ジョブフロー履歴リスト表示ユーティリティ

HULFT-HUB Serverが管理するジョブフローの履歴をジョブフロー開始日時順に標準出力に出力します。

(1) 使用方法

utljfloglist [-fromdate d1 ] [-todate d2 ] [-step] [-count] [-notitle]

(2) パラメータ説明

[-fromdate d1 ] [-todate d2 ]

出力対象の日時範囲(省略可)

出力対象となる履歴のジョブフロー開始日時範囲を指定します。

d1d2に指定する日時は、14バイトの数字(yyyymmddhhmmss)、または8バイトの数字(yyyymmdd)で指定してください。なお、8バイトの数字で指定した場合、指定した日付のすべての履歴が出力対象に含まれます。

-todateを省略した場合、-fromdateで指定した日時以降のすべての履歴が出力対象になります。

-fromdateを省略した場合、-todateで指定した日時以前のすべての履歴が出力対象になります。

-todateと-fromdateを両方とも省略した場合は、すべての履歴が出力対象になります。

= 備考 =
  • -fromdateと-todateを同時に指定する場合には、「d1<=d2」となるようにしてください。
  • -fromdateと-todateの指定で14バイトと8バイトの形式が混在しても問題ありません。

    例)-fromdate 20080101 -todate 20080930123000

[-step]

ジョブステップ出力(省略可)

指定すると、ジョブフローに含まれるジョブステップの実行履歴もあわせて出力します。

[-count]

件数出力(省略可)

指定すると、条件に該当するジョブフロー履歴の件数のみを出力します。件数にはジョブステップの件数は含まれません。

[-notitle]

ヘッダ行の省略(省略可)

指定すると、ヘッダ行を省略して一覧を表示します。

省略すると、ヘッダ行として項目名が表示されます。項目名については「(6) 表示項目」を参照してください。

(3) 完了コード

0

: 正常に処理されました。

4

: ユーティリティが中断されました。

10

: オプションの指定に誤りがあります。

12

: メモリの確保に失敗しました。

13

: システムエラーが発生しました。

101~

: SQLエラーが発生しました。

(4) ユーティリティ使用上の注意点

ユーティリティを使用する上での動作環境については、「ユーティリティ(コマンド)実行時の注意点」を参照してください。

(5) 出力例

パラメータの指定値ごとに出力例を示します。

"ジョブフローID","種別","起動方法","ジョブフロー実行シリアルID","JF/JS","開始日
時","終了日時","ジョブフローステータス","完了コード"
"JFID001","イベント待ち(ユーティリティ待ち)起動","定義実行","JFID001201701241420
085690016","JF","2017/01/24 14:18:59","2017/01/24 14:19:05","正常終了","0"
"JFID002","イベント待ち(ユーティリティ待ち)起動","定義実行","JFID001201701241420
085690016","JF","2017/01/24 14:18:59","2017/01/24 14:19:05","正常終了","0"

図3.33 ジョブフロー履歴リストの表示例

"ジョブフローID","種別","起動方法","ジョブフロー実行シリアルID","JF/JS","開始日
時","終了日時","ジョブフローステータス","完了コード"
"ジョブフローID","種別","起動方法","ジョブフロー実行シリアルID","JF/JS","開始日
時","終了日時","ジョブステップステータス"," ジョブステップID","ジョブステップ種
別","ジョブステップ完了コード"," ジョブステップ詳細コード","転送シリアルID"
"JFID001"," イベント待ち(ユーティリティ待ち)起動","定義実行","JFID00120170124142
0085690016","JF","2017/01/24 14:18:59","2017/01/24 14:19:05","正常終了","0"
"JFID001"," イベント待ち(ユーティリティ待ち)起動","定義実行","JFID00120170124142
0085690016","JS","2017/01/24 14:18:59","2017/01/24 14:19:01","正常終了","STA001"
,"開始系・蓄積待ち","0","0",""
"JFID001"," イベント待ち(ユーティリティ待ち)起動","定義実行","JFID00120170124142
0085690016","JS","2017/01/24 14:19:01","2017/01/24 14:19:02","正常終了","JCC001"
," 実行系・蓄積ファイル抽出","0","0",""

図3.34 ジョブフロー履歴リストの表示例(-step指定時)

"件数"                                                                          
5                                                                               

図3.35 ジョブフロー履歴リストの表示例(-count指定時)

(6) 表示項目

出力例中の各項目について説明します。

表3.32 ジョブフロー履歴およびジョブステップ履歴の表示項目

項目名

説明

ジョブ
フロー
履歴

ジョブ
ステップ
履歴

同一
項目
(*1)

ジョブフローID

ジョブフローに割り当てられたID

種別

ジョブフローの種類

スケジューラ起動

イベント待ち(ファイル待ち)起動

イベント待ち(蓄積待ち)起動

イベント待ち(ユーティリティ待ち)起動

起動方法

ジョブフローの起動方法

定義実行

今すぐ実行

リラン

ジョブフロー実行シリアルID

ジョブフロー実行単位でユニークなID

JF/JS

ジョブフローかジョブステップを識別するための区分

JF:ジョブフロー

JS:ジョブステップ

 

開始日時

ジョブフローまたはジョブステップの実行開始日時

yyyy/mm/dd HH:MM:SS形式(月日時分秒の先頭は0埋め)で表示されます。

 

終了日時

ジョブフローまたはジョブステップの実行終了日時

yyyy/mm/dd HH:MM:SS形式(月日時分秒の先頭は0埋め)で表示されます。

 

ジョブフローステータス

ジョブフローの最終結果

正常終了

異常終了

キャンセル(Normal)

キャンセル(Force)

多重度オーバー破棄

   

ジョブステップステータス

ジョブステップ単位の実行結果

正常終了

異常終了

多重度オーバー破棄

 

 

ジョブステップID

ジョブステップに割り当てられたID

 

 

ジョブステップ種別

ジョブステップの種類

開始系・スケジューラ

開始系・蓄積待ち

開始系・ファイル待ち

開始系・ユーティリティ待ち

実行系・ユーザJOB

実行系・DataMagic

実行系・蓄積ファイル抽出

実行系・蓄積ファイル置換え

実行系・蓄積ファイル送出

実行系・蓄積ファイル削除

トリガ系・蓄積待ち

トリガ系・ファイル待ち

終了系・終了

 

 

ジョブステップ完了コード

ジョブステップの完了コード

ユーザ指定のアイコンの完了コードが表示されます。

 

 

ジョブステップ詳細コード

ジョブステップの詳細コード

アイコン完了コードが異常時の詳細コードが表示されます。

 

 

転送シリアルID

蓄積待ち起動の場合、転送シリアルIDがセットされます。

蓄積待ち起動以外は空白です。

 

 

完了コード

ジョブフローの完了コード

 

 

*1

ジョブフロー履歴とジョブステップ履歴とを関連付ける情報です。

ジョブステップ履歴とそのジョブステップ履歴を含むジョブフロー履歴は、同じ値が出力されます。

表3.33 -count指定時の表示項目

項目名

説明

件数

条件に該当するジョブフロー履歴の件数