システム動作環境設定(Windows)

クライアントの動作環境を設定するための情報を登録します。

HULFT-HUB Managerの管理画面から参照・更新ができます。

項目一覧

1. 基本設定

 

<表>システム動作環境設定一覧(基本設定)

No. 項目名 初期値 設定値 指定 備考
A1 ワークファイル作成パス *1 英数字 必須 50 バイト以内
A2 配信多重度 10 1~999 必須  
A3 集信多重度 999 1~999 必須  
A4 集信ポートNo. 30000 1~65535 必須 *2
A5 要求受付ポートNo. 31000 1~65535 必須 *2
A6 配信要求受付ポートNo. 65535 1~65535 必須  
A7 サービスポートNo. 65533 1~65535 必須  
A8 サービスプロセスポートNo.   1~ 65535
または省略
任意  
A9 スケジューラポートNo.   1~ 65535
または省略
任意  
A10 JIS年度 83JIS *3 必須 *2
A11 スペースコードの扱い モード1 *3 必須  
A12 タブコードの扱い スペース *3 必須  
A13 プロセス自動起動 すべて起動 *3 必須  
A14 要求受付履歴出力 すべて出力 *3 必須  
A15 集信ファイル最大サイズ *4 1~*4 必須 単位: バイト
*1: HULFT Ver.6以降では、“.”(ドット)、HULFT Ver.5では、“C:¥temp”
*2: 管理画面では、収容クライアント設定の[基本設定]にある
*3: 設定値は画面上の選択肢から選択
*4: 9,223,372,036,854,775,808(2の63乗)

2. 拡張設定

 

<表>システム動作環境設定一覧(拡張設定)

No. 項目名 初期値 設定値 指定 備考
B1 配信ファイルロックリトライ回数 0 0~99999 必須  
B2 配信ファイルロックリトライ間隔 0 0~99999 必須 単位: 秒
B3 集信ファイルロックリトライ回数 0 0~99999 必須  
B4 集信ファイルロックリトライ間隔 0 0~99999 必須 単位: 秒
B5 コネクションリトライ回数 10 0~99999 必須  
B6 コネクションリトライ間隔 1 0~99999 必須 単位: 秒
B7 ソケットリードタイムアウト 3600 10~259200 必須 単位: 秒
B8 ソケットバッファサイズ 12288 0, 4096~65520 必須 単位: バイト
B9 コンソールログサイズ 999999 1024~102400 必須 単位: KB
B10 ジョブタイムアウト 999999 10~259200 必須 単位: 秒
B11 コンソールログのバックアップ バックアップする *1 *2 必須  
B12 未配信ファイルのクリア クリアしない *3 *2 任意  
B13 再配信待ちファイルのクリア クリアしない *3 *2 任意  
B14 イベントログへの出力 出力しない*3 *2 任意  
B15 アカウント名   文字 任意 *5
B16 パスワード   英数字 任意 14バイト以内
B17 ドメイン名   英数字 任意 64バイト以内
B18 外字テーブルファイル使用 しない *3 *2 任意 *4
*1: チェックボックスをオン
*2: 設定値は画面上の選択肢から選択
*3: チェックボックスをオフ
*4: HULFT Ver.6以降の場合、[拡張設定2]の「外字テーブル使用」に相当する
*5: HULFT7未満は20バイト以内、HULFT7以降は全角・半角を問わず20文字以内

3. 拡張設定2

 

<表>システム動作環境設定一覧(拡張設定2)

No. 項目名 初期値 設定値 指定 備考
C1 状況表示選択 全て表示 *1 必須  
C2 パック・ゾーン変換 モード0 *1 必須  
C3 ASCII用符号部 モード1 *1 必須  
C4 EBCDIC用符号部 モード1 *1 必須  
C5 自動再配信リトライ回数 0 0~9 必須  
C6 ログ切り替え値 0 0~999999 必須 単位: 件
C7 配信転送後異常時の処置 異常扱い *1 必須  
C8 外字テーブル使用 しない *1 必須 *2
C9 外字未登録時処理 デフォルト値 *1 必須  
C10 集信多重度オーバリトライ リトライしない *1 任意 *3
C11 KEIS全角スペースモード モード0 *1 任意  
C12 再配信待ちキューの削除条件 モード1 *1 任意  
C13 HULFT-SAN V5 製品区分 HULFT-SAN(H) *1 任意  
C14 プロセス自動再起動上限回数 0 0~99 必須  
C15 プロセス自動再起動リトライ間隔 60 0~99 必須 単位: 秒
C16 コード変換モード モード0 *1 必須  
C17 要求受付ホストチェック しない *1 必須  
C18 電文伝送タイプ 集配信速度優先 *1 必須  
*1: 設定値は画面上の選択肢から選択
*2: HULFT5の場合、[拡張設定]の「外字テーブルファイル使用」に相当する
*3: チェックボックスをオフ

4. スケジューラ

 

<表>システム動作環境設定一覧(スケジューラ)

No. 項目名 初期値 設定値 指定 備考
D1 休日とする曜日 土曜,日曜 *1 任意  
D2 祝日の扱い 休日とする *2 *1 任意  
D3 スケジューリング時間 0 0~23 必須 単位: 時
D4 スケジュール多重度 50 1~999 必須  
D5 指定休日   数字 任意 MMDD
D6 祝祭日   数字 任意 MMDD
*1: 設定値は画面上の選択肢から選択
*2: チェックボックスをオン

5. BB Server

 

<表>システム動作環境設定一覧(BB Server)

No. 項目名 初期値 設定値 指定 備考
E1 BB ServerポートNo. 32000 1~65535 必須  
E2 BB Server多重度 999 1~999 必須  
E3 メッセージファイルパス   英数字 任意 50バイト以内
E4 バージョンファイルパス   英数字 任意 50バイト以内

 

6. メール連携

 

<表>システム動作環境設定一覧(メール連携)

No. 項目名 初期値 設定値 指定 備考
F1 メールアカウント名   英数字 任意 20バイト以内
F2 メールサーバホスト名   英数字 任意 20バイト以内
F3 SMTPポートNo.   1~65535 任意  
F4 フルネーム   文字 任意 20バイト以内
F5 ドメイン名   英数字 任意 64バイト以内
【注意】 HULFT-HUB Managerの画面からは、メールボックス関連の設定値の参照・更新はできません。

7. データベース

 

<表>システム動作環境設定一覧(データベース)

No. 項目名 初期値 設定値 指定 備考
G1 データベース連携用ワークディレクトリ名   英数字 任意 50バイト以内
G2 データベース情報ファイル(DATABASE.INF)のパス名   英数字 任意 50バイト以内
G3 フォーマット変換ユーティリティ(EXGSQLSV.EXE)のパス名   英数字 任意 50バイト以内
G4 ログイン時待機秒数   1~32767 任意 単位: 秒
G5 SQL Serverタイムアウト値   0~32767 任意 単位: 秒

 

8. SAN(FAL)

 

<表>システム動作環境設定一覧(SAN(FAL))

No. 項目名 初期値 設定値 指定 備考
H1 ダンプレベル レベル1 *1 任意  
H2 ダンプファイル作成パス   英数字 任意  
*1: 設定値は画面上の選択肢から選択

9. SAN(XLD)

 

<表>システム動作環境設定一覧(SAN(XLD))

No. 項目名 初期値 設定値 指定 備考
I1 LAN転送切替えフラグ モード0 *1 任意  
I2 共有ボリュームオープンリトライ回数 0 0~99999 任意  
I3 共有ボリュームオープンリトライ間隔 0 0~99999 任意  
I4 集信出力サイズ 600 600~1024 任意  
*1: 設定値は画面上の選択肢から選択

10. HULFT間共有設定

 

<表>システム動作環境設定一覧(HULFT間共有設定)

No. 項目名 初期値 設定値 指定 備考
J1 HULFT間共有環境設定パス     任意 200バイト以内
J2 ローカルファイルロックモード モード0 *1 必須  
*1: 設定値は画面上の選択肢から選択
【凡例】  
初期値 HULFT導入時の初期値
指定 画面上で管理情報を更新する際の指定の要否

各項目の説明

1.基本設定

[基本設定]各項目について説明します。

(A1)ワークファイル作成パス

HULFTが一時的に作成するファイルを置くパス

HULFTは、集配信データを一時的に加工してワークファイルを作成する場合があります。従って、ここで指定するドライブには十分な空き容量が必要です。

(A2)配信多重度

配信プロセスから同時に起動される配信スレッドの最大値

配信処理では、同時に配信するホストの数が多いほど、システムや回線の負荷が大きくなります。現在使用しているシステムの状態に合わせて適切な値に設定してください。

(A3)集信多重度

同時に起動する集信スレッドの最大数

設定した値以上の集信は受け付けません。集信処理では、同時に集信する数が多いほど、システムや回線の負荷が大きくなります。現在使用しているシステムの状態に合わせて適切な値に設定してください。

(A4)集信ポートNo.

集信プロセスが他ホストからのデータ送信を待ち受けるためのポート番号

このポート番号は、オペレーティングシステムが予約しているポート番号、他のアプリケーションが使用するポート番号、「要求受付ポートNo.」、「配信要求受付ポートNo.」および、「サービスポートNo.」と重複しないように注意してください。

【備考】 本項目を管理画面から参照・更新する場合、収容クライアント情報にあります。

(A5)要求受付ポートNo.

要求受付プロセスが他ホストからの要求を受け付けるためのポート番号

このポート番号は、オペレーティングシステムが予約しているポート番号、他のアプリケーションが使用するポート番号、「集信ポートNo.」、「配信要求受付ポートNo.」および、「サービスポートNo.」と重複しないように注意してください。

【備考】 本項目を管理画面から参照・更新する場合、収容クライアント情報にあります。

(A6)配信要求受付ポートNo.

配信および再配信要求を受け付けるためのポート番号

このポート番号は、オペレーティングシステムが予約しているポート番号、他のアプリケーションが使用するポート番号、「集信ポートNo.」、「要求受付ポートNo.」および、「サービスポートNo.」と重複しないように注意してください。

(A7)サービスポートNo.

他ホストから要求を受け付けた時に、HULFTが内部的に使用するポート番号

このポート番号は、オペレーティングシステムが予約しているポート番号、他のアプリケーションが使用するポート番号、「集信ポートNo.」、「要求受付ポートNo.」および、「配信要求受付ポートNo.」と重複しないように注意してください。

(A8)サービスプロセスポートNo.

サービスプロセスが他ホストから要求を受け付けるためのポート番号

このポート番号は、オペレーティングシステムが予約しているポート番号や他のアプリケーションが使用するポート番号と重複しないようにしてください。

サービスプロセスの通信ポートを開きたくない場合は、この項目の設定値を省略してください。

(A9)スケジューラポートNo.

スケジューラプロセスが他ホストから要求を受け付けるためのポート番号

このポート番号は、オペレーティングシステムが予約しているポート番号や他のアプリケーションが使用するポート番号と重複しないようにしてください。

スケジューラプロセスの通信ポートを開きたくない場合は、この項目の設定値を省略してください。

(A10)JIS年度

使用しているシステムの漢字コードのJIS年度

<表> 「JIS年度」の設定値

画面上の
選択肢
説明
78JIS 78年度 JIS
83JIS 83年度 JIS
【備考】 本項目を管理画面から参照・更新する場合、収容クライアント情報にあります。

(A11)スペースコードの扱い

スペースコードの変換規則

<表> 「スペースコードの扱い」の設定値

画面上の
選択肢
説明
モード0 スペースの変換規則については、クライアントのマニュアルを参照してください。
Ver.5の場合は「共通マニュアル」で、Ver.6以降の場合は「アドミニストレーション・マニュアル」です。
モード1

(A12)タブコードの扱い

対EBCDIC機種に対して配信側変換でテキスト転送を行う時にタブコード(0x09)をスペースコード(0x20)として扱うか、タブコード(0x09)として扱うかの指定

<表> 「タブコードの扱い」の設定値

画面上の
選択肢
説明
タブ タブコードとして扱う
スペース スペースコードとして扱う

(A13)プロセス自動起動

サービス起動と同時に各処理プロセスを起動するかどうかの指定

<表> 「プロセス自動起動」の設定値

画面上の
選択肢
説明
チェックボックスをオン 自動起動を行う
チェックボックスをオフ 自動起動を行わない

指定できる処理プロセスは下記のとおりです。

  •配信プロセス
  •集信プロセス
  •要求受付プロセス
  •スケジューラプロセス
  •BB Serverプロセス
【注意】 スケジューラプロセスは、「HULFTスケジューラ」オプションを導入した場合に起動します。BB Serverプロセスは、「HULFT BB Serverオプション」を導入した場合に起動します。

(A14)要求受付履歴出力

要求状態履歴を出力するかどうかの指定

受け付けるサービスごとに指定します。

<表> 「要求受付履歴出力」の設定値

画面上の
選択肢
説明
チェックボックスをオン 出力する
チェックボックスをオフ 出力しない

指定できるサービスは次のとおりです。

  •SEND: 送信要求
  •RESEND: 再送要求
  •HULADMIN: HULFT ManagerおよびHULFT-HUB Managerからの接続要求
  •HULSNDRC: ジョブ状態通知要求
  •HULJOB: ジョブ監視要求
  •HULRJOB: リモートジョブ実行
  •HULDWH: HULFT DataWarehouse Clientからの接続要求
  •TRGCONF: ファイルトリガ情報制御
【注意】 HULDWHは、関連製品の「HULFT DataWarehouse Server」を導入しデータウェアハウス連携機能を使用している場合に設定可能です。

(A15)集信ファイル最大サイズ

集信処理で集信できるファイルの最大サイズ

2の31乗バイトを超えるファイルの転送をサポートしていない機種とファイル転送を行う場合には、その機種がサポートする最大サイズを指定します。

 

2. 拡張設定

[拡張設定]の各項目について説明します。

(B1)配信ファイルロックリトライ回数

配信ファイルが他の処理、または他のアプリケーションで使用中の場合に、再オープンを試みる回数

“0”を指定した場合は、リトライを行いません。

(B2)配信ファイルロックリトライ間隔

配信ファイルのオープンに失敗した時に、再度オープンを試みるまでの待ち時間

(B3)集信ファイルロックリトライ回数

集信ファイルが他の処理、または他のアプリケーションで使用中の場合に、再オープンを試みる回数

“0”を指定した場合は、リトライを行いません。

【注意】 集信ファイルがHULFT以外の処理で使用中の場合のみ、「集信ファイルロックリトライ回数」「集信ファイルロックリトライ間隔」の設定が有効になります。集信ファイルがHULFTの処理で使用中の場合は「集信ファイルロックリトライ回数」「集信ファイルロックリトライ間隔」の設定に関わらず、「集信ファイルロック待機」の設定に従います。「集信ファイルロックリトライ間隔」「集信ファイルロック待機」の項目も参照してください。

(B4)集信ファイルロックリトライ間隔

集信ファイルのオープンに失敗した時に、再度オープンを試みるまでの待ち時間

【注意】 集信ファイルがHULFT以外の処理で使用中の場合のみ、「集信ファイルロックリトライ回数」「集信ファイルロックリトライ間隔」の設定が有効になります。集信ファイルがHULFTの処理で使用中の場合は「集信ファイルロックリトライ回数」「集信ファイルロックリトライ間隔」の設定に関わらず、「集信ファイルロック待機」の設定に従います。「集信ファイルロックリトライ回数」「集信ファイルロック待機」の項目も参照してください。

(B5)コネクションリトライ回数

ソケット接続に失敗した時、再接続を試みる回数

“0”を指定した場合は、再接続を行いません。

(B6)コネクションリトライ間隔

ソケット接続に失敗した時に、再接続を試みるまでの待ち時間

(B7)ソケットリードタイムアウト

通信を行っている際に、相手ホストから応答がない場合に、通信を切断する時のタイムアウト時間

(B8)ソケットバッファサイズ

ソケット通信を行う時の入力バッファサイズ

「0」を指定した場合は、環境(OS)に設定されている値で動作します。

(B9)コンソールログサイズ

コンソールログファイル(hulcon.log)のファイルサイズの上限値をKB単位で指定します。

コンソールログファイル(hulcon.log)が指定サイズになると、ファイルの内容がクリアされます。

(B10)ジョブタイムアウト

ジョブの終了待ち時間

この設定は、配信前ジョブ、集信完了通知が正常時ジョブ完了の場合の集信正常時ジョブおよび、リモートジョブ実行で有効です。その他のジョブ実行に関しては、無制限にジョブの終了を待ちます。

(B11)コンソールログのバックアップ

コンソールログファイル(hulcon.log)のファイルサイズが「コンソールログサイズ」で指定した値になり、ファイルをクリアする前にコンソールログファイルをバックアップするかどうかの指定

バックアップされたコンソールログは「[hulcon.YYYYMMDDHHMMSS」(拡張子がバックアップされた時の日付および時刻)というファイル名で保存されます。

<表> 「コンソールログのバックアップ」の設定値

画面上の
選択肢
説明
チェックボックスをオフ バックアップなし
チェックボックスをオン バックアップあり

(B12)未配信ファイルのクリア

配信プロセス起動時に未配信ファイル(sddreqcp.dat)を削除するかどうかの指定

<表> 「未配信ファイルのクリア」の設定値

画面上の
選択肢
説明
チェックボックスをオフ 削除しない
チェックボックスをオン 削除する

(B13)再配信待ちファイルのクリア

配信プロセス起動時に再配信待ちファイル(sddreqls.dat)を削除するかどうかの指定

<表> 「再配信待ちファイルのクリア」の設定値

画面上の
選択肢
説明
チェックボックスをオフ 削除しない
チェックボックスをオン 削除する

(B14)イベントログへの出力

コンソールメッセージをイベントログに出力するかどうかの指定

メッセージの種類ごとに指定します。

<表> 「イベントログへの出力」の設定値

画面上の
選択肢
説明
チェックボックスをオフ イベントログに出力なし
チェックボックスをオン イベントログに出力あり

指定できるメッセージの種類は下記のとおりです。

  •インフォメーション
  •ワーニング
  •エラー(軽度および重度のエラー)
【注意】  
メッセージの種類については、クライアントのマニュアルを参照してください。Ver.5の場合は「共通マニュアル」で、Ver.6以降の場合は「エラーコード・メッセージ」です。
「HULFT for Windows Ver.5」には、本項目はありません。

(B15)アカウント名

配信・集信・要求受付プロセス、スケジューラ、PPP Serverが動作するアカウント名はWindowsに登録されているアカウント名を指定します。省略した場合は、配信・集信・要求受付プロセス、スケジューラ、PPP Serverはシステムアカウントとして動作します。

「パスワード」または「ドメイン名」を指定した場合、必ず指定してください。

設定にあたっての条件については、クライアントのマニュアルを参照してください。Ver.5の場合は「共通マニュアル」で、Ver.6の場合は「アドミニストレーション・マニュアル」です。

【注意】 「HULFT for Windows Ver.5」には、本項目はありません。

(B16)パスワード

上記アカウント名のパスワード

パスワードはWindowsに登録されているパスワードを指定します。

【注意】 「HULFT for Windows Ver.5」には、本項目はありません。

(B17)ドメイン名

上記アカウントがあるドメインのアカウントの場合はそのアカウントを指定します。ドメイン名はWindowsに登録されているドメイン名を指定します。

【注意】 「HULFT for Windows Ver.5」には、本項目はありません。

(B18)外字テーブルファイル使用

外字テーブル変換の処理

<表> 「外字テーブルファイル使用」の設定値

画面上の
選択肢
説明
チェックボックスをオフ 外字テーブルを使用せず、外字コードはすべて“□”に変換
チェックボックスをオン 外字テーブルを参照し、外字コードは該当コードに変換

外字テーブルについては、クライアントの「共通マニュアル」を参照してください。

【注意】 HULFT Ver.6以降では、本項目は[拡張設定2]の「外字テーブル使用」に相当します。

3. 拡張設定2

[拡張設定2]の各項目について説明します。

[拡張設定2]の各項目は、Ver.6以降のHULFTで指定できます。

(C1)状況表示選択

クライアント状況照会の「集配信状況一覧」画面にて表示する転送状況の種類

<表> 「状況表示選択」の設定値

画面上の
選択肢
説明
配信状況のみ表示 配信状況のみを表示する
全て表示 配信状況および集信状況を表示する

(C2)パック・ゾーン変換

フォーマット転送またはマルチフォーマット転送時、サイン付内部10進数(P)とサイン付外部10進数(S)の変換規則

画面上の
選択肢
説明
モード0 パック・ゾーンの変換規則については、クライアントのマニュアルを参照してください。
Ver.5の場合は「共通マニュアル」で、Ver.6以降の場合は[「アドミニストレーション・マニュアル」です。
モード1
モードB
モードF
モード9
モードS
モードN

(C3)ASCII用符号部

フォーマット転送またはマルチフォーマット転送時、サイン付内部10進数(P)とサイン付外部10進数(S)をASCII系データに変換する場合の符号部

この設定は、「パック・ゾーン変換」に“モードS”を選択した場合のみ有効です。

<表> 「ASCII用符号部」の設定値

画面上の
選択肢
ゾーン部 サイン部
モード1 3 4 5
モード2 3 3 7

(C4)EBCDIC用符号部

フォーマット転送またはマルチフォーマット転送時、サイン付内部10進数(P)とサイン付外部10進数(S)をEBCDIC系データに変換する場合の符号部

この設定は、「パック・ゾーン変換」に“モードS”を選択した場合のみ有効です。

<表> 「EBCDIC用符号部」の設定値

画面上の
選択肢
ゾーン部 サイン部
モード1 F C D
モード2 F F D

(C5)自動再配信リトライ回数

集配信処理中に通信異常が発生した場合に、自動再配信を試みる回数

“0”を設定した場合、自動再配信は行いません。

(C6)ログ切り替え値

配信履歴、集信履歴、要求受付履歴、スケジューラ履歴を自動的に切り替える場合、その切り替えを行うタイミング

それぞれの履歴ファイルが指定件数に達した場合、履歴を切り替えます。“0”を指定すると履歴の切り替えを行いません。

(C7)配信転送後異常時の処置

配信ファイルのクリア、または削除処理が異常終了した場合の扱い

配信ファイルのクリアや削除は、集配信処理が正常終了した場合に実行されます。

<表> 「配信転送後異常時の処置」の設定値

画面上の
選択肢
説明
異常扱い 異常終了とし、異常時ジョブを実行する
正常扱い 正常終了とし、正常時ジョブを実行する

(C8)外字テーブル使用

外字テーブル変換の処理

<表> 「外字テーブル使用」の設定値

画面上の
選択肢
説明
しない 外字テーブルを使用せず、外字コードはすべて“□”に変換
する 外字テーブルを参照し、外字コードは該当コードに変換
優先 優先的に外字テーブルを参照し、該当コードに変換

外字テーブルについては、クライアントの「アドミニストレーション・マニュアル」を参照してください。

【注意】 HULFT Ver.5では、本項目は[拡張設定]の「外字テーブルファイル使用」に相当します。

(C9)外字未登録時処理

外字テーブルに未登録の漢字コードが存在したときの処理

<表> 「外字未登録時処理」の設定値

画面上の
選択肢
説明
デフォルト値 デフォルトコードに変換する
エラー 外字変換エラーとする

(C10)集信多重度オーバリトライ

集信へソケット接続時、集信多重度オーバでエラーとなった場合に、接続リトライを行うかどうかの指定

<表> 「集信多重度オーバリトライ」の設定値

画面上の
選択肢
説明
チェックボックスをオフ リトライせず、エラーとなる
チェックボックスをオン 接続リトライを行う

再接続のリトライ回数と待ち時間は、「コネクション接続リトライ回数」と「コネクション接続リトライ待ち時間」を使用します。

(C11)KEIS全角スペースモード

KEISの全角スペースコードの変換規則

本項目は、「(A11)スペースコードの扱い」が“モード1”の場合にのみ、有効です。

<表> 「KEIS全角スペースモード」の設定値

画面上の
選択肢
説明
モード0 全角スペースコードを0x4040に変換
モード1 全角スペースコードを0xA1A1に変換

(C12)再配信待ちキューの削除条件

再配信待ちキューに存在しているファイルIDと同じファイルIDで配信が要求されたとき、および転送が異常終了したときに、再配信待ちキューからレコードが削除される条件

<表> 「再配信待ちキューの削除条件」の設定値

画面上の
選択肢
説明
モード1 ファイルID、ホスト名が一致するレコードを削除する
モード2 ファイルID、ホスト名、ファイル名が一致するコードを削除する

(C13)HULFT-SAN V5 製品区分

HULFT-SAN Ver.6を導入した自ホストが集信側で、配信側がHULFT-SAN Ver.5の場合に、配信側に導入されている製品を指定

配信側がHULFT-SAN Ver.5以外の場合には使用されません。

<表> 「HULFT-SAN V5 製品区分」の設定値

画面上の
選択肢
説明
HULFT-SAN(H) 配信側にHULFT-SAN(H) Ver.5が導入されている
HULFT-SAN(F) 配信側にHULFT-SAN(F) Ver.5またはHULFT-SAN plus Ver.5が導入されている

省略するか無効な値を指定した場合は“HULFT-SAN(H)”が設定されます。

初期値は“HULFT-SAN(H)”が設定されます。

【備考】 バージョンアップインストール後は、それまでHULFT-SAN(H)を使用していた場合は“HULFT-SAN(H)”、HULFT-SAN(F)を使用していた場合は“HULFT-SAN(F)”が設定されます。

(C14)プロセス自動再起動上限回数

プロセスが異常終了時に、自動再起動を行う上限値

“0”を指定した場合は、プロセスの自動再起動を行いません。

(C15)プロセス自動再起動リトライ間隔

プロセスが異常終了時に自動再起動を行う場合に、再起動を試みるまでの待ち時間

(C16)コード変換モード

外字の文字列処理の動作

<表> 「コード変換モード」の設定値

画面上の
選択肢
説明
モード0 コード変換時に変換先コードを固定長として外字変換する(UTF-8コード以外)
モード1 コード変換時に変換先コードを可変長として外字変換する

(C17)要求受付ホストチェック

詳細ホスト情報に登録されていないホストからの要求の処理

サービスの要求を受け付ける際、要求発行元のホストが詳細ホスト情報に登録されていない場合の動作を指定します。対象となるサービスは、送信要求(SEND)、再送要求(RESEND)、集信後ジョブ結果参照要求(HULJOB)、ジョブ実行結果通知(HULSNDRC)、およびリモートジョブ実行(HULRJOB)です。

<表> 「要求受付ホストチェック」の設定値

画面上の
選択肢
説明
しない

要求受付ホストチェックを行わない

(詳細ホスト情報に登録されていないホストからの要求を受け付ける)

する

要求受付ホストチェックを行う

(詳細ホスト情報に登録されていないホストからの要求を拒否する)

(C18)電文転送タイプ

データ転送方式

<表> 「電文転送タイプ」の設定値

画面上の
選択肢
説明
異常検知優先 常に異常検知優先モードで動作する
配信速度優先 配信時は転送速度優先モード、集信時は異常検知優先モードで動作する
集信速度優先 配信時は異常検知優先モード、集信時は転送速度優先モードで動作する
集配信速度優先 常に転送速度優先モードで動作する

4. スケジューラ

[スケジューラ]の各項目について説明します。

[スケジューラ]は、「HULFTスケジューラ」オプションを導入した場合に設定できます。

(D1)休日とする曜日

1週間で休日とする曜日の指定

最大3日まで指定が可能です。

<表> 「休日とする曜日」の設定値

画面上の
選択肢
説明
チェックボックスをオン 休日とする
チェックボックスをオフ 平日とする

(D2)祝日の扱い

祝祭日を休日とするか、平日とするかの指定

[祝祭日を休日にする]チェックボックスで設定します。

<表> 「祝日の扱い」の設定値

画面上の
選択肢
説明
チェックボックスをオン 祝祭日を休日とする
チェックボックスをオフ 祝祭日を平日とする

(D3)スケジューリング時間

再スケジューリング時間

指定した時間になるとスケジューリングされます。当日実行されるスケジュール情報は、クライアント状況照会の「今日のスケジュール一覧」画面に表示されます。

(D4)スケジュール多重度

同時に実行可能なジョブの数

(D5)指定休日

休日および祝祭日以外の、特別な休日の指定

祝祭日と重なった場合は、指定休日が優先されます。1年間すべて指定休日にすることも可能です。

(D6)祝祭日

年間を通しての祝祭日

 

5. BB Server

[BB Server]の各項目について説明します。

BB Serverを導入した場合に必要な設定です。

(E1)BB ServerポートNo.

BB ServerプロセスがPPP ClientまたはBB Clientと通信を行うためのポート番号

(E2)BB Server多重度

BB Serverの集配信処理の多重度

同時に集配信できるファイルの最大数を指定します。指定した値以上に集配信することはできません。

現在、使用しているシステムの状態に合わせて適切な値に設定してください。

(E3)メッセージファイルパス

BB ServerがPPP ClientまたはBB Clientへ通知するメッセージを格納するメッセージファイルのあるパスおよび、ファイル名

50バイト以内の絶対パスで指定します。

メッセージは40バイト以内で指定します。

(E4)バージョンファイルパス

BB ServerがPPP ClientまたはBB Clientへ通知するクライアント最新バージョンを格納するバージョンファイルのあるパス

50バイト以内の絶対パスで指定します。

指定したパスにhulversionというファイルを作成し、PPP ClientまたはBB Clientの最新バージョンを「VxxLxxRxx」という形式で記述してください。

(記述例)V06L00R00

 

6. メール連携

[メール連携]の各項目について説明します。

メール連携機能に必要な設定です。

(F1)メールアカウント名

SMTPサーバのアカウント名

メール連携機能を使用する場合は、省略できません。

通常は、電子メールアドレスのアットマーク(@)の左側の部分と同じ文字列を入力します。

(F2)メールサーバホスト名

メールの送信に使用するSMTPサーバの名前

メール連携機能を使用する場合は、省略できません。

SMTPサーバ名がわからない場合は、サービスプロバイダまたはシステム管理者にお尋ねください。

【注意】 SMTP認証が有効になっているSMTPサーバが指定されている場合、メール連携機能に関する動作は保証されていません。

(F3)SMTPポートNo.

SMTPサーバが使用するポート番号

通常は「25」を使用します。

「メールアカウント名」を指定し、「SMTPポートNo.」を省略した場合、“25”が設定されます。

(F4)フルネーム

メール連携時の発信者のフルネーム

メール連携機能を使用する場合にも省略可能です。

(F5)ドメイン名

ドメイン名

メール連携機能を使用する場合は省略できません。

通常は、電子メールアドレスのアットマーク(@)の右側の部分と同じ文字列を入力します。

 

7. データベース

[データベース]の各項目について説明します。

[データベース]は、HULFT for WindowsNT Ver.5のクライアントのみ設定することができます。

【注意】 [データベース]で設定する内容は、旧バージョンの互換を保つためのものです。HULFT for Windows Ver.6以降は「データベース連携」をサポートしていません。新たにデータベースとの連携を行う場合は「DataWarehouse連携」をお使いください。

(G1)データベース連携用ワークディレクトリ名

HULFTがテンポラリファイルを作成するディレクトリ

50バイト以内のフルパスで指定してください。

ここで指定するドライブには十分な空き容量が必要です。

(G2)データベース情報ファイル(DATABASE.INF)のパス名

データベース連携でテンポラリファイルを作成するディレクトリ

50バイト以内のフルパスで指定してください。

ここで指定するドライブには十分な空き容量が必要です。

(G3)フォーマット変換ユーティリティ(EXGSQLSV.EXE)のパス名

データベースを整形するリフォーマッタ(EXGSQLSV.EXE)の位置

50バイト以内のフルパスで記述します。

(記述例:C:¥program files¥hulft5¥binnt¥exgsqlsv.exe)

(G4)ログイン時待機秒数

SQL Serverにログインする時に、サーバからの応答待ち時間

未設定の場合“60”が設定されます。

(G5)SQL Serverタイムアウト値

SQL Serverへのデータロード時の、サーバからの応答待ち時間

未設定の場合“0”が設定されます。

 

8. SAN(FAL)

[SAN(FAL)]の各項目について説明します。

[SAN(FAL)]は、HULFT for Windows Ver.6.3以降のクライアントのみ設定することができます。

(H1)ダンプレベル

SAN転送終了時にベリファイチェックを行うかどうか指定します。省略するか無効な値を指定した場合は「レベル2」が設定されます。

<表> 「ダンプレベル」の設定値

画面上の
選択肢
説明
レベル1 ベリファイチェックを行わない
レベル2 差異が検出されるまでベリファイチェックを行い、最初に差異が検出されたレコード情報をダンプファイルに出力する
レベル3 最後までベリファイチェックを行い、差異が検出されたすべてのレコードの情報をダンプファイルに出力する

(H2)ダンプファイル作成パス

ダンプファイルを出力するディレクトリを指定します。省略するか無効な値を指定した場合は、ワークファイル作成パスに出力されます。

 

【備考】 SAN(FAL)方式では、LAN転送に切り替えるかどうかの判断は常にMainframe側で行われるため、UNIX/Linux側での設定はありません。

9. SAN(XLD)

[SAN(XLD)]の各項目について説明します。

[SAN(XLD)]は、HULFT for Windows Ver.6.3以降のクライアントのみ設定することができます。

(I1)LAN転送切替えフラグ

何らかの条件でSAN転送ができない場合、LAN転送に切り替えるかエラーとするかを指定します。

<表> 「LAN転送切替えフラグ」の設定値

画面上の
選択肢
説明
モード0 エラーとする
モード1 LAN転送に切り替える

省略するか無効な値を指定した場合は“0”が設定されます。SAN転送からLAN転送に切り替わる条件については、「HULFT-SAN マニュアル」を参照してください。

【注意】 LAN転送切り替えフラグは配信処理で使用されます。

(I2)共有ボリュームオープンリトライ回数

指定した共有ボリューム上の区画がすべて使用中だった場合に再オープンを試みる回数を指定します。省略するか無効な値を指定した場合は「0」が設定されます。

【注意】 再オープンを試みるのは、すべての区画が使用中だった場合のみです。オープン時にその他の理由でエラーが発生した場合は、リトライしません。

(I3)共有ボリュームオープンリトライ間隔

共有ボリュームの再オープンを試みる時、次にオープンするまでの待ち時間を秒単位で指定します。省略するか無効な値を指定した場合は「0」が設定されます。

(I4)集信出力サイズ

集信ファイルへデータを出力する時に使用するデータバッファサイズをキロバイト単位で指定します。省略するか無効な値を指定した場合は「600」が設定されます。

10. HULFT間共有設定

[HULFT間共有設定]の各項目について説明します。

[HULFT間共有設定]は、HULFT7 for Windows-EXのクライアントのみ設定することができます。

(J1)HULFT間共有環境設定パス

「HULFT7 for Windows-EX」が導入されている環境で、他のホストに導入されているHULFTと、同じファイルに対して排他制御を行う場合に設定します。同じファイルに対して排他制御を行うすべてのHULFTで、同一ディレクトリを指すパスを指定する必要があります。

指定を省略した場合は「HULPATH」が設定されます。HULPATHについては、クライアントの「アドミニストレーション・マニュアル」を参照してください。

(J2)ローカルファイルロックモード

「HULFT7 for Windows-EX」が導入されている場合に、ローカルファイルに対して使用するロックシステムを指定します。

<表> 「ローカルファイルロックモード」の設定値

画面上の
選択肢
説明
モード0 ローカルファイルに対して、ネットワークファイルロックを使用しない
モード1 ローカルファイルに対して、ネットワークファイルロックを使用する

ネットワークファイルロックについては、クライアントの「アドミニストレーション・マニュアル」を参照してください。