クライアント保留/解除ユーティリティ
(HULFT-HUB Server for UNIX/Linux-ENT限定)

指定したクライアントに対して、クライアント保留を設定したり解除したりすることができます。クライアント保留が設定されると、以下の動作になります。

1. HULFT-HUB Serverは、保留クライアント宛の転送は不可能と判断し、転送定義に従って蓄積処理や転送異常終了などの処理を行います。

2. 保留クライアント宛の蓄積データに対して送出や送信を要求した場合、要求は受け付けられますが送出処理は待ち状態になり開始されません。

 

また、クライアント保留を解除すると、以下の動作になります。

1. 保留クライアント宛でステータスが“要求発行済み”となっていた蓄積データは、クライアント保留の解除が検知されると自動的に送出されます。

2. 保留クライアント宛でステータスが“送出異常”となっていた蓄積データは、クライアント保留の解除が検知されても自動的には送出されません。必要に応じて送出指示ユーティリティ(utlhubsend)を使用して送出要求を発行してください。

= 備考 =

HULFT-HUB Managerからクライアント保留を解除した場合は、サーバの蓄積環境設定でクライアント保留解除時の送出設定が“自動送出する”に設定されていると、そのクライアントに対して“送出異常”となっている蓄積データが自動的に送出されます。

(1) 使用方法

utlhubchgsts {-hold | -release}  {-h HostName | -h HostName:ServiceName | -all}

(2) パラメータ説明

-hold

クライアント保留設定(省略不可)

クライアント保留を設定する場合に、必ず指定します。

-release

クライアント保留解除(省略不可)

クライアント保留を解除する場合に、必ず指定します。

{-h HostName | -h HostName:ServiceName}

ホスト名およびサービス名(省略不可)

-hか-allのどちらか一方を指定します。

-hを指定すると、指定したホストがクライアント保留設定および解除の対象となります。

サービス名が設定されていないホストを指定する場合、「:」を含むサービス名の指定を省略して、ホスト名のみ指定します。

= 備考 =

サービス名を省略することで、同一ホスト名の複数のホストを対象とすることはできません。

-all

すべてのクライアント(省略不可)

-hか-allのどちらか一方を指定します。

-allを指定すると、すべてのホストがクライアント保留/解除の対象となります。

(3) 完了コード

0

: クライアント保留/解除要求が正常に受け付けられました。

10

: オプションの指定に誤りがあります。

11

: 終了指示を検知しました。

12

: メモリの確保に失敗しました。

13

: システムエラーが発生しました。

100

: 該当するクライアントが見あたりません。

101~

: SQLエラーが発生しました。

(4) ユーティリティ使用上の注意点

ユーティリティを使用する上での動作環境については、「ユーティリティ(コマンド)実行時の注意点」を参照してください。

本ユーティリティは、管理対象外(中継なし)のクライアントに対して実行することはできません。