障害情報

障害情報の種類

HULFT-HUB Serverは、自システム内で検出可能な障害が発生した場合、トラブルシューティングを目的として下表に示す障害情報を取得します。

表C.3 障害情報の種類

障害情報の種類

説明

運用上の留意点

トレース情報

システム動作環境設定のトレースファイル名(TraceFile)、またはHULFT-HUB Server起動時のパラメータで指定されたファイルに出力されます(HULFT-HUB Serverの同一サービス内で1つのファイルを共用します)。

オンライン中(HULFT-HUB Server起動中)のファイル移動および、削除は不可能です。

障害ダンプ

「メッセージレベル:C(致命的なエラー)」のエラーが発生した場合、トラブルシューティングに必要な情報をダンプ出力します。

この障害ダンプは、トレースファイルと同一ディレクトリに「hubxxxx.dmp(xxxx:プロセスID)」のファイル名で(プロセスごとに)出力されます。

システム動作環境設定ダンプ取得モード(DumpFlag)の値を「取得する(1)」に設定した場合のみ出力されます。

オンライン中(HULFT-HUB Server起動中)のファイル移動および、削除は可能です。

障害情報の構成

障害発生時のトレースログは「メッセージレベル:C(致命的なエラー)」で出力されます。

また、HULFT-HUB Serverは、障害が発生した時点で、トラブルシューティングに必要なデータを障害ダンプとして出力します。障害ダンプが出力された場合は、トレースメッセージの後ろにダンプファイル名(フルパス)が設定されます。

障害情報の構成を下図に示します。

図C.2 障害情報の構成

障害情報の退避(Linux)

サーバのOSがLinuxの場合、トラブルシューティングに必要な障害情報(「表C.4 トラブルシューティングに必要な情報(Linux)」参照)をOSのcpコマンド、またはtarコマンドで別ディレクトリや別媒体に退避してください。

「障害ダンプ」および、「coreダンプ」は退避後に削除しても差し支えありません。

表C.4 トラブルシューティングに必要な情報(Linux)

トラブルシューティングに
必要な情報

区分

格納場所

トレースログ

TraceFile (*1)

障害ダンプ

トレースファイルと同一ディレクトリ/hub*.dmp

システム動作環境設定情報

HULHUBETC/hulhub.conf (*2)

管理情報

CurrentDBDir (*1)/*

システム状況

MMapDir (*1)/*

蓄積データ

AccumulateRootDir (*1)/*

coreダンプ

HULHUBEXE/core

*1

:

システム動作環境設定

*2

:

HULFT-HUB Server起動時のパラメータで指定した場合はそのファイル

(凡例)

◎:

必須

 

○:

HULFT-HUB Serverが出力している場合のみ必要

 

〔コマンド例〕tarコマンドで退避する場合(ディレクトリ構成は図C.3 参照)

#tar cvf [退避先ファイル1] /usr/local/hulfthub/log        …※1
#tar rvf [退避先ファイル1] $HULHUBETC                     …※2
#tar rvf [退避先ファイル1] /usr/local/hulfthub/db         …※3
#tar rvf [退避先ファイル1] /usr/local/hulfthub/mmap       …※4
#tar rvf [退避先ファイル1] /usr/local/hulfthub/bkdb       …※5
#tar rvf [退避先ファイル1] /usr/local/hulfthub/csv        …※6
#tar rvf [退避先ファイル1] /usr/local/hulfthub/jobwk      …※7
#tar rvf [退避先ファイル1] $HULHUBEXE                     …※8
#tar cvf [退避先ファイル2] /usr/local/hulfthub/mbox       …※9

※1

:

トレースログと障害ダンプの格納ディレクトリを退避

※2

:

システム動作環境設定情報の格納ディレクトリ(環境設定ディレクトリ)を退避

※3

:

管理情報ディレクトリを退避

※4

:

システム状況ディレクトリを退避

※5

:

管理情報バックアップ格納ディレクトリを退避

※6

:

転送履歴csv保存ディレクトリを退避

※7

:

蓄積データ抽出ワークディレクトリを退避

※8

 

coreダンプが出力されているディレクトリ(実行ディレクトリ)を退避

※9

:

蓄積データ格納ディレクトリを退避

図C.3 障害発生時のディレクトリ構成例

障害情報の退避(Windows)

サーバのOSがWindowsの場合、トラブルシューティングに必要な障害情報(「表C.5 トラブルシューティングに必要な情報(Windows)」参照)を、エクスプローラなどを使用して別のディレクトリや媒体に退避してください。

表C.5 トラブルシューティングに必要な情報(Windows)

トラブルシューティングに
必要な情報

区分

格納場所

トレースログ

[%SystemDrive%:\HULFT Family\HULFT-HUB Server]\etc\trace.log (*1)

障害ダンプ

[%SystemDrive%:\HULFT Family\HULFT-HUB Server]\etc\hub*.dmp (*1)

システム動作環境設定情報

[%SystemDrive%:\HULFT Family\HULFT-HUB Server]\etc\hulhub.conf (*1)

管理情報

[%SystemDrive%:\HULFT Family\HULFT-HUB Server]\db (*1)

システム状況

[%SystemDrive%:\HULFT Family\HULFT-HUB Server]\etc\mmap (*1)

イベントログ

イベントビューアで保存

ソース名:HubServer

*1

:

デフォルト値です。

(凡例)

◎:

必須

 

○:

HULFT-HUB Serverが出力している場合のみ必要