ジョブフロー管理情報バッチ登録ユーティリティ
(HULFT-HUB Server for UNIX/Linux-ENT限定)

パラメータファイルを読み込んで、HULFT-HUB Server上のジョブフローの管理情報を更新します。

(1) 使用方法

utljfiupdt -f filename [-t] [-c {e | s | 8}]

(2) パラメータ説明

-f filename

パラメータファイル名(省略不可)

パラメータファイル名を256バイト以内の英数字で指定します。絶対パスで指定してください。

-t

テスト(省略可)

指定されたファイルの取り込みについて、問題がないかどうかの整合性確認を実施します。このため、管理情報は更新しません。

-c {e | s | 8}

文字コード(省略可)

パラメータファイルの文字コードを指定します。

省略した場合は、HULFT-HUB Server のシステム動作環境設定の「漢字コード種(KnjCode)」が使用されます。

(3) 完了コード

0

: 正常に処理されました。

10

: オプションの指定に誤りがあります。

12

: メモリの確保に失敗しました。

13

: システムエラーが発生しました。

20

: 管理情報に不正値が存在しました。

30

: 配布処理でエラーが発生しました。

40

: アクティブなため配布することができません。

101~

: SQLエラーが発生しました。

(4) ユーティリティ使用上の注意点

ユーティリティを使用する上での動作環境については、「ユーティリティ(コマンド)実行時の注意点」を参照してください。

「アクティブ」状態のジョブフローに対して、更新することはできません。更新したいジョブフローを「非アクティブ」または「作成中」状態に設定してから、更新を行ってください。

また、「ジョブフロー管理情報パラメータ生成ユーティリティ」にて作成したパラメータファイル内のXML定義情報を変更した場合、正常に更新できない場合があります。XML定義情報は変更しないでください。

ヘッダ

1行目のヘッダを書き換える必要があります。

使用方法 ヘッダ

ジョブフローバッチ登録ユーティリティ

"JOBFLOW BATCH DISTRIBUTION FILE: HULFT-HUB SERVER VER.3.2"

空白行

無視されます。

コメント

「#」で始まる行はコメントとして扱われます。

(5) 出力例

   IMPORT
          ######################################################################### 1)
   DIST
   0001/0001 2) HUBSRV:v310(HUB Server環境)
   3) 200 ######################################################################### 4)
   RESULT
2) HUBSRV:v310(HUB Server環境)
    JFSCH 0000:0000 2010/08/11 11:13:21 更新 TEST0001
    JFSCH 0000:0000 2010/08/11 11:13:21 更新 TEST0002
    JFFIL 0000:0000 2010/08/11 11:13:22 更新 TEST0003
    JFUTL 0000:0000 2010/08/11 11:13:22 更新 TEST0004
    JFUTL 0000:0000 2010/08/11 11:13:22 更新 TEST0005
    JFACC 0000:0000 2010/08/11 11:13:22 更新 TEST0006
     5)      6)             7)          8)     9)

図3.36 ジョブフロー管理情報バッチ登録ユーティリティの出力例

  IMPORT
         #######                                                                  10)
  ERROR:指定された値が不正です。行番号:10,項目名:JF                               11)
  JF=あいうえ

図3.37 ジョブフロー管理情報バッチ登録ユーティリティの出力例(パラメータファイル異常時)

(6) 表示項目

表3.34 ジョブフロー管理情報バッチ登録ユーティリティの表示項目

No. 説明

1)

パラメータファイルの読み込み状況

処理の進行に合わせて“#”の数が増えていきます。73文字で100% です。

2)

配布先ホスト

“ホスト名:サービス名(表示名)”の形式で表示されます。

3)

ジョブフロー管理情報件数

4)

配布状況

処理の進行に合わせて“#”の数が増えていきます。73文字で100% です。

5)

配布した情報種別(表3.35 参照)

6)

完了コード: 詳細コード

7)

更新または削除が終了した日時

8)

更新種別

“更新”または“削除”

9)

更新または削除したジョブフローID

表3.35 配布したジョブフロー情報種別

JFSCH

スケジュール情報

JFACC

イベント待ち(蓄積待ち)起動

JFFIL

イベント待ち(ファイル待ち)起動

JFUTL

イベント待ち(ユーティリティ待ち)起動

表3.36 ジョブフロー管理情報バッチ登録ユーティリティの表示項目(整合性エラー時)

No. 説明
10)

パラメータファイルの読み込み状況

処理の進行に合わせて“#”の数が増えていきます。73文字で100%です。

11)

エラーメッセージ

表3.37 参照)

行番号 異常が見つかったジョブフロー管理情報の行番号
ID 異常が見つかったジョブフロー管理情報のジョブフローID
項目名 異常が見つかったジョブフロー管理情報の項目名

表3.37 エラーメッセージ

状況 メッセージ(*1)

項目の異常時

ERROR:%sで始まっていません。

ERROR:%sで閉じられていません。

ERROR:必須項目が指定されていません。値:%s

ERROR:指定された値の長さが不正です。

ERROR:指定された値が不正です。

ERROR:同一ジョブフローIDが複数指定されています。

ERROR:管理情報が存在するため新規登録できません。

WARNING:管理情報が存在しないため削除できません。

ERROR:XMLDATA_STARTで始まっていません。

ERROR:XMLDATA_ENDで閉じられていません。

ERROR:XMLデータとハッシュ値が異なるため登録できません。

ERROR:ジョブフロー種別とXMLデータの内容が異なるため登録できません。

*1 :

「ERROR」で始まるメッセージはエラーです。

「WARNING」で始まるメッセージは警告です。

警告の場合は完了コードに影響を与えません。

(7) パラメータファイルの記述形式

パラメータファイルの記述形式は下記のとおりです。

ファイルの1行目には以下のヘッダが出力されます。

"JOBFLOW BATCH DISTRIBUTION FILE: HULFT-HUB SERVER VER.3.2"

2行目以降がジョブフロー情報となります。

  • 「#」で始まる行はコメントです。
  • 「END」行で1つの管理情報の終了を表します。
  • 各項目は、「項目=設定値」の形式で指定してください。「=」の前後にスペースまたはタブを記述することはできません。
  • 項目の大文字、小文字の区別はしません。
  • 1行に1項目、指定してください。
  • []で囲まれている項目は省略することができます。省略した場合、初期値が使用されます。
  • {}で囲まれた設定値は、いずれかを選択してください。
  • _(フルスペルの指定以外の下線) の文字だけの指定も可能です。

ジョブフロー情報パラメータ形式

ジョブフロー情報を登録、変更するためのパラメータファイルの形式は下記のとおりです。

図3.38 ジョブフロー情報パラメータ形式

項目の説明

ジョブフローID

ジョブフローID

16バイト以内の半角英数字で指定してください。記号は「-(ハイフン)」「_(アンダーバー)」のみ指定可能です。

表示名

ジョブフローの名称

40バイト以内の文字列で指定してください。

コメント

ジョブフロー情報についてのコメント

60バイト以内の文字列で指定してください。

適用期間開始日

ジョブフローの適用期間の開始日

ジョブフローの実行を許可する期間の開始日を年月日で指定してください。

適用期間開始日を指定し、適応期間終了日を指定しなかった場合、適用期間開始日以降は無期限でジョブフローを実行できます。

適用期間開始日、適用期間終了日とも指定しなかった場合は、常にジョブフローを実行できます。

適用期間終了日

ジョブフローの適用期間の終了日

ジョブフローの実行を許可する期間の終了日を年月日で指定してください。

適用期間終了日を指定し、適応期間開始日を指定しなかった場合、適用期間終了日まで常にジョブフローを実行できます。

適用期間開始日、適用期間終了日とも指定しなかった場合は、常にジョブフローを実行できます。

デフォルトタイムアウト値

ジョブフロー内のジョブステップのデフォルトタイムアウト値

0、5~86400の間で秒単位で指定してください。"0"を指定した場合、無制限となります。

ジョブフローを構成する「実行系ジョブステップ」および「トリガ系ジョブステップ」にてタイムアウト値を省略した場合、この値が使用されます。

省略した場合、初期値”0”となります。

タイムアウト時のデフォルト完了コード

ジョブフロー内のジョブステップがタイムアウトした場合のデフォルト完了コード-89999~999999の間で指定してください。

ジョブフローを構成する「実行系ジョブステップ」および「トリガ系ジョブステップ」

の処理でタイムアウトが発生した場合の完了コードを省略した場合、この値が指定されます。

省略した場合、”999999”となります。

ジョブフロー多重度

同じジョブフローIDを持つジョブフロー情報を同時に実行できる最大値

1~99の間で指定してください。ただし、「ジョブフロー種別」が”イベント待ち(ファイル待ち)起動”の場合は、”1”しか指定できません。

省略した場合、”1”となります。

多重度発生時の処置

ジョブフロー多重度を超えて実行しようとしたときの動作

同じジョブフローIDを持つジョブフローが、「ジョブフロー多重度」で設定した値だけ同時に実行されていた場合の動作を指定します。

省略した場合、”wait”となります。

wait

: 実行中のジョブが終了し、ジョブフロー多重度に空きが出るまで待ちます。このとき、ジョブフローの状況は”多重度待ち”になります。

cancel

: ジョブフローを実行せずに破棄します。

このとき、ジョブフローの状況は”多重度オーバー破棄”になります。

ジョブフロー種別

ジョブフロー種別

ジョブフロー種別です。変更しないでください。

1

: スケジュール起動

2

: イベント待ち(蓄積待ち)起動

3

: イベント待ち(ファイル待ち)起動

4

: イベント待ち(ユーティリティ待ち)起動

XMLデータ部ハッシュ値

XMLデータ部のハッシュ値

変更しないでください。

XMLデータ部

XMLデータ部

変更しないでください。

処理区分

ジョブフロー情報の処理区分

ジョブフロー情報の処理方法について指定してください。

UPT

: 更新

指定したジョブフローIDと同一IDの管理情報があった場合は 上書きします。

ADD

: 新規登録

指定したジョブフローIDと同一IDの管理情報があった場合は 警告メッセージを表示し、登録しません。

DEL

: 削除

指定したジョブフローIDが存在しなくてもメッセージは表示 されません。

XDEL

: 警告削除

指定したジョブフローIDが存在しない場合、警告メッセージを 表示します。