障害情報
HULFT-HUB Serverは、自システム内で検出可能な障害が発生した場合、トラブルシューティングを目的として下表に示す障害情報を取得します。
障害情報の種類 |
説明 |
運用上の留意点 |
---|---|---|
トレース情報 |
システム動作環境設定の「トレースファイル名(TraceFile)」、またはHULFT-HUB Server起動時のパラメータで指定されたファイルに出力されます(HULFT-HUB Serverの同一サービス内で1つのファイルを共用します)。 |
オンライン中(HULFT-HUB Server起動中)のファイル移動および、削除は不可能です。 |
障害ダンプ |
「メッセージレベル:C(致命的なエラー)」のエラーが発生した場合、トラブルシューティングに必要な情報をダンプ出力します。 この障害ダンプは、トレースファイルと同一ディレクトリに「hubxxxx.dmp(xxxx:プロセスID)」のファイル名で(プロセスごとに)出力されます。 |
システム動作環境設定「ダンプ取得モード(DumpFlag)」の値を「取得する(1)」に設定した場合のみ出力されます。 オンライン中(HULFT-HUB Server起動中)のファイル移動および、削除は可能です。 |
(2) 障害情報の構成
障害発生時のトレースログは「メッセージレベル:C(致命的なエラー)」で出力されます。
また、HULFT-HUB Serverは、障害が発生した時点で、トラブルシューティングに必要なデータを障害ダンプとして出力します。障害ダンプが出力された場合は、トレースメッセージの後ろにダンプファイル名(フルパス)が設定されます。
障害情報の構成を下図に示します。
図C.2 障害情報の構成
(3) 障害情報の退避(UNIX/Linux)
サーバのOSがUNIXまたはLinuxの場合、トラブルシューティングに必要な障害情報(「表C.4 トラブルシューティングに必要な情報(UNIX/Linux)」参照)をOSのcpコマンド、またはtarコマンドで別ディレクトリや別媒体に退避してください。
「障害ダンプ」および、「coreダンプ」は退避後に削除しても差し支えありません。
トラブルシューティングに 必要な情報 |
区分 | 格納場所 |
---|---|---|
トレースログ |
◎ |
TraceFile (*1) |
障害ダンプ |
○ |
トレースファイルと同一ディレクトリ/hub*.dmp |
システム動作環境設定情報 |
◎ |
HULHUBETC/hulhub.conf (*2) |
管理情報 |
◎ |
CurrentDBDir (*1)/* |
システム状況 |
◎ |
MMapDir (*1)/* |
蓄積データ |
○ |
AccumulateRootDir (*1)/* |
coreダンプ |
○ |
HULHUBEXE/core |
*1 | : | システム動作環境設定 |
*2 | : | HULFT-HUB Server起動時のパラメータで指定した場合はそのファイル |
(凡例) | ◎: | 必須 |
○: | HULFT-HUB Serverが出力している場合のみ必要 |
〔コマンド例〕tarコマンドで退避する場合(ディレクトリ構成は図C.3 参照)
#tar cvf [退避先ファイル1] /usr/local/hulfthub/log …※1 #tar rvf [退避先ファイル1] $HULHUBETC …※2 #tar rvf [退避先ファイル1] /usr/local/hulfthub/db …※3 #tar rvf [退避先ファイル1] /usr/local/hulfthub/mmap …※4 #tar rvf [退避先ファイル1] /usr/local/hulfthub/bkdb …※5 #tar rvf [退避先ファイル1] /usr/local/hulfthub/csv …※6 #tar rvf [退避先ファイル1] /usr/local/hulfthub/jobwk …※7 #tar rvf [退避先ファイル1] $HULHUBEXE …※8 #tar cvf [退避先ファイル2] /usr/local/hulfthub/mbox …※9
※1 | : | トレースログと障害ダンプの格納ディレクトリを退避 |
※2 | : | システム動作環境設定情報の格納ディレクトリ(環境設定ディレクトリ)を退避 |
※3 | : | 管理情報ディレクトリを退避 |
※4 | : | システム状況ディレクトリを退避 |
※5 | : | 管理情報バックアップ格納ディレクトリを退避 |
※6 | : | 転送履歴csv保存ディレクトリを退避 |
※7 | : | 蓄積データ抽出ワークディレクトリを退避 |
※8 | coreダンプが出力されているディレクトリ(実行ディレクトリ)を退避 | |
※9 | : | 蓄積データ格納ディレクトリを退避 |
(4) 障害情報の退避(Windows)
サーバのOSがWindowsの場合、トラブルシューティングに必要な障害情報(「表C.5 トラブルシューティングに必要な情報(Windows)」参照)を、エクスプローラなどを使用して別のディレクトリや媒体に退避してください。
表C.5 トラブルシューティングに必要な情報(Windows)
トラブルシューティングに 必要な情報 |
区分 | 格納場所 |
---|---|---|
トレースログ |
◎ |
[%SystemDrive%:\HULFT Family\HULFT-HUB Server]\etc\trace.log (*1) |
障害ダンプ |
○ |
[%SystemDrive%:\HULFT Family\HULFT-HUB Server]\etc\hub*.dmp (*1) |
システム動作環境設定情報 |
◎ |
[%SystemDrive%:\HULFT Family\HULFT-HUB Server]\etc\hulhub.conf (*1) |
管理情報 |
◎ |
[%SystemDrive%:\HULFT Family\HULFT-HUB Server]\db (*1) |
システム状況 |
◎ |
[%SystemDrive%:\HULFT Family\HULFT-HUB Server]\etc\mmap (*1) |
イベントログ |
○ |
イベントビューアで保存 ソース名:HubServer |
※1 | : | デフォルト値です。 |
(凡例) | ◎: | 必須 |
○: | HULFT-HUB Serverが出力している場合のみ必要 |