ストレージ管理情報の登録コマンド

Amazon S3での配信ストレージ管理情報または集信ストレージ管理情報をクラウドストレージDBに登録します。

コマンド形式

utls3infoadd [COMMON-OPTIONS] -t {snd|rcv} --id ID [MANAGEMENT-OPTIONS]

パラメーター説明

[COMMON-OPTIONS]

ユーティリティーで共通のオプションです。

-r, --replace

置換(省略可)

既存の配信ストレージ管理情報または集信ストレージ管理情報を上書きします。

このオプションを指定しないで既存のストレージ管理情報を上書きしようとした場合は、エラーとなります。

注意

既存の配信ストレージ管理情報または集信ストレージ管理情報に上書きする場合、すでに設定されている値は[MANAGEMENT-OPTIONS]で指定してください。

設定済みの情報を再指定しなかった場合、未設定(Use the default value.)で上書きされます。

-f, --force

確認の省略(省略可)

登録する情報の確認を行わずに情報が登録されます。

既存の配信ストレージ管理情報または集信ストレージ管理情報が指定された場合、「-r」または「--replace」が指定されていなくても情報が上書きされます。

省略すると、配信ストレージ管理情報または集信ストレージ管理情報を登録する前に以下の確認のメッセージが表示されます。

Are you sure to register? [y/n]:

“y”または”Y”を入力すると、コマンドで指定した配信ストレージ管理情報または集信ストレージ管理情報が登録されます。

“y”または”Y”以外を入力した場合、エラーで終了されます。

[REQUIRED]

省略できないパラメーターです。

-t, --type {snd|rcv}

管理情報の種別(省略不可)

登録したいストレージ管理情報の種別を指定します。

snd

: 配信ストレージ管理情報

rcv

: 集信ストレージ管理情報

--id ID

ID(省略不可)

転送するストレージを認識するためのIDです。

配信ストレージ管理情報の情報を登録する場合は、配信ストレージ管理情報IDを指定します。

集信ストレージ管理情報の情報を登録する場合は、集信ストレージ管理情報IDを指定します。

3バイトから63バイトまでのASCII印字可能文字で指定します。

半角スペース、「/」、「*」の文字が含まれていた場合はエラーとなります。

= 備考 =

配信ストレージ管理情報IDには、バケット名を指定することをお勧めします。配信履歴には、配信管理情報のファイル名に指定した配信ストレージ管理情報IDつまりバケット名が表示されます。

集信ストレージ管理情報IDには、バケット名を指定することをお勧めします。集信履歴には、集信管理情報のファイル名に指定した集信ストレージ管理情報IDつまりバケット名が表示されます。

[MANAGEMENT-OPTIONS]

配信ストレージ管理情報または集信ストレージ管理情報を設定するオプションです。

--bucket BUCKET

バケット名(省略可)

転送ファイルのアップロード先またはダウンロード元のバケット名を指定します。 バケット名は、「--id」でストレージ管理情報IDとして指定し、「--bucket」では指定しないことをお勧めします。同一のバケット名に対して、別の転送設定を行いたい場合などに指定してください。

3バイトから255バイトまでのASCII印字可能文字で指定します。

省略すると、未設定(Use the default value.)となります。未設定の場合、転送時には「--id」で指定したストレージ管理情報IDがバケット名として使用されます。

なお、アクセスポイントを使用する場合は、以下のいずれかの値を指定してください。

  • アクセスポイントのAmazon Resource Name(ARN)

  • アクセスポイントのエイリアス

--timeout SEC

ストレージタイムアウト(秒)(省略可)

HTTPリクエストのタイムアウトになるまでの時間を指定します。

"10"~"259200"の範囲または"999999"で指定します。"999999"を指定すると無限待ちとなります。

省略すると、未設定(Use the default value.)となります。未設定の場合、転送時にはデフォルト情報の設定値が使用されます。

--parallels NUM

1転送あたりの最⼤並列数(省略可)

1つのファイル転送で並列アップロードまたは並列ダウンロードできる最大数を指定します。

ストレージ管理情報の種別に集信ストレージ管理情報を指定した場合は並列アップロードの最大数を指定します。配信ストレージ管理情報を指定した場合は並列ダウンロードの最大数を指定します。

"2"~"999"の範囲で指定します。

省略すると、未設定(Use the default value.)となります。未設定の場合、転送時にはデフォルト情報の設定値が使用されます。

= 備考 =

1転送あたりの最大並列数は、以下のとおりクラウドストレージ動作環境設定の全体並列数に制限されます。

  • クラウドストレージシステム動作環境設定のアップロード全体並列数より大きい値を設定しても、このアップロード全体並列数に制限されます。アップロード全体並列数以下になるように設定してください。

  • クラウドストレージシステム動作環境設定のダウンロード全体並列数より大きい値を設定しても、このダウンロード全体並列数に制限されます。ダウンロード全体並列数以下になるように設定してください。

--partsize MBYTES

パートサイズ(MB)(省略可)

1回の並列アップロードまたは並列ダウンロードあたりのパートのサイズを指定します。

"5"~"100"の範囲で指定します。

省略すると、未設定(Use the default value.)となります。未設定の場合、転送時にはデフォルト情報の設定値が使用されます。

注意

パートサイズを、未設定の場合の値の“5”を超えた値に変更すると、動作環境によってはシステムに高負荷がかかる場合があります。パートサイズを変更する場合は、ご注意ください。

--default-region REGION

使用リージョン(省略可)

AWS接続時に使⽤するリージョンを指定します。使用できるリージョンについては、「Amazon S3で動作確認済みリージョン一覧」で確認してください。

255バイト以内のASCII印字可能文字で指定します。

省略すると、未設定(Use the default value.)となります。未設定の場合、転送時にはデフォルト情報の設定値が使用されます。

--endpoint-url URL

エンドポイントのURL(省略可)

AWS接続時にリクエストを送信するエンドポイントのURLを指定します。

255バイト以内のASCII印字可能文字で指定します。

「http://」または「https://」から始まる形式で、指定してください。

例)https://bucket.vpce-1a2b3c4d-5e6f.s3.us-east-1.vpce.amazonaws.com

URLを大文字で指定した場合、小文字に変換してAWS接続を行います。

なお、“none”を設定した場合、AWSの標準のS3エンドポイントが転送時に使用されます。

省略すると、未設定(Use the default value.)となります。未設定の場合、転送時にはデフォルト情報の設定値が使用されます。

--acl ACL

アップロードファイルに適用するACL(省略可)

オブジェクトへのアクセスを管理するアクセスコントロールリスト(ACL)を指定します。

ファイルをアップロードする際に使用するため、集信ストレージ管理情報に登録してください。

1バイトから255バイトまでのASCII印字可能文字で指定します。

省略すると、未設定(Use the default value.)となります。未設定の場合、転送時には集信ストレージ管理情報のデフォルト情報の設定値が使用されます。

--auth-id ID

ストレージ認証情報ID(省略可)

配信ストレージ管理情報まはた集信ストレージ管理情報に紐づけたいストレージ認証情報のIDを指定します。

3バイトから63バイトまでのASCII印字可能文字で指定します。

半角スペース、「/」、「*」の文字が含まれていた場合はエラーとなります。

省略すると、未設定(Use the default value.)となります。未設定の場合、転送時には配信ストレージ管理情報または集信ストレージ管理情報のデフォルト情報の設定値が使用されます。

補足

  • 以下のように、パラメーターと設定値の間にはスペースまたはイコール(=)のどちらでも指定できます。

      --parameter Value
      --parameter=Value

  • パラメーターに「-h」または「--help」を指定すると、Usageが表示されます。