転送タイプ

HULFTは、1バイトコードと2バイトコード、数値データ、およびそれらが混在したデータを転送し、集信側ホストに合わせてコード変換できます。

HULFTには、以下の転送タイプがあり、配信データの形式に合わせて転送タイプを選択できます。

表2.1 転送タイプ

転送タイプ

転送データの形式

テキスト転送

文字コードのみで構成されたファイルを、レコード単位でコード変換を行いながら転送します。

1バイトコード変換、2バイトコード変換、タブコードの処理、改行コードの処理、およびシフトコードの処理ができます。

バイナリ転送

レコードという概念のないデータを、コード変換を行わずに転送します。

フォーマット転送

1レコードのデータフォーマットが固定で、そのフォーマットを定義し、項目ごとにコード変換の必要のあるファイルを転送します。

1バイトコード変換、2バイトコード変換、数値データ変換、およびシフトコードの処理ができます。

マルチフォーマット転送

1ファイル内に異なるフォーマットを持つレコードが混在するファイルを転送します。
レコードごとに適切なフォーマットを適用し、その適用したフォーマットに基づいて各項目をコード変換しながら転送します。

1バイトコード変換、2バイトコード変換、数値データ変換、およびシフトコードの処理ができます。

= 備考 =
  • 1レコードの単位は、機種によって以下のようになります。

    Win-UX系機種

    : 改行コードで区切られた範囲

    Mainframe

    : データセット作成時のレコード長(可変長の場合、RDWのレコード長)

    IBMi

    : ファイルの作成時に定義されたレコード長

    なお、HULFTで扱う改行コードの詳細は、「改行コード」を参照してください。

  • HULFT10 for Container ServicesおよびHULFT10 for Container Platformのフォーマット転送およびマルチフォーマット転送の対応は、以下のとおりです。

    • 対応なし

      • HULFT10 for Container Services Ver.10.0.0~Ver.10.4.0

      • HULFT10 for Container Platform Ver.10.3.0~Ver.10.4.0

    • 集信のみ対応

      • HULFT10 for Container Services Ver.10.5.0以降

      • HULFT10 for Container Platform Ver.10.5.0以降

    フォーマット転送およびマルチフォーマット転送の制限については、以下を参照してください。

    HULFT10 for Container Services アドミニストレーション ガイド : 認証・管理画面・ファイル転送での注意点

    HULFT10 for Container Platform アドミニストレーション ガイド : 認証・管理画面・ファイル転送での注意点