システム環境変数の設定
HULFT10 Cloud Storage Option(Amazon S3) for Windowsを使用するために、以下の場合はWindowsのシステム環境変数の設定が必要です。
オブジェクトストレージにオブジェクトをアップロードまたはダウンロードするときにプロキシサーバーを経由する場合
HULFTクラウドストレージオプション Ver.8.5.0以前の下位互換設定で、オブジェクトストレージにアクセスする場合
すでにWindowsのシステム環境変数に値が設定されている場合は、その値を必要に応じて変更してください。
プロキシ認証の設定
オブジェクトストレージにオブジェクトをアップロードするときにプロキシサーバーを経由する場合は、Windowsのシステム環境変数にプロキシ認証の設定が必要となります。プロキシサーバーを経由しない場合は、プロキシ認証の設定は不要です。
以下のシステム環境変数を使用して、プロキシ認証の設定を行ってください。
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HTTPS_PROXY
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https_proxy
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HTTP_PROXY
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http_proxy
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Windows OSのシステム環境変数では大文字と小文字を区別しないため、以下の変数は同一の変数として登録されます。
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HTTPS_PROXYとhttps_proxy
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HTTP_PROXYとhttp_proxy
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NO_PROXYとno_proxy
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HTTPS_PROXY(https_proxy)とHTTP_PROXY(http_proxy)が両方設定されている場合は、HTTPS_PROXY(https_proxy)の環境変数が優先して使用されます。
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エンドポイントへ接続を行う場合もプロキシを使用します。このため、エンドポイントへの接続時にプロキシを使用したくない場合は、環境変数の「NO_PROXY(no_proxy)」にエンドポイントを設定してください。
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すでに値が設定されている場合、必要に応じて値を変更してください。
システム環境変数は、以下の値を設定してください。
- ユーザー認証が必要な場合
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http://<ユーザー名>:<パスワード>@<プロキシサーバーアドレス>:<ポート番号>
例)HTTPS_PROXY=http://user1:pass1@proxy_addr:8080
項目
値
ユーザー名
user1
パスワード
pass1
プロキシサーバーアドレス
proxy_addr
ポート番号
8080
- ユーザー認証が不要な場合
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http://<プロキシサーバーアドレス>:<ポート番号>
例)HTTPS_PROXY=http://proxy_addr:8080
項目
値
プロキシサーバーアドレス
proxy_addr
ポート番号
8080
HULFT Scriptがインストールされている環境でHULFT Cloud Storageを運用する場合、プロキシ認証の設定を行うとHULFT Scriptの運用にもプロキシ認証が反映されます。
このため、HULFT Scriptのポート番号について、プロキシ除外の設定が必要です。
環境変数の「NO_PROXY(no_proxy)」に“localhost”または“127.0.0.1”のいずれかを設定してください。
オブジェクトストレージにアクセスするリージョンおよび認証の設定
オブジェクトストレージにアクセスするリージョンおよび認証の設定については以下のとおりです。
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クラウドストレージDBを使用してリージョンおよび認証の設定をする場合は、システム環境変数の設定は不要です。クラウドストレージDBを使用する場合は、「HULFT クラウドストレージオプションの動作環境(個別・デフォルト設定)」を参照してください。
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下位互換設定でWindowsのシステム環境変数にリージョンおよび認証の設定をする場合は、「HULFT クラウドストレージオプションの動作環境(下位互換設定)」を参照してください。
OSまたはHULFTの再起動
Windowsのシステム環境変数を追加した場合、OSの再起動が必要となります。
「プロキシ認証の設定」 または 「オブジェクトストレージにアクセスするリージョンおよび認証の設定」にて、システム環境変数にはじめて追加された項目があった場合、必ずOSの再起動を行ってください。
すでにシステム環境変数が存在していて、設定値のみ変更した場合、HULFTの再起動でシステム環境変数の値がHULFTに反映されます。