クラスタ構成システムの種類

クラスタリングとは、2台以上のコンピュータ(サーバ)をあたかも1台のように見せる仮想化技術のことを指します。この方法を使用することにより、大量の処理を複数サーバに分割して全体の処理時間を短縮する、もしくは、あるサーバに障害が発生しても、他のサーバが代替することで業務を継続することが可能になります。

このようなクラスタリングを使用したシステム(クラスタ構成システム)には主に次のタイプがあります。

High Performance Computing(ハイパフォーマンス)型 / HPCクラスタ

複数台のサーバが協調動作することにより全体の処理能力を向上させる機能です。

High Scalability(スケーラビリティ)型 / ロードバランシングクラスタ

クライアントからの要求を、複数のサーバに負荷がなるべく均等になるように処理を分散して割り当てる機能です。

High Availability(アベイラビリティ)型 / HAクラスタ・フェイルオーバ型クラスタ

2台以上のサーバでディスクを共有し、通常稼動時は主系サーバ(以下運用系サーバ)が処理を行います。運用系サーバに障害が発生した場合、代替系サーバ(以下待機系サーバ)がデータや処理を引き継ぎます(フェイルオーバ機能)。

障害が起こった場合でもシステムの停止時間を最小限に抑えるように設計されたシステムです。

HULFT-HUB Serverのクラスタ対応機能は、これらのクラスタ構成システムのうち、High Availability 型(HAクラスタ・フェイルオーバ型クラスタ)の環境でHULFT-HUB Serverを動作させることを目的とした機能です。