外字コードについて

HULFTは、標準でサポートしている2バイトコード以外のコードを外字コードとして扱います。

標準でサポートしている2バイトコードについては、「HULFTがサポートしている2バイトコード」を参照してください。

 

外字コードは、外字テーブルを利用してコード変換を行います。

ユーザーがあらかじめ外字テーブルに入力コードと出力コードの組み合わせを登録しておきます。

変換時に外字テーブルを参照し、対象のコードが入力コードとして登録されていた場合は対応する出力コードに変換します。

 

HULFTでは、外字を含む2バイトコードの変換を行う場合、システム動作環境設定の外字テーブル使用を設定します。

システム動作環境設定の外字テーブル使用は、機種によって以下のように設定内容が異なります。

HULFT for Mainframeの場合

以下のいずれかを選択できます。

0

: 外字テーブルを参照し、外字コードは該当コードに変換

1

: 優先的に外字テーブルを参照し、該当コードに変換

上記の“1”を選択すると、標準でサポートしている2バイトコードであっても、まず外字テーブルを参照して変換します。

外字変換を行う場合、必ずXREXTLIBのDDステートメントで外字テーブルを格納したHULFTロードモジュールライブラリを指定してください。

XREXTLIBを省略すると外字変換を行いません。

HULFT for IBMi、HULFT for Linux/AIX、HULFT for NonStop、およびHULFT for Windowsの場合

以下のいずれかを選択できます。

0

: 外字テーブルを使用せず、外字コードはすべてデフォルトコード(“”)に変換

1

: 外字テーブルを参照し、外字コードは該当コードに変換

2

: 優先的に外字テーブルを参照し、該当コードに変換

上記の“2”を選択すると、標準でサポートしている2バイトコードであっても、まず外字テーブルを参照して変換します。

 

変換対象の入力コードが外字テーブルに登録されていない場合にエラーとするには、システム動作環境設定の以下の項目を設定します。

製品名

システム動作環境設定

項目名

タグ名

HULFT for Mainframe

外字未登録時の処理

GAIJIERR

HULFT for IBMi

外字未登録時処理

GAIJIERR

HULFT for Linux/AIX

外字未登録時処理

gaijierr

HULFT for NonStop

外字未登録時処理

gaijierr

HULFT for Windows

外字未登録時処理

gaijierr

 

なお、外字テーブルを作成するときには、HULFTが提供している外字変換用テンプレートを利用することができます。

日本語コードセット変換の外字テーブルに追加して使用できる入力コードと出力コードの組み合わせのサンプルを、以下の外字変換用テンプレートとして提供しています。

  • NEC特殊文字

  • JIS2004規格文字の一部

上記の外字変換用テンプレートは、機種によって提供されていない場合があります。

表1.12 外字変換用テンプレート

変換の種類

種類

機種名

Mainframe

IBMi

Linux/AIX

NonStop

Windows

日本語コードセット変換

NEC特殊文字

JIS2004規格文字の一部

中国語コードセット変換

なし

:

提供

:

未提供

注意
  • 配信側ホストと集信側ホストが同一コードセットの場合のファイル転送では、外字変換は行われません。

  • 配信側変換で外字変換する場合は、配信側ホストで外字テーブルの登録と設定が必要です。

    集信側変換で外字変換する場合は、集信側ホストで外字テーブルの登録と設定が必要です。

HULFT for Container ServicesおよびHULFT for Container Platformの場合

外字コードには対応していません。