全体並列数を変更したい

ここでは、クラウドストレージシステム動作環境設定にアップロード全体並列数およびダウンロード全体並列数(以降、全体並列数)を変更する例を紹介します。

注意
  • HULFT起動中はクラウドストレージシステム動作環境設定を登録できません。

    HULFT起動中にクラウドストレージシステム動作環境設定の登録を行うと、排他ロックがかかっているため、登録が失敗します。

    必ずHULFTを終了させてからクラウドストレージシステム動作環境設定を登録してください。

  • ダウンロード全体並列数を、未設定の場合の値の“48”を超えた値に変更すると、動作環境によってはシステムに高負荷がかかる場合があります。ダウンロード全体並列数を変更する場合は、ご注意ください。

  • アップロード全体並列数を、未設定の場合の値の“32”を超えた値に変更すると、動作環境によってはシステムに高負荷がかかる場合があります。アップロード全体並列数を変更する場合は、ご注意ください。

全体並列数を以下のとおり変更する手順を、Amazon S3を使用している場合を例に説明します。

表D.9 クラウドストレージシステム動作環境設定の変更前と変更後の設定値の例

クラウドストレージ動作環境設定の項目名

変更前の設定値

変更後の設定値

登録有無

ダウンロード全体並列数

48

36

アップロード全体並列数

32

28

:

設定値を変更して登録する項目

 

  1. クラウドストレージシステム動作環境設定を変更する前の値を、以下のクラウドストレージシステム動作環境設定のリストの表示コマンドで確認します。

    utls3sysconf --show

    クラウドストレージシステム動作環境設定のリスト表示コマンドの詳細は、「クラウドストレージシステム動作環境設定の表示コマンド」を参照してください。

    以下のリストが表示されます。

    #
    # Cloud Storage System Environment Settings for Amazon S3
    #
    
    Download Parallels: 48
    Upload Parallels:   32

    Download Parallels(ダウンロード全体並列数)とUpload Parallels(アップロード全体並列数)にそれぞれ値が登録されています。

     

  2. クラウドストレージシステム動作環境設定の登録コマンドで、ダウンロード全体並列数およびアップロード全体並列数の設定値を登録します。

    utls3sysconf --dl-parallels 36 --ul-parallels 28

    クラウドストレージシステム動作環境設定の登録コマンドの詳細は、「クラウドストレージシステム動作環境設定の登録コマンド」を参照してください。

    以下のリストが表示されます。

    #
    # Cloud Storage System Environment Settings for Amazon S3
    #
    
    Download Parallels: 36
    Upload Parallels:   28

    ダウンロード全体並列数およびアップロード全体並列数の設定値が、指定した値に変更されたことを確認します。

    クラウドストレージシステム動作環境設定の登録コマンドで「-f」または「--force」を指定しなかった場合、以下の確認メッセージが表示されます。

    Are you sure to register? [y/n]:

    確認メッセージの表示後に、“y”または”Y”を入力し、クラウドストレージシステム動作環境設定の登録コマンドを実行します。

    これで、全体並列数の設定が完了しました。

    = 備考 =

    全体並列数の登録を省略すると、すでに登録されている設定値が保持されます。

    全体並列数を初期化した場合は、以下の値が設定されます。

    ダウンロード全体並列数

    :

    48

    アップロード全体並列数

    :

    32

    全体並列数の初期化コマンドについては、「クラウドストレージシステム動作環境設定の登録コマンド」を参照してください。