トレースログのフォーマットと項目説明
表B.1 トレースログ取得項目一覧
No. | 項目名 | 区分 | 説明 | |
---|---|---|---|---|
1 |
ヘッダ部 |
ホスト名 |
◎ |
トレースログを取得したHULFT-HUB Serverのホスト名が設定されます。(*1) |
2 |
サービス名 |
○ |
トレースログを取得したHULFT-HUB Serverのサービス名が設定されます。サービス名が定義されていない場合はスペースが設定されます。(*1) |
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3 |
取得日時 |
◎ |
トレースログを取得したホストのシステム時刻が、形式「yyyy/mm/dd hh:mm:ss.uuuuuu」で設定されます。 |
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4 |
転送シリアルID |
◎ |
転送ごとにユニークなIDが設定されます。 |
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5 |
プログラム名 |
◎ |
トレースログの取得を要求した実行モジュール名が設定されます。 |
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6 |
プロセスID |
◎ |
トレースログの取得を要求したプロセスのIDが設定されます。 |
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7 |
スレッドID |
◎ |
トレースログの取得を要求したスレッドのIDが設定されます。 |
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8 |
メッセージID |
◎ |
「メッセージ一覧」を参照してください。 |
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9 |
メッセージ テキスト |
◎ |
メッセージコードに対応する文字列が設定されます。 |
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10 |
付加情報部 |
ダンプファイル名 |
○ |
通常は未設定(NULL)ですが、障害ダンプが出力された場合はダンプファイルのフルパスが設定されます。 |
11 |
ユーザID |
○ |
Managerデーモン「プログラム名(上記No.5):hubmgrd」の場合は、HULFT-HUB ManagerからログインしたユーザのユーザIDが設定され、Managerデーモン以外は、スペースが設定されます。 |
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12 |
接続元ホスト名 |
○ |
接続元サーバのホスト名が設定されます。 |
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13 |
接続元サービス名 |
○ |
接続元サーバのサービス名が設定されます。 |
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14 |
接続先ホスト名 |
○ |
Managerデーモン以外の場合は、接続先サーバのホスト名が設定されます。Managerデーモンの場合は、HULFT-HUB Managerのホスト名が設定されます。 |
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15 |
接続先サービス名 |
○ |
Managerデーモン以外の場合は、接続先サーバのサービス名が設定されます。Managerデーモンの場合は、設定されません。 |
*1 | : | 引数エラー等によりシステム動作環境設定ファイルから取得できなかった場合、“unknown”が設定されます。 |
【凡例】 | ◎: | 必ず出力 |
○: | HULFT-HUB Serverが必要と判断した時のみ出力 |
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システム動作環境設定値を取得するまでの間は、次の漢字コードが使用されます。
サーバのOSがUNIXまたはLinuxの場合:
「LANG」で設定した漢字コード
サーバのOSがWindowsの場合:
SJIS
なお、サーバのOSがUNIXまたはLinuxの場合の「LANG」の設定方法や設定値については、OSのマニュアルを参照してください。
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トレースファイルは、複数のプロセスおよび、スレッドから同時にアクセス(レコード追加および、自動バックアップ)されるため、ファイル単位の排他制御を行っています。ある処理(処理A)がレコードを追加する際、ファイルへのロック設定を試行しますが、他の処理(処理B)で使用されている場合は、1秒間待った後にリトライを行います。この待ち時間中に別の処理(処理C)でレコード追加が行われた場合、ファイルへの書き込み順は時系列(事象の発生)順ではなくなります。
トレースファイルを時系列で参照するときは、下記の例を参考にOSのsortコマンドを使用してください。
〔コマンド例〕
ソート結果をカレントディレクトリの「trace_s.log」へ出力する場合のコマンド例を以下に示します。
sort -k 3,3 -t , /usr/local/hulfthub/etc/trace.log > ./trace_s.log
なお、サーバのOSがWindowsの場合は、表計算ソフトなどを利用してトレースファイルを時系列順にソートしてください。