複数ファイル結合コマンド
複数のファイルを1つのファイルに結合します。すでに存在する結合ファイルへの追加や、他機種で作成された結合ファイルへの追加も可能です。
プログラムインターフェイス
CALL ライブラリー名/UTLJOIN PARM(['LIB=ライブラリー名'] 'INFILE=filename' 'FILETYPE={B|T|F|M}' ['formatid|multiformatid'] 'OUTFILE=filename' 'MODE={N|R|M}' ['G'] ['OUTPUT=filename'] ['EXIT' CL変数名])
パラメーター説明
- LIB=ライブラリー名
-
HULFTがインストールされているライブラリー名(省略時値 HULFT)
先頭英字の10バイト以内の英数字で指定します。
- INFILE=filename
-
入力ファイル名(省略不可)
「ライブラリー名/ファイル名(メンバー名)」の形式で指定します。
「メンバー名」はアスタリスク(*)を使用することで前方一致・後方一致の形式での指定が可能です。
- FILETYPE=B|T|F|M
-
ファイルタイプ(省略不可)
- B
-
: バイナリー形式
- T
-
: テキスト形式
- F
-
: フォーマット形式
- M
-
: マルチフォーマット形式
- formatid|multiformatid
-
フォーマット情報のフォーマットIDまたは、マルチフォーマット情報のマルチフォーマットID(省略可)
50バイト以内の英数字および“_”で指定します。
ファイルタイプに“F”、または“M”を指定した場合は省略できません。
- OUTFILE=filename
-
出力ファイル名(結合ファイル名)(省略不可)
「ライブラリー名/ファイル名(メンバー名)」の形式で指定します。
- MODE=N|R|M
-
結合ファイルの作成モード(省略不可)
- N(新規作成)
-
: すでに指定ファイルが存在する場合はエラー
- R(置き換え)
-
: すでに指定ファイルが存在する場合は置き換え、存在しない場合は新規作成
- M(追加書き)
-
: すでに指定ファイルが存在する場合は追加書き、存在しない場合は新規作成
“M(追加書き)”を指定した場合、すでに存在しているファイルが結合ファイルでないときはエラーになります。
- G
-
複数ファイル結合コマンドが出力するエラーメッセージの表示抑制(省略可)
省略するとエラーメッセージが表示されます。
- OUTPUT=filename
-
複数ファイル結合コマンドが出力するエラーメッセージの出力先(省略可)
「ライブラリー名/ファイル名(メンバー名)」の形式で指定します。
省略するとエラーメッセージは出力されません。
ログファイルのレコード保持件数は無制限です。
- EXIT CL変数名
-
複数ファイル結合コマンドが出力するエラーコードの受け取りとCL変数名(省略可)
EXITとCL変数名は連続して指定してください。
異常終了の場合のみ、エラーコードをCL変数へセットします。
省略するとエラーコードはセットされません。
「INFILE=filename」指定時のそれぞれファイルタイプにおけるレコードサイズの制限、また「FILETYPE=B|T|F|M」指定時のファイルサイズの制限については、以下を参照してください。
HULFT10 for IBMi アドミニストレーション マニュアル :
「'INFILE=filename' 'FILETYPE=B|T|F|M' 'formatid|multiformatid'」は最大10回繰り返し指定できます。指定方法は、「記述例」を参照してください。
コマンドインターフェイス
UTLJOIN INFINFO((file library member type formatid|multiformatid)) JOINFILE( ) JOINMBR( ) MAKEMODE( ) LIBRARY( ) MSG( ) FILE( ) MBR( )
パラメーター説明
- INFINFO
-
入力ファイルの情報(省略不可)
- file
-
入力ファイルのファイル名を指定します。
先頭英字の10バイト以内の英数字で指定します。
- library
-
入力ファイルのライブラリー名を指定します。
先頭英字の10バイト以内の英数字で指定します。
- member
-
入力ファイルのメンバー名を指定します。
先頭英字の10バイト以内の英数字で指定します。
アスタリスク(*)を使用することで前方一致・後方一致の形式での指定が可能です。
- type
-
ファイルタイプ
- BIN
-
: バイナリー形式
- TXT
-
: テキスト形式
- FMT
-
: フォーマット形式
- MFMT
-
: マルチフォーマット形式
- formatid|multiformatid
-
フォーマット情報のフォーマットIDまたは、マルチフォーマット情報のマルチフォーマットID
50バイト以内の英数字および“_”で指定します。
ファイルタイプに“FMT”、または“MFMT”を指定した場合は省略できません。
- JOINFILE
-
出力ファイル(結合ファイル)のライブラリー名とファイル名(省略不可)
「ライブラリー名/ファイル名」の形式で指定します。
それぞれ先頭英字の10バイト以内の英数字で指定します。
- JOINMBR
-
出力ファイル(結合ファイル)のメンバー名(省略時値 *FILE)
先頭英字の10バイト以内の英数字で指定します。
- MAKEMODE
-
結合ファイルの作成モード
- NEW(新規作成)
-
: 既に指定ファイルが存在する場合はエラー
- REP(置き換え)
-
: 既に指定ファイルが存在する場合は置き換え、存在しない場合は新規作成
- MOD(追加書き)
-
: 既に指定ファイルが存在する場合は追加書き、存在しない場合は新規作成
- LIBRARY
-
HULFTがインストールされているライブラリー名(省略時値 HULFT)
先頭英文字の10バイト以内の英数字で指定します。
- MSG
-
エラーメッセージの表示抑制(省略時値 *YES)
- *NO
-
: エラーメッセージを表示しない
- *YES
-
: エラーメッセージを表示する
- FILE
-
エラーメッセージ出力先ファイルのライブラリー名とファイル名(省略可)
「ライブラリー名/ファイル名」の形式で指定します。
それぞれ先頭英字の10バイト以内の英数字で指定します。
省略するとエラーメッセージは出力されません。ログファイルのレコード保持件数は無制限です。
- MBR
-
エラーメッセージ出力先ファイルのメンバー名(省略時値 *FILE)
先頭英字の10バイト以内の英数字で指定します。
「INFINFO」の“(file library member type formatid|multiformatid)”は最大10回繰り返し指定できます。また、入力ファイルに保管ファイルを指定することはできません。
記述例
-
ファイル「MYLIB/JOIN1(TEST01)」のフォーマット情報を「FORMAT01」、ファイル「MYLIB/JOIN1(TEST02)」のフォーマット情報を「FORMAT02」として、これらのファイルを結合して「MYLIB/OUT1(TEST)」というファイル名で新規に作成する。
CALL HULFT/UTLJOIN PARM('INFILE=MYLIB/JOIN1(TEST01)' 'FILETYPE=F' 'FORMAT01' 'INFILE=MYLIB/JOIN1(TEST02)' 'FILETYPE=F' 'FORMAT02' 'MODE=N' 'OUTFILE=MYLIB/OUT1(TEST)')
-
ファイル「MYLIB/JOIN2」の中のメンバーから「TEST」で始まるメンバーをすべてテキストタイプとして結合し、「MYLIB/OUT2(TEST)」というファイルを上書きモードで作成する。
CALL HULFT/UTLJOIN PARM('INFILE=MYLIB/JOIN2(TEST*)' 'FILETYPE=T' 'MODE=R' 'OUTFILE=MYLIB/OUT2(TEST)')
-
ファイル「MYLIB/JOIN3」の中のメンバーから「T」で始まるメンバーのマルチフォーマット情報を「MFORMAT1」としてすべて結合し、「MYLIB/OUT3(TEST)」というファイルを追加モードで作成する。
CALL HULFT/UTLJOIN PARM('INFILE=MYLIB/JOIN3(T*)' 'FILETYPE=M' 'MFORMAT1' 'MODE=M' 'OUTFILE=MYLIB/OUT3(TEST)')
注意事項
EBCDICセット(CHARTYPE)の“D(EBCDIC ASPEN)”および“G(NECカナ文字)”は非推奨です。“D(EBCDIC ASPEN)”および“G(NECカナ文字)”を使用したファイルを結合すると、将来のバージョンで分解できなくなる可能性があります。