クラスタ環境へのHULFT-HUB Serverのインストール

クラスタ構成システムに対するHULFT-HUB Serverのインストールは、運用系・待機系のそれぞれのノードについて実行します。

運用系ノードへのインストール時は、ローカルディスクに実行モジュールをインストールすると同時に、共有ディスク上に各制御系・管理系ファイルを作成します。待機系ノードについては、ローカルディスクに実行モジュールをインストールするのみです。

また、インストールには以下の種類があります。

新規インストール

新規にHULFT-HUB Serverをインストールします。

更新インストール

インストールされているHULFT-HUB Serverの環境を引き継いでバージョンアップ、レベルアップ、またはリビジョンアップします。

プロダクトキー更新

評価版から製品版へ移行する場合やホスト名を変更した場合に、モジュールのコピーを行わずに製品情報を更新します。

いずれも、HULFT-HUB Serverインストーラのメニューで選択が可能です。

本節では、それぞれの手順について説明します。

インストール方法の詳細については、「HULFT-HUB Server 導入マニュアル」を参照してください。

注意

片方向スタンバイ構成では1台のノードへ1回のインストールを行うのに対し、双方向スタンバイ構成においては、HULFT-HUB Serverのサービス数分のインストールを実行します。

(1) 新規インストール

クラスタ構成システムに対してHULFT-HUB Serverを新規でインストールする場合(製品版新規インストールまたは評価版インストール)の手順を以下に説明します。

図3.4 新規インストール手順

1) 運用系ノード(共有ディスクをマウントしたノード)へHULFT-HUB Serverを新規インストールする。

2) 待機系ノード(共有ディスクをマウントしていないノード)へHULFT-HUB Serverを新規インストールする。

(2) 更新インストール

クラスタ構成システムに対してHULFT-HUB Serverの製品版を更新インストールする場合の手順を以下に説明します。

図3.5 更新インストール手順

1) 運用系ノード(共有ディスクをマウントしたノード)へHULFT-HUB Serverを更新インストールする。

2) 待機系ノード(共有ディスクをマウントしていないノード)へHULFT-HUB Serverを更新インストールする。

(3) プロダクトキー更新

クラスタ構成システムに対してHULFT-HUB Serverの製品情報を更新する場合の手順を以下に説明します。

図3.6 プロダクトキー更新手順

1) 運用系ノード(共有ディスクをマウントしたノード)のHULFT-HUB Serverのプロダクトキーを更新する。

2) 待機系ノード(共有ディスクをマウントしていないノード)のHULFT-HUB Serverのプロダクトキーを更新する。

(4) システムを停止せずに更新する方法

クラスタ構成システムに対して、すでに導入済みのHULFT-HUB Serverの環境を引き継ぎながら以下の作業を行う場合、システムを停止せずに更新することが可能です。

  • リビジョンアップ

  • プロダクトキー更新

以下に手順を説明します。

図3.7 更新インストール手順

1) 待機系ノード(共有ディスクをマウントしていないノード)のHULFT-HUB Serverに対して、更新インストールまたはプロダクトキー更新を実行する。

2) ノードを切り替える。

3) 切り替え後の待機系ノードのHULFT-HUB Serverに対して、更新インストールまたはプロダクトキー更新を実行する。

4) ノードを再度、元の状態へ戻す。