クラウドストレージシステム動作環境設定

Ver.8.5.1以降のHULFT クラウドストレージオプションでは、アップロード全体並列数およびダウンロード全体並列数(以降、全体並列数)が設定できます。

全体並列数の設定はすべてのオブジェクトストレージへのアップロードおよびダウンロードに適用されます。

全体並列数は、クラウドストレージシステム動作環境設定に設定します。

クラウドストレージシステム動作環境設定に設定できる値と、未設定の場合に採用される値は以下のとおりです。

表2.15 クラウドストレージシステム動作環境設定に設定できる全体並列数

項目名

設定できる値

未設定の場合の値

ダウンロード全体並列数

2~999

48

アップロード全体並列数

2~999

32

注意
  • 集信ストレージ管理情報および配信ストレージ管理情報の1転送あたりの最大並列数に、全体並列数よりも大きい値を設定しても、1転送あたりの最大並列数は全体並列数に制限されます。

    そのため、以下になるように設定してください。

    全体並列数≧1転送あたりの最大並列数

  • ダウンロード全体並列数を、未設定の場合の値の“48”を超えた値に変更すると、動作環境によってはシステムに高負荷がかかる場合があります。ダウンロード全体並列数を変更する場合は、ご注意ください。

  • アップロード全体並列数を、未設定の場合の値の“32”を超えた値に変更すると、動作環境によってはシステムに高負荷がかかる場合があります。アップロード全体並列数を変更する場合は、ご注意ください。

クラウドストレージシステム動作環境設定を設定する場合のユーティリティーの使用例は、以下を参照してください。

クラウドストレージシステム動作環境設定の登録および初期化

クラウドストレージシステム動作環境設定は、HULFT クラウドストレージオプションのユーティリティーの表示コマンドで設定内容を確認し、登録および初期化を行います。

HULFT クラウドストレージオプションのユーティリティーについては「Amazon S3でのユーティリティー」を参照してください。

注意

HULFT起動中はクラウドストレージシステム動作環境設定を登録できません。

HULFT起動中にクラウドストレージシステム動作環境設定の登録を行うと、排他ロックがかかっているため、登録が失敗します。

必ずHULFTを終了させてからクラウドストレージシステム動作環境設定を登録してください。