配信管理情報の設定

配信ファイル名の設定

配信ファイルをオブジェクトストレージからダウンロードする場合、ダウンロード元のオブジェクトストレージに合わせて配信管理情報のファイル名に以下のようなパスを指定してください。

s3://パケット名/オブジェクト名

注意
  • パス名の最初の“s3://”の部分は、Amazon S3に対応した固定文字列です。必ず小文字で指定してください。

  • 配信側ホストがWindowsの場合でも、オブジェクトストレージからダウンロードするためのパスを指定する場合は、パスの区切りに“\”(円記号)ではなく“/”(スラッシュ)を使用してください。

  • 対応するHULFT クラウドストレージオプションが導入されていない場合は、オブジェクトストレージ用のパスとは判定されません。この場合は、配信側ホストのディスク上に集信しようとしてファイルオープンエラーになります。

  • バケット名またはコンテナ名には、オブジェクトストレージ上に存在するバケットまたはコンテナの名称を指定してください。指定した名称のバケットまたはコンテナがダウンロード時に存在していなかった場合、エラーとなります。

  • オブジェクトストレージ側の仕様として、バケット名またはコンテナ名にはマルチバイト文字を指定できません。オブジェクト名にはマルチバイト文字を指定できます。

  • オブジェクト名の末尾に“/”(スラッシュ)は指定できません。指定した場合、転送エラーとなります。

= 備考 =
  • オブジェクト名に“/”を含めることができます。

    たとえば、“s3://sales/kanto/tokyo/akasaka.dat”というパスを指定した場合、以下のように扱われます。

    バケット名

    :

    sales

    オブジェクト名

    :

    kanto/tokyo/akasaka.dat

  • オブジェクトストレージには階層構造がなく、バケット内のオブジェクトはすべてフラットに格納されます。しかし、“/”を含むオブジェクト名を指定した場合、各オブジェクトストレージの管理コンソール上ではあたかもフォルダーの階層構造があるかのように表示されます。

配信ファイルの扱いに関する設定

オブジェクトストレージ上のオブジェクトは、ディスク上のファイルのように扱うことができません。

そのため、配信ファイルの扱いに関する以下の項目は、設定できる値に制限があります。

配信ファイルの扱い

オブジェクトストレージでは排他制御ができないため、ファイルの削除、クリア、およびロックができません。このため、配信ファイルの扱いには“保存”を指定してください。

 

上記以外の項目は、「オブジェクトストレージからダウンロードするときのHULFTの機能制限」を確認のうえ、運用に合わせて設定してください。

ダウンロード時の動作については「並列ダウンロード」を参照してください。