Amazon S3を使用するための設定

バケットとオブジェクトに対するアクセス権限

Amazon S3にオブジェクトをアップロード、またはAmazon S3からオブジェクトをダウンロードするユーザーに、バケットおよびオブジェクトに対する権限を付与してください。

下表に示す権限をIAM、ACL、またはバケットポリシーで設定します。設定方法はAWSが提供しているドキュメントを参照してください。

アップロード機能を利用する場合、集信管理情報の登録モードが“新規作成”のときと“置き換え”のときで必要な権限が異なります。

表3.1 オブジェクトのアップロードに必要な権限

集信管理情報
 

権限

IAM

ACL

バケットポリシー

登録モード

バケット

オブジェクト

バケット

オブジェクト

バケット

オブジェクト

新規作成

ListBucket

PutObject

(なし)

オブジェクトの一覧
オブジェクトの書き込み

ListBucket

PutObject

置き換え

(なし)

PutObject

(なし)

オブジェクトの書き込み

(なし)

PutObject

表3.2 オブジェクトのダウンロードに必要な権限

権限

IAM

ACL

バケットポリシー

バケット

オブジェクト

バケット

オブジェクト

バケット

オブジェクト

ListBucket(*1)

GetObject

(なし)

オブジェクトの読み取り

(なし)

GetObject

*1

:

オブジェクトが存在しない場合はエラーとなります。

また、バケットにListBucketの権限が付与されていない場合は権限エラーとなります。権限エラーとならないためにも、バケットにはListBucketの権限を設定することをお勧めします。

 

また、転送をキャンセルする場合は上記に加えて以下の権限が必要です。

表3.3 転送キャンセルに必要な権限

権限

IAM

ACL

バケットポリシー

バケット

オブジェクト

バケット

オブジェクト

バケット

オブジェクト

(なし)

AbortMultipartUpload

(なし)

(なし)

(なし)

AbortMultipartUpload

AWSにアクセスするための設定

HULFT クラウドストレージオプションのプラグインがAWSにアクセスするための情報を集信側ホストおよび配信側ホストのOSのシステム環境変数に設定してください。

表3.4 AWSを使用するための環境変数

環境変数名

説明

AWS_ACCESS_KEY_ID

アップロードするAWSユーザーに関連付けられたアクセスキー

AWS_SECRET_ACCESS_KEY

アクセスキーに関連付けられたシークレットキー(パスワード)

AWS_DEFAULT_REGION

アップロード先のリージョン

 

なお、以下の環境変数を指定した場合、HULFT クラウドストレージオプションが正常に動作しない場合があります。このため、以下の値は使用しないでください。

  • AWS_SESSION_TOKEN

  • AWS_CA_BUNDLE

  • SSL_SERT_FILE

  • SSL_CERT_DIR

AWSデフォルトリージョンでサポートしているリージョンについては、「Amazon S3で動作確認済みリージョン一覧」を参照してください。

 

設定方法は以下を参照してください。

HULFT10 for Windowsの場合

:

「Amazon S3へのアクセス認証の設定(Windows)」

HULFT10 for Linuxの場合

:

「Amazon S3へのアクセス認証の設定(Linux)」