転送先(バケット)ごとのタイムアウト値を変更したい
個別設定で配信ストレージ管理情報を変更する例を説明します。
ここでは、クラウドストレージDBの配信ストレージ管理情報に登録されているストレージタイムアウトの時間を変更する例を紹介します。
ストレージタイムアウトを例としていますが、他の転送関連情報でもこの例と同じ方法で変更できます。
配信ストレージ管理情報のストレージタイムアウトの設定値を以下のとおり変更する手順を説明します。
配信ストレージ管理情報の項目名 |
変更前の設定値 |
変更後の設定値 |
登録有無 |
---|---|---|---|
配信ストレージ管理情報ID |
bucket01 |
bucket01 |
〇 |
バケット名 |
未設定 |
未設定 |
― |
ストレージタイムアウト |
60(秒) |
600(秒) |
◎ |
1転送あたりの最大並列数 |
未設定 |
未設定 |
― |
パートサイズ |
10(MB) |
10(MB) |
〇 |
ストレージ認証情報ID |
未設定 |
未設定 |
― |
◎ |
: |
設定値を変更して登録する項目 |
〇 |
: |
設定値を変更せずに登録する項目 |
― |
: |
設定値を登録しない項目 |
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配信ストレージ管理情報の変更前の設定値を、以下のクラウドストレージDBの情報リストの表示コマンドで確認します。
utls3infolist -t snd --id bucket01
ストレージ管理情報のリスト表示コマンドの詳細は、「クラウドストレージDBの情報リストの表示コマンド」を参照してください。
コマンドを実行すると、以下のリストが表示されます。
# # Cloud Storage Information for Amazon S3 # Send Storage Info: bucket01 Bucket: Use the default value. Timeout: 60 Parallels: Use the default value. Part Size: 10 Default Region: Use the default value. Endpoint: Use the default value. Auth ID: Use the default value.
Timeout(ストレージタイムアウト)に、"60"秒が設定されています。
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ストレージ管理情報の登録コマンドで、ストレージタイムアウトの設定値を上書きで登録します。
utls3infoadd -t snd --id bucket01 -r --timeout 600 --partsize 10
ストレージ管理情報の登録コマンドの詳細は、「ストレージ管理情報の登録コマンド」を参照してください。
注意-
オプションで指定しなかった項目は、未設定(Use the default value.)が設定されます。
未設定(Use the default value.)の場合、デフォルト情報に登録されている値が使用されます。
集信ストレージ管理情報のデフォルト情報の値を確認する場合は、「クラウドストレージDBの情報リストの表示コマンド」を参照してください。
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更新登録の場合は「-r」を指定して、すでに設定してある値も含めてオプションで指定してください。この例では、「--partsize 10」がこれにあたります。
「-r」を指定せずに設定値を上書きしようとした場合は、エラーとなります。
変更しない設定をオプションで指定しなかった場合、未設定(Use the default value.)で上書きされます。
以下のリストが表示されます。
$ utls3infoadd -t snd --id bucket01 -r --timeout 600 --partsize 10 The Send Storage Management Information "bucket01" will be registered. Bucket: Use the default value. Timeout: 600 Parallels: Use the default value. Part Size: 10 Default Region: Use the default value. Endpoint: Use the default value. Auth ID: Use the default value.
ストレージタイムアウトの設定値が、"60"秒から"600"秒に変更されたことを確認します。
ストレージ管理情報のデフォルト情報の登録コマンドで「-f」または「--force」を指定しなかった場合、以下の確認メッセージが表示されます。
Are you sure to register? [y/n]:
確認メッセージの表示後に、“y”または”Y”を入力し、ストレージ管理情報の登録コマンドを実行します。
これで、ストレージタイムアウトの時間が変更され、オブジェクトストレージからダウンロードする設定が完了しました。
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