操作ログリスト表示ユーティリティ

ファイルアクセスログおよびユーティリティ実行ログをリスト表示できます。表示は標準出力にされますので、リダイレクト「>」やパイプ「|」を使用することにより、ファイルへの書き込み、プリンタへの出力を行うことができます。

(1) 使用方法

utlhubopllist
  -fl [-disp| -list| -csv] [-h hostname] [-usr userID| -admusr userID]
      [-op operation] [-file systemfile]
      [-newid newprocessingID] [-strid startprocessingID]
      [-from yyyymmdd [-ftime hhmmss]] [-to yyyymmdd [-ttime hhmmss]]

  -cl [-disp| -list| -csv] [-h hostname] [-usr userID| -admusr userID]
      [-op operation]
      [-newid newprocessingID] [-strid startprocessingID]
      [-from yyyymmdd [-ftime hhmmss]] [-to yyyymmdd [-ttime hhmmss]]

(2) パラメータ説明

-fl

ファイルアクセスログ(省略不可)

ファイルアクセスログを対象とする場合に指定します。

-cl

ユーティリティ実行ログ(省略不可)

ユーティリティ実行ログを対象とする場合に指定します。

[-disp | -list | -csv]

表示形式(省略可)

該当するレコードの表示形式を指定します。

-disp

: 主要項目を1行に1項目ずつ整形して表示します。

-list

: 主要項目を固定長フォーマットで表示します。

-csv

: 全項目を操作ログに保存されたcsv形式のまま表示します。

省略した場合、-disp指定とみなします。

= 備考 =

主要項目については表3.39 および表3.40 を参照してください。操作ログのファイルフォーマットについては「HULFT-HUB マニュアル」または「HULFT-HUB 集約管理マニュアル」の付録を参照してください。

[-h hostname]

ホスト名(省略可)

リスト表示対象の始点ホスト名を指定します。

68バイト以内の英数字で指定します。

省略するとすべてのホスト名が対象になります。

[-usr userID | -admusr userID]

ユーザID(OS)またはユーザID(管理画面) (省略可)

リスト表示対象の始点ホストでのOSのユーザIDまたはHULFT-HUB ServerのユーザIDを指定します。

OSのユーザIDは561バイト以内で、HULFT-HUB ServerのユーザIDは32バイト以内の英数字で指定します。

省略するとすべてのユーザIDが対象になります。

-usrと-admusrを同時に指定することはできません。

= 備考 =

ユーザIDの詳細は「HULFT-HUB マニュアル」または「HULFT-HUB 集約管理マニュアル」の操作ログの説明を参照してください。

[-op operation]

操作名(省略可)

-flを指定した場合、リスト表示対象のファイルアクセス種を指定します。

-clを指定した場合、リスト表示対象の要求/ユーティリティ/ユーティリティ実行キー名を指定します。

省略するとすべての操作が対象になります。

= 備考 =

指定可能なファイルアクセス種、要求/ユーティリティ/ユーティリティ実行キー名については「HULFT-HUB マニュアル」または「HULFT-HUB 集約管理マニュアル」の付録を参照してください。

[-file systemfile]

システムファイルの種類(省略可)

リスト表示対象のシステムファイルの種類を指定します。

-fl指定時にのみ指定できます。

= 備考 =

指定可能なシステムファイルの種類については「HULFT-HUB マニュアル」または「HULFT-HUB 集約管理マニュアル」の付録を参照してください。

[-newid newprocessingID]

最新処理識別子(省略可)

リスト表示対象の最新処理識別子を指定します。

34バイトの英数字で指定してください。

省略するとすべての最新処理識別子が対象になります。

= 備考 =

最新処理識別子についての詳細は「HULFT-HUB マニュアル」または「HULFT-HUB 集約管理マニュアル」の操作ログの説明を参照してください。

[-strid startprocessingID]

開始処理識別子(省略可)

リスト表示対象の開始処理識別子を指定します。

34バイトの英数字で指定してください。

省略するとすべての開始処理識別子が対象になります。

= 備考 =

開始処理識別子についての詳細は「HULFT-HUB マニュアル」または「HULFT-HUB 集約管理マニュアル」の操作ログの説明を参照してください。

[-from yyyymmdd [-ftime hhmmss]] [-to yyyymmdd [-ttime hhmmss]]

日時範囲(省略可)

リスト表示対象の開始日付(時刻)と終了日付(時刻)を指定します。

-ftimeを指定する場合は-fromを省略できません。-ttimeを指定する場合は-toを省略できません。

-fromを省略した場合、最初から-toで指定した日付以前のログまでが表示されます。

-toを省略した場合、-fromで指定した日付から最新のログまでが表示されます。

両方省略した場合はすべての日付のログが対象になります。

= 備考 =

対象となるのは処理日時です。

(3) 完了コード

0

: 正常に実行されました。

10

: オプションの指定に誤りがあります。

12

: メモリの確保に失敗しました。

13

: システムエラーが発生しました。

100

: リスト表示対象のレコードが存在しません。

(4) ユーティリティ使用上の注意点

ユーティリティを使用する上での動作環境については、「ユーティリティ(コマンド)実行時の注意点」を参照してください。

操作ログリスト表示ユーティリティでは以下のことにも注意してください。

日時検索

  • -fromを指定した場合、ファイルアクセスログ/ユーティリティ実行ログの先頭から順に検索し、最初に処理日時が-fromの指定日時以上になったログ以降のすべてのログが表示されます。
  • -toを指定した場合、ファイルアクセスログ/ユーティリティ実行ログの先頭、または-fromの指定以降から、最初に処理日時が-toの日時を超えたログの手前までが表示されます。
  • 出力ログのフォーマットが崩れるようなレコードは読み飛ばされます。

図3.39 操作ログの表示範囲

(5) 出力例

パラメータの指定値ごとに出力例を示します。

DATE=2008/06/10 22:07:50.578                                                    
NEWPROC-ID=8451557D719F535FD02227606C897F9971
STRPROC-ID=8451557D719F535FD02227606C897F9971
OS-USERID=usr
ADM-USERID=
HOSTNAME=hubsvr1
OPERATION=HUB_SEND_REQUEST
OPERATION-DETAIL=-f BWSXXFR -oldest

DATE=2008/06/10 22:10:17.423
……

図3.40 操作ログリスト出力例(-disp指定時)

2008/06/10 22:07:50.578 8451557D719F535FD02227606C897F9971 8451557D719F535FD0222
7606C897F9971 usr                                                               
hubsvr1                          HUB_SEND_REQUEST                     -f BWSXXFR
 -oldest
2008/06/10 22:10:17.423 7AB819AD078EF6C49019B28A647245FD71 7AB819AD078EF6C49019B
28A647245FD71 usr                                                               
hubsvr1                          OPERATION_LOG_LIST_DISPLAY           -fl -disp 
-from 20080610 -ftime 220500
……

図3.41 操作ログリスト出力例(-list指定時)

"2008/06/10","22:07:50.578","2008/06/10","22:07:50.577","usr","","hubsvr1","8451
557D719F535FD02227606C897F9971","8451557D719F535FD02227606C897F9971","hubsvr1","
49871","HUB_SEND_REQUEST","HULFT_HUB_SERVER_COMMAND","-f BWSXXFR -oldest"
"2008/06/10","22:10:17.423","2008/06/10","22:10:17.421","usr","","hubsvr1","7AB8
19AD078EF6C49019B28A647245FD71","7AB819AD078EF6C49019B28A647245FD71","hubsvr1","
49871","OPERATION_LOG_LIST_DISPLAY","HULFT_HUB_SERVER_COMMAND","-fl -disp -from 
20080610 -ftime 220500"

図3.42 操作ログリスト出力例(-csv指定時)

(6) 表示項目

出力例中の各項目について説明します。

表3.39 ファイルアクセスログのリスト表示項目

項目名 項目説明 表示サイズ

-disp指定時

-list指定時

DATE

処理日時(YYYY/MM/DD HH:MM:SS.mmm形式)

23バイト

23バイト

NEWPROC-ID

最新処理識別子

34バイト

34バイト

STRPROC-ID

開始処理識別子

34バイト

34バイト

OS-USERID

ユーザID(OS)

可変

32バイト

ADM-USERID

ユーザID(管理画面)

可変

32バイト

HOSTNAME

始点ホスト名

可変

32バイト

OPERATION

ファイルアクセス種

+半角スペース1バイト

+システムファイルの種類

可変

10バイト

+1バイト

+25バイト

OPERATION-DETAIL

ファイルキー情報

可変

40バイト

表3.40 ユーティリティ実行ログのリスト表示項目

項目名 項目説明 表示サイズ

-disp指定時

-list指定時

DATE

処理日時(YYYY/MM/DD HH:MM:SS.mmm形式)

23バイト

23バイト

NEWPROC-ID

最新処理識別子

34バイト

34バイト

STRPROC-ID

開始処理識別子

34バイト

34バイト

OS-USERID

ユーザID(OS)

可変

32バイト

ADM-USERID

ユーザID(管理画面)

可変

32バイト

HOSTNAME

始点ホスト名

可変

32バイト

OPERATION

ユーティリティ実行キー

可変

36バイト

OPERATION-DETAIL

ユーティリティパラメータ

可変

40バイト

= 備考 =
  • 表示サイズに満たない項目は左詰で表示されます。
  • 表示項目のサイズが表示サイズより大きい場合、表示サイズを超えた部分は切り捨てられます。