マルチフォーマット情報V8(Windows)

配信するファイルが複数の異なるレコードフォーマットを持っている場合、マルチフォーマットを登録します。

以下の画面から、参照・更新ができます。

  • マルチフォーマット情報登録/更新画面
  • 管理情報収集配布画面

また、以下の画面からインポート/エクスポートできます。

  • 管理情報収集配布画面
【注意】 HULFT-HUB Server Ver.3.9未満の場合、HULFT Ver.8.4以降でシステム動作環境設定の「高強度暗号強制モード」が“有効”のクライアントとの接続はサポートされないため、そのクライアントの管理情報を参照、更新、および新規登録することはできません。

項目一覧

1. マルチフォーマット情報

 

<表>マルチフォーマット情報項目一覧

No. 項目名 初期値 設定値 指定 備考 更新 配布
A1 マルチフォーマットID   英大文字数字 必須 50バイト以内
A2 キー開始位置   1~19997 必須  
A3 キー長   1~20 必須  
A4 デフォルトフォーマットID   英大文字数字 任意 50バイト以内
A5 キー値   英数字 必須 設定したキーの長さ
A6 フォーマットID   英大文字数字 必須 50バイト以内
A7 コメント   文字 任意 60バイト以内

 

2. マルチフォーマット情報以外の付加情報

転送定義を編集する各画面では、マルチフォーマット情報と共に下表に示す付加情報が表示されます。

 

 <表>マルチフォーマット情報以外の付加情報項目一覧

No. 項目名 初期値 設定値 指定 備考 更新 配布
B1 表示名   文字 任意 256バイト以内
B2 業務グループID   *1 必須  
B3 一括配布ID   英数字 *2  
*1: 画面で設定する場合、設定値は画面上の選択肢から選択
*2: 画面では参照のみ
【凡例】  
初期値 画面上で管理情報を新規作成した際に項目に設定されている値
指定 画面上で管理情報を更新する際の指定の要否
更新 マルチフォーマット起動情報登録/更新画面
配布 管理情報収集配布画面
項目あり

各項目の説明

マルチフォーマット情報で設定する各項目について、以下に説明します。

1. マルチフォーマット情報

(A1)マルチフォーマットID

登録したマルチフォーマットを認識するためのID

この「マルチフォーマットID」と配信管理情報の「マルチフォーマットID」が関連づけされます。

(A2)キー開始位置

該当レコードのフォーマットIDを選択するためのキーの開始位置

「キー開始位置」と「キー長」を足した値が“19998”以内になるように設定してください。「キー開始位置」と「キー長」を足した値が“19999”以上の値は設定できません。

「キー開始位置」をフォーマット情報の長さよりも大きくすると、データが正しく変換されません。

(A3)キー長

該当レコードのフォーマットIDを選択するためのキーの長さ

(A4)デフォルトフォーマットID

ファイル中のキーと一致しなかった場合の初期値のフォーマットID

「デフォルトフォーマットID」を指定しておくと、データ内のキーがマルチフォーマットの登録されたキーと一致しないとき、「デフォルトフォーマットID」のフォーマットが使用されます。指定しないと、キーと一致しなかった場合、変換エラーとなります。

(A5)キー値

レコード単位に設定するキー

「キー長」と同じ長さの英数字で指定します。1マルチフォーマットID内で同一の「キー値」を指定できません。「キー値」と「フォーマットID」は対で指定します。最大20個まで登録できます。

(A6)フォーマットID

キーが一致した場合に使用するフォーマットID

フォーマット情報に登録されているフォーマットIDを指定します。

「キー値」と同じ個数の登録が必要です。「キー値」から「フォーマットID」を識別し、データに適用します。

最大20個まで登録できます。

(A7)コメント

マルチフォーマットに対するコメント

 

2. マルチフォーマット情報以外の付加情報

マルチフォーマット情報を編集する各画面にマルチフォーマット情報と共に表示される付加情報です。HULFT-HUB Managerの画面から参照や更新ができます。

【注意】 これらの付加情報は、クライアント(HULFT)側の管理画面からは参照できません。

(B1)表示名

マルチフォーマットに対する表示名

HULFT-HUB Managerの画面上に表示される各マルチフォーマットIDをわかりやすく識別できるよう、マルチフォーマット情報内でユニークな名称を付与することを推奨します。

(B2)業務グループID

このマルチフォーマット情報を使用する業務グループID

(B3)一括配布ID

このマルチフォーマット情報が配布データとして登録されている一括配布情報のID(変更不可)

設定時の注意点

1. フォーマット情報が正しく適用されない場合

キー開始位置をフォーマット情報の長さよりも大きくすると、データが正しく変換されません。

指定した「フォーマットID」のフォーマット情報が、「キー開始位置」よりも前に“P(サイン付内部10進数)”、または“S(サイン付外部10進数)”タイプの項目を持つ場合、正しいフォーマット情報が適用されない場合があります。

2. キー値の扱い

フォーマット管理情報に登録するフォーマット情報には、「キー値」を含んだフォーマットを登録してください。