を認識するためのID
このマルチフォーマットIDと配信管理情報のマルチフォーマットIDが関連づけされます。
- キー開始位置(KEYSTART)
-
レコード単位に設定するキーの開始位置
キー開始位置とキー長を足した値が“19998”を超える値は設定できません。
キー開始位置をフォーマット情報の長さよりも大きくすると、キー値が正しく適用されません。
- キー長(KEYLEN)
-
レコード単位に設定するキーの長さ
- デフォルトフォーマットID(DFMTID)
-
データ内のキーと一致しなかった場合の初期値のフォーマットID
デフォルトフォーマットIDを指定しておくと、データ内のキーがマルチフォーマットの登録されたキーと一致しないとき、デフォルトフォーマットIDのフォーマットが使用されます。省略すると、キーと一致しなかった場合、変換エラーとなります。
- キー値
-
レコード単位に設定するキー
キーは「キー長」と同じ長さの英数字で指定します。
キー値を設定する領域の項目タイプは、以下のいずれかを指定してください。
- X
-
: キャラクタータイプ
- M
-
: 可変長文字
- フォーマットID
-
キーが一致した場合に使用するフォーマットID
フォーマット情報に登録されているフォーマットIDを指定します。「キー値」と同じ個数の登録が必要です。キー値からフォーマットIDを識別し、データに適用します。
- コメント(COMMENT)
-
マルチフォーマットに対するコメント
設定時の注意点
キー値が正しく適用されない場合
フォーマット情報の項目タイプで“P(サイン付内部10進数)”または“S(サイン付外部10進数)”に指定されたデータがキー開始位置よりも前に存在すると、キー開始位置がずれてしまいます。そのため、キー値が適用されない場合があります。
フォーマットの適用位置について
キー値と一致したフォーマット情報を適用する場合、キー開始位置に関係なくフォーマット情報の開始位置はレコードの1バイト目から適用されます。
キー値の扱い
フォーマット管理情報に登録するフォーマット情報には、キー値を含んだフォーマットを登録してください。
レコード長
指定したフォーマット情報(デフォルトフォーマットIDを含む)のフォーマット長がそれぞれ異なる長さの場合、配信ファイルのレコード長は最大フォーマット長以上でなければなりません。