ストレージ管理情報のデフォルト情報の登録コマンド

Amazon S3での配信ストレージ管理情報または集信ストレージ管理情報のデフォルト情報をクラウドストレージDBに登録します。

コマンド形式

utls3infoadd [COMMON-OPTIONS] -t {snd|rcv} --default [MANAGEMENT-OPTIONS]

パラメーター説明

[COMMON-OPTIONS]

ユーティリティーで共通のオプションです。

-f, --force

確認の省略(省略可)

登録する情報の確認を行わずに情報が登録されます。

省略すると、配信ストレージ管理情報または集信ストレージ管理情報のデフォルト情報を登録する前に以下の確認のメッセージが表示されます。

Are you sure to register? [y/n]:

“y”または”Y”を入力すると、コマンドで指定した配信ストレージ管理情報または集信ストレージ管理情報のデフォルト情報が登録されます。

“y”または”Y”以外を入力した場合、エラーで終了されます。

[REQUIRED]

省略できないパラメーターです。

-t, --type {snd|rcv}

管理情報の種別(省略不可)

登録したい配信ストレージ管理情報または集信ストレージ管理情報のデフォルト情報の種別を指定します。

snd

: 配信ストレージ管理情報

rcv

: 集信ストレージ管理情報

--default

デフォルト情報の変更(省略不可)

ストレージ管理情報の種別に配信ストレージ管理情報を指定すると、配信ストレージ管理情報のデフォルト情報が登録されます。

ストレージ管理情報の種別に集信ストレージ管理情報を指定すると、集信ストレージ管理情報のデフォルト情報が登録されます。

[MANAGEMENT-OPTIONS]

配信ストレージ管理情報または集信ストレージ管理情報を設定するオプションです。

--timeout SEC

ストレージタイムアウト(秒)(省略可)

HTTPリクエストのタイムアウトになるまでの時間を指定します。

"10"~"259200"の範囲または"999999"で指定します。"999999"を指定すると無限待ちとなります。

省略すると、未設定(Use the default value.)となります。未設定の場合、転送時には固定値(300秒)が使用されます。

--parallels NUM

1転送あたりの最⼤並列数(省略可)

1つのファイル転送で並列アップロードまたは並列ダウンロードできる最大数を指定します。

ストレージ管理情報の種別に集信ストレージ管理情報を指定した場合は並列アップロードの最大数を指定します。配信ストレージ管理情報を指定した場合は並列ダウンロードの最大数を指定します。

"2"~"999"の範囲で指定します。

省略すると、未設定(Use the default value.)となります。未設定の場合、転送時には固定値(32)が使用されます。

= 備考 =

1転送あたりの最大並列数は、以下のとおりクラウドストレージ動作環境設定の全体並列数に制限されます。

  • クラウドストレージシステム動作環境設定のアップロード全体並列数より大きい値を設定しても、このアップロード全体並列数に制限されます。アップロード全体並列数以下になるように設定してください。

  • クラウドストレージシステム動作環境設定のダウンロード全体並列数より大きい値を設定しても、このダウンロード全体並列数に制限されます。ダウンロード全体並列数以下になるように設定してください。

--partsize MBYTES

パートサイズ(MB)(省略可)

1回の並列アップロードまたは並列ダウンロードあたりのパートのサイズを指定します。

"5"~"100"の範囲で指定します。

省略すると、未設定(Use the default value.)となります。未設定の場合、転送時には固定値(5MB)が使用されます。

注意

パートサイズを、未設定の場合の値の“5”を超えた値に変更すると、動作環境によってはシステムに高負荷がかかる場合があります。パートサイズを変更する場合は、ご注意ください。

--default-region REGION

使用リージョン(省略可)

AWS接続時に使⽤するリージョンを指定します。使用できるリージョンについては、「Amazon S3で動作確認済みリージョン一覧」で確認してください。

255バイト以内のASCII印字可能文字で指定します。

省略すると、未設定(Use the default value.)となります。未設定の場合、転送時には環境変数(AWS_DEFAULT_REGION)に設定した値が使用されます。

--endpoint-url URL

エンドポイントのURL(省略可)

AWS接続時にリクエストを送信するエンドポイントのURLを指定します。

255バイト以内のASCII印字可能文字で指定します。

「http://」または「https://」から始まる形式で、指定してください。

例)https://bucket.vpce-1a2b3c4d-5e6f.s3.us-east-1.vpce.amazonaws.com

URLを大文字で指定した場合、小文字に変換してAWS接続を行います。

なお、“none”を設定した場合、AWSの標準のS3エンドポイントが転送時に使用されます。

省略すると、未設定(Use the default value.)となります。未設定の場合、転送時にはAWSの標準のS3エンドポイントが使用されます。

標準のS3エンドポイントについては、AWSが提供しているドキュメントを参照してください。

--acl ACL

アップロードファイルに適用するACL(省略可)

オブジェクトへのアクセスを管理するアクセスコントロールリスト(ACL)を指定します。

ファイルをアップロードする際に使用するため、集信ストレージ管理情報に登録してください。

1バイトから255バイトまでのASCII印字可能文字で指定します。

省略すると、未設定(Use the default value.)となります。未設定の場合、転送時にはACLを使用しません。

--auth-id ID

ストレージ認証情報ID(省略可)

配信ストレージ管理情報まはた集信ストレージ管理情報に紐づけたいストレージ認証情報のIDを指定します。

3バイトから63バイトまでのASCII印字可能文字で指定します。

半角スペース、「/」、「*」の文字が含まれていた場合はエラーとなります。

省略すると、未設定(Use the default value.)となります。未設定の場合、転送時にはストレージ認証情報のデフォルト情報の設定値が使用されます。

補足

  • 以下のように、パラメーターと設定値の間にはスペースまたはイコール(=)のどちらでも指定できます。

      --parameter Value
      --parameter=Value

  • パラメーターに「-h」または「--help」を指定すると、Usageが表示されます。