蓄積状況リスト表示ユーティリティ(現用機)
(HULFT-HUB Server for UNIX/Linux-ENT限定)

現用機の蓄積されたデータの状況一覧を、蓄積開始順に表示します。

レプリケーション機能を使用した場合、現用機から代替機への蓄積情報の同期状態を表示します。

(1) 使用方法

utlhubacclist [-disp | -csv] [-e ok | ng | ns] [-h hostname:servicename]
   [-date yyyymmdd | -day n | [-fromdate d1] [-todate d2] ]
   [-count] [-notitle]

(2) パラメータ説明

[-disp | -csv]

一覧表示形式(省略可)

表示形式を指定します。

-disp

: 主要項目を1行に1項目ずつ整形して表示。

-csv

: CSV形式で表示。囲み文字は「"(ダブルクォーテーション)」で、区切り 文字は「,(カンマ)」です。データに「"(ダブルクォーテーション)」が含 まれている場合、「"(ダブルクォーテーション)」を重ねて表示します。

省略した場合、-disp指定とみなします。

[-e ok | ng | ns]

ステータス(省略可)

-e ok

: 正常終了の蓄積データを表示。

正常終了の蓄積データのステータスは以下のとおりです。

  • 蓄積完了

  • 送出完了

  • 送出済み解除

-e ng

: 異常終了の蓄積データを表示。

異常終了の蓄積データのステータスは以下のとおりです。

  • 送出異常

-e ns

: 未送出の蓄積データを表示。

未送出の蓄積データのステータスは以下のとおりです。

  • 蓄積完了

  • 送出異常

  • 送出済み解除

省略した場合、すべてのステータスが表示対象です。

[-h hostname:servicename]

ホスト名およびサービス名(省略可)

転送先がhostname:servicenameと一致する蓄積データを表示します。

省略した場合、すべての転送先が表示対象です。

サービス名が設定されていないホストを指定する場合、「:」を含むサービス名の指定を省略して、ホスト名のみ指定します。

= 備考 =

サービス名を省略することで、同一ホスト名の複数のホストを対象とすることはできません。

[-date yyyymmdd | -day n | [-fromdate d1] [-todate d2]]

日時指定(省略可)

蓄積開始日時が指定した範囲に含まれる蓄積データを表示します。

-date指定時は、yyyymmdd以前に蓄積処理を開始したデータが表示対象です。

yyyymmddに蓄積処理を開始したデータも含みます。

-day指定時は、ユーティリティ実行日のn日前までに蓄積処理を開始したデータが表示対象です。0から999までの間で指定します。

0を指定した場合は、ユーティリティ実行時までに蓄積処理を開始したデータが表示対象となります。

-fromdate | -todate指定時は、d1からd2までの間に蓄積処理を開始したデータが表示対象です。

d1d2に指定する日時は、14バイトの数字(yyyymmddhhmmss)、または8バイトの数字(yyyymmdd)で指定してください。なお、8バイトの数字で指定した場合、指定した日付に蓄積処理を開始したすべてのデータが表示対象なります。

-todateを省略した場合、-fromdateで指定した日時以降に蓄積処理を開始したすべてのデータが表示対象になります。

-fromdateを省略した場合、-todateで指定した日時以前に蓄積処理を開始したすべてのデータが表示対象になります。

= 備考 =
  • -fromdateと-todateを同時に指定する場合には、「d1 <= d2」となるようにしてください。
  • -fromdateと-todateで指定する日時の形式が異なってもかまいません。
       例) -fromdate 20150801 -todate 20150930123000
注意

日付関連のパラメータ(-date、-day、-fromdate/-todate)を複数指定することはできません。

[-count]

件数出力(省略可)

指定すると、条件に該当する蓄積データの件数のみを表示します。

注意

-countを指定した場合、条件に該当するデータが存在しなくても、件数0を出力して完了コード0で終了します。

[-notitle]

ヘッダ行の省略(省略可)

指定すると、ヘッダ行を省略してリストを表示します。

省略すると、ヘッダ行として項目名が表示されます。項目名については「(6) 表示項目」を参照してください。

(3) 完了コード

0

: 正常に処理されました。

4

: ユーティリティが中断されました。

10

: オプションの指定に誤りがあります。

12

: メモリの確保に失敗しました。

13

: システムエラーが発生しました。

100

: リスト表示対象のレコードが存在しません。

101~

: SQLエラーが発生しました。

注意

完了コード0には、-countを指定して条件に該当するデータが存在しない場合(件数0を出力)も含まれます。

(4) ユーティリティ使用上の注意

ユーティリティを使用する上での動作環境については、「ユーティリティ(コマンド)実行時の注意点」を参照してください。

(5) 出力例

-csvを指定した場合の出力例は以下のようになります。

"FileID","業務Group","転送元","転送先","Status","FileSize","残日数","格納開始日
時","格納終了日時","送出回数","最新処理識別子","開始処理識別子","蓄積データ状態"
,"転送シリアルID","配信ファイル名"
"DATA001","unknown","HOST001","HOST002","蓄積完了","436","-","2012/07/04 15:28:3
3","2012/07/04 15:28:33","0回","B57812BE804C715EF2B072ABF5DCE4B581","B57812BE804
C715EF2B072ABF5DCE4B581","OK","001ec9e0ca24323122013012816173600001","20140501.d
at"

図3.11 蓄積状況リスト表示(現用機)の出力例(-csv指定時)

-dispを指定した場合の出力例は以下のようになります。

中継転送

HULFT-HUB Server status : XXXXXX, XXXXX, XXXXX, XXXXX 4)
FILEID                      1)      2)     3)      STATUS   HOSTNAME                        DATE                DAY/NUM
XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX XXXXXXXX XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX YYYY/MM/DD HH:MM:SS 9999 9)
                                                   XXXXXXXX XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX YYYY/MM/DD HH:MM:SS 9999 10)
XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX XXXXXXXX XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX YYYY/MM/DD HH:MM:SS 9999 
                                                   XXXXXXXX XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX YYYY/MM/DD HH:MM:SS 9999 
XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX XXXXXXXX XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX YYYY/MM/DD HH:MM:SS 9999 
                      5)                           XXXXXXXX XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX YYYY/MM/DD HH:MM:SS 9999 
                                                      6)                  7)                          8)

図3.12 蓄積状況リスト表示(現用機)の中継転送時の出力例(-disp指定時)

同報転送

HULFT-HUB Server status : XXXXXX, XXXXX, XXXXX, XXXXX 4)
FILEID                      1)      2)     3)      STATUS   HOSTNAME                        DATE                DAY/NUM
XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX XXXXXXXX XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX YYYY/MM/DD HH:MM:SS 9999 9)
                                                   XXXXXXXX XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX YYYY/MM/DD HH:MM:SS 9999 10)
                                                   XXXXXXXX XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX YYYY/MM/DD HH:MM:SS 9999 
XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX XXXXXXXX XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX YYYY/MM/DD HH:MM:SS 9999
                                                   XXXXXXXX XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX YYYY/MM/DD HH:MM:SS 9999 
                                                   XXXXXXXX XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX YYYY/MM/DD HH:MM:SS 9999
                                                   XXXXXXXX XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX YYYY/MM/DD HH:MM:SS 9999
                                                   XXXXXXXX XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX YYYY/MM/DD HH:MM:SS 9999
XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX XXXXXXXX XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX YYYY/MM/DD HH:MM:SS 9999
                    5)                             XXXXXXXX XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX YYYY/MM/DD HH:MM:SS 9999 
                                                      6)                 7)                           8)

図3.13 蓄積状況リスト表示(現用機)の同報転送時の出力例(-disp指定時)

-csv -countを指定した場合の出力例は以下のようになります。

"件数"                                                                          
"3"

図3.14 蓄積状況リスト表示(現用機)の出力例(-csv -count指定時)

-disp -countを指定した場合の出力例は以下のようになります。

COUNT                                                                           
3

図3.15 蓄積状況リスト表示(現用機)の出力例(-disp -count指定時)

(6) 表示項目

出力例中の各項目について説明します。

表3.13 -csv指定時の表示項目

項目名 説明

FileID

ファイルID

業務Group

業務グループ名

転送元 (*1)

転送元のホスト名、サービス名、表示名

転送先 (*1)

転送先のホスト名、サービス名、表示名

STATUS

蓄積時のステータス

蓄積完了

送出済み

送出異常

送出済み解除

要求発行済み

ジョブフロー起動失敗XXXX

ジョブフロー実行中XXXX

ジョブフロー正常終了XXXX

ジョブフロー異常終了XXXX

XXXXの部分には以下のいずれかが表示されます。

蓄積完了

要求発行済み

送出済み

送出異常

FileSize

蓄積データのファイルサイズ

残日数

削除日時が設定されている場合の残日数

格納開始日時

蓄積処理を開始した日時

YYYY/MM/DD HH:MM:SS 形式(月日時分秒の先頭は0埋め)で表示されます。

格納終了日時

送出処理が終了した日時

YYYY/MM/DD HH:MM:SS 形式(月日時分秒の先頭は0埋め)で表示されます。

送出回数

送出を行った回数

最新処理識別子

最新処理識別子

開始処理識別子

開始処理識別子

蓄積データ状態

蓄積データのステータス

転送シリアルID

転送ごとに割り当てられるユニークなID

配信ファイル名 (*2)

配信ファイルのファイル名

*1 :

システム動作環境設定の漢字コード種により“EUC”、“SJIS”、または“UTF-8”に変換されます。

*2 :

配信時に配信ファイル名を動的指定した場合は指定したファイル名、動的指定しなかった場合は配信管理情報に設定されたファイル名になります。

ただし配信側クライアントがHULFT Ver.6未満の場合、配信ファイル名は表示されません。

表3.14 -disp指定時の表示項目

No. ヘッダ表示名 (*1) 項目名 内容 表示サイズ

1)

 

 

現用機

6

2)

 

 

蓄積全件数

5

3)

 

 

送出異常件数

5

4)

 

 

未送出件数

5

5)

FILEID

ファイルID

ファイルID

50

6)

STATUS(1行目)

蓄積ステータス

蓄積やジョブフローの状態を表示

蓄積完了

蓄積完了

起動失敗

ジョブフロー起動失敗

実行中

ジョブフロー実行中

異常終了

ジョブフロー異常終了

正常終了

ジョブフロー正常終了

8

STATUS(2行目)

送出ステータス

送出の状態を表示

送出異常

送出異常

送出完了

送出完了

送出解除

送出済み解除

要求発行

要求発行済み

-

送出なし

8

7)

HOSTNAME(1行目)

配信ホスト名

転送元のホスト名、サービス名

31

HOSTNAME(2行目)

集信ホスト名

転送先のホスト名、サービス名

31

8)

DATE(1行目)

蓄積開始日時

蓄積処理を開始した日時

19

DATE(2行目以降)

送出終了日時

送出処理が終了した日時

19

9)

DAY(1行目)

残日数

削除日時が設定されている場合の残日数

4

10)

NUM(2行目以降)

送出回数

送出を行った回数

4

*1

:

「FILEID」が表示される行が1行目、「FILEID」が表示されない行が2行目以降です。

表3.15 -csv -count指定時の表示項目

項目名 説明

件数

条件に該当する蓄積データの件数

表3.16 -disp -count指定時の表示項目

ヘッダ表示名 項目名 説明

COUNT

件数

条件に該当する蓄積データの件数