送出指示ユーティリティ
(HULFT-HUB Server for UNIX/Linux-ENT限定)

蓄積一覧画面のステータスが「送出要求済み」以外の蓄積データに対して、送出要求を発行することができます。

(1) 使用方法

utlhubsend -oldest [-r] [-f FileID] [{-h HostName | -h HostName:ServiceName}]
                   [-sync [-nocancel] [-w Timeout]] [-v] [-notify u]
utlhubsend -all [-r] [-f FileID] [{-h HostName | -h HostName:ServiceName}]
                [-v] [-notify u]
utlhubsend {-serial TransSerialID | -filename SendFileName | -oplid OperationID}
                   [-force|-r] [-h hostname:servicename]
                   [-sync [-nocancel] [-w Timeout]] [-v] [-notify u]

(2) パラメータ説明

-oldest

最古の蓄積データ(省略不可)

指定された条件を満たす蓄積データの中で、蓄積開始日時が最古のものが対象となります。

-oldest、-all、-serial、-filename、-oplidのいずれか1つを必ず指定します。2つ以上を同時に指定することはできません。

-all

すべての蓄積データ(省略不可)

蓄積開始日時に関係なく、指定された条件を満たすすべての蓄積データが対象となります。

-oldest、-all、-serial、-filename、-oplidのいずれか1つを必ず指定します。2つ以上を同時に指定することはできません。

–serial TransSerialID

転送シリアルID(省略不可)

転送シリアルIDが指定したIDと一致する蓄積データが対象となります。転送シリアルIDは、蓄積状況リスト表示ユーティリティで確認できます。

-oldest、-all、-serial、-filename、-oplidのいずれか1つを必ず指定します。2つ以上を同時に指定することはできません。

–filename SendFileName

配信ファイル名(省略不可)

配信ファイル名が指定したファイル名と一致する蓄積データが対象となります。

-oldest、-all、-serial、-filename、-oplidのいずれか1つを必ず指定します。2つ以上を同時に指定することはできません。

–oplid OperationID

処理識別子(省略不可)

最新処理識別子が指定した処理識別子と一致する蓄積データが対象となります。最新処理識別子は蓄積状況リスト表示ユーティリティで確認できます。

-oldest、-all、-serial、-filename、-oplidのいずれか1つを必ず指定します。2つ以上を同時に指定することはできません。

[-r]

再送出要求(省略可)

送出異常となった蓄積データのみが対象となります。

[-force]

強制送出(省略可)

強制送出要求を発行する場合に指定します。強制送出要求では、ステータスが「送出済み」の蓄積データも送出できます。

-forceを指定した場合、条件を満たす未送出の蓄積データと同一のファイル名や処理識別子を持つ蓄積データが複数存在するとエラーとなります。

[-f FileID]

ファイルID(省略可)

ファイルIDが指定したIDと一致する蓄積データが対象となります。省略した場合、すべてのファイルIDが対象となります。

[{-h HostName | -h HostName:ServiceName}]

ホスト名およびサービス名(省略可)

宛先が指定したホストと一致する蓄積データが対象となります。

サービス名が設定されていないホストを指定する場合、「:」を含むサービス名の指定を省略して、ホスト名のみ指定します。

= 備考 =

サービス名を省略することで、同一ホスト名の複数のホストを対象とすることはできません。

ホスト名とサービス名を省略した場合は、すべてのホスト宛ての蓄積データが対象となります。

[-sync [-nocancel] [-w Timeout]]

同期オプション(省略可)

-oldest、-serial、-filename、または-oplidを指定した場合のみ指定できます。

指定すると、送出処理が完了するのを待って送出指示ユーティリティが終了します。

-nocancel

: 送出キャンセル無効。-syncを指定した場合のみ指定できます。

指定すると、下記のいずれの場合でも送出処理はキャンセルされません。指定しないと、下記のいずれかの場合に送出キャンセル要求が発行され、送出処理が中断されます。

  • 「Ctrl+C」を押下して強制終了を行った場合
  • -wで指定したタイムアウト時間が経過した場合
-w Timeout

: タイムアウト時間。-syncを指定した場合のみ指定できます。

指定した時間が経過しても送出要求が終了しなかった場合、送出キャンセル要求を発行し、キャンセル処理が終了するのを待って送出指示ユーティリティが終了します。

指定範囲は「1」から「259200」で単位は秒です。

省略した場合や指定範囲外の値が指定された場合は、無限待ちとして動作します。

-nocancelを指定した場合、指定した時間が経過すると送出キャンセル要求を発行せずに送出指示ユーティリティが終了します。

[-v]

メッセージの表示(省略可)

指定すると、送出完了やオプションエラーなどのメッセージを、ユーティリティを実行した画面上に出力します。

[-notify u]

ユーザID通知オプション(省略可)

指定すると、送出先にユーザIDを通知します。

(3) 完了コード

0

: 送出要求が正常に受け付けられました。

同期オプションが指定された場合は、送出処理が正常終了しました。または、すべての蓄積データが送出されました。

4

: 「-w」指定のタイムアウトなどにより、ユーティリティが中断されました。

10

: オプションの指定に誤りがあります。

11

: 終了指示を検知しました。

12

: メモリの確保に失敗しました。

13

: システムエラーが発生しました。

20

: いくつかの送出指示が異常終了しました。

21

: すべての送出指示が異常終了しました。

100

: 該当する蓄積データが見あたりません。

101~

: SQLエラーが発生しました。

(4) ユーティリティ使用上の注意点

ユーティリティを使用する上での動作環境については、「ユーティリティ(コマンド)実行時の注意点」を参照してください。

本ユーティリティを使用する場合は、HULFT-HUB Serverを起動した状態で実行してください。HULFT-HUB Serverが起動していない場合には送出指示ユーティリティを使用することができません。

(5) 送出のキャンセル

-sync(同期)を指定している場合、キーボードから「Ctrl+C」を押下することにより送出指示ユーティリティによって送出されている蓄積データに対して、送出処理を強制終了することができます。ただし、-syncに加え、-nocancelを指定して実行した場合は強制終了できません。