複数起動時の留意事項
サーバのOSがUNIXまたはLinuxの場合にだけ、HULFT-HUB Serverは、1つのOS上に複数起動することができます。複数起動環境下では、HULFT-HUB Serverに「サービス名」を付与して識別を行います。サービス名は、システム動作環境設定の「サービス名(ServiceName)」で定義してください。
また、リソースの競合が発生しないよう、システム動作環境設定ファイルをHULFT-HUB Serverごとに作成してください。各HULFT-HUB Serverで重複した値を設定してはいけない項目を、以下に示します。
環境変数名 |
日本語名 |
---|---|
HULHUBEXE (*1) |
実行ディレクトリ |
HULHUBETC |
環境設定ディレクトリ |
*1 | : | 環境変数「PATH」に含める「HULHUBEXE」のパスについても、重複した値を設定しないでください。 |
表F.2 重複した値を設定してはいけない項目(システム動作環境設定)
項目名 |
タグ名 |
|
---|---|---|
識別情報定義 |
サービス名 |
ServiceName |
通信関連定義 |
ポートNo. |
HubPortNo |
ディレクトリ |
管理情報格納ディレクトリ |
CurrentDBDir |
システム状況格納ディレクトリ |
MMapDir |
|
管理情報バックアップ格納ディレクトリ |
BackupDBDir |
|
転送履歴CSV保存ディレクトリ |
TrnlogCSVHoldDir |
|
蓄積データ抽出ワークディレクトリ |
AccumulateWorkDir |
|
蓄積データ格納ディレクトリ |
AccumulateRootDir |
|
動作状況出力 |
トレースファイル名 |
TraceFile |
HULFT-HUB Serverは、起動時に二重起動チェックを行います。既に起動しているHULFT-HUB Serverと重複した設定値を使用しようとした場合は、標準エラー出力にエラーメッセージを出力し、終了ステータス“0”以外で終了します。
エラーメッセージの詳細については「メッセージ一覧」を参照してください。
二重起動チェックの内容
サービス名
自ホスト内に同一サービス名のHULFT-HUB Serverが起動していないことを確認します。
環境設定ディレクトリ
「HULHUBETC」で指定した環境設定ディレクトリが他のHULFT-HUB Serverで使用されていないことを確認します。たとえば、HULHUBETC下のシステム動作環境設定ファイルを複数のHULFT-HUB Serverで使用しようとした場合もエラーとなります。
ポート番号
ポート番号が未使用であることを確認します。
ポート番号に関するエラーメッセージは、トレースファイルに出力されます。