システム動作環境設定V8(UNIX/Linux)

クライアントの動作環境を設定するための情報を登録します。

HULFT-HUB Managerの管理画面から参照・更新ができます。

【注意】  
クライアントのバージョンや機種により、画面構成が異なります。
HULFT-HUB Server Ver.3.9未満の場合、HULFT Ver.8.4以降でシステム動作環境設定の「高強度暗号強制モード」が“有効”のクライアントとの接続はサポートされないため、そのクライアントのシステム動作環境設定を参照および更新することはできません。

項目一覧

1. 起動

 

<表>システム動作環境設定(起動)

No. 項目名 初期値 設定値 指定 備考
A1 ワークファイル作成パス *1 英数字 必須 200バイト以内
A2 FIFOパス *1 英数字 必須 200バイト以内 *2
A3 配信デーモン通信方法 ソケット *3 必須 *4
A4 配信要求受付ポートNo. 32000 1 ~ 65535 *5  
A5 集信ポートNo. 30000 1 ~ 65535 必須 *6
A6 要求受付ポートNo. 31000 1 ~ 65535 必須 *6
A7 配信プロセスの多重度 10 1 ~ 9999 必須  
A8 集信プロセスの多重度 0 0 ~ 9999 必須 0: 無制限
A9 PIDファイル作成パス *1 英数字 必須 200バイト以内
*1: HULFT8 for UNIX/Linuxをインストールした際に指定したパス
*2: クライアントがVer.8.4未満の場合に指定可能
*3: 設定値は画面上の選択肢から選択
*4: クライアントがVer.8.4以降の場合に指定可能
*5: クライアントがVer.8.4以降で「配信デーモン通信方法」に“ソケット”を設定した場合は必須、“UNIXドメインソケットパス”を設定した場合は指定不可
*6: 管理画面では、収容クライアント設定の[基本設定]にあります。

2. コード変換

 

<表>システム動作環境設定(コード変換)

No. 項目名 初期値 設定値 指定 備考
B1 転送コードセット *1 *2 必須 *3 *4
B2 日本語規格 83JIS *2 必須 *3 *5
B3 タブの処理 スペース *2 必須  
B4 KEIS全角スペースモード モード0 *2 任意  
B5 外字テーブル使用 しない *2 必須
B6 外字未登録時処理 デフォルト値 *2 必須  
B7 コード変換モード モード0 *2 必須  
B8 簡易転送コード変換 集信側 *2 必須 *6
*1: HULFT8 for UNIX/Linuxをインストールした際に指定した言語
*2: 設定値は画面上の選択肢から選択
*3: 管理画面では、収容クライアント設定の[基本設定]にあります。
*4: クライアントがVer.8.1未満の場合、項目名は「漢字コード種」となります。
  管理画面の収容クライアント設定では、バージョンによらず「漢字コード種」となります。
*5: クライアントがVer.8.1未満の場合、項目名は「JIS年度」となります。
  管理画面の収容クライアント設定では、バージョンによらず「JIS年度」となります。
*6: クライアントがVer.8.4以降の場合に指定可能

3. 属性変換

 

<表>システム動作環境設定(属性変換)

No. 項目名 初期値 設定値 指定 備考
C1 パック・ゾーン変換 モード0 *1 必須  
C2 ASCII用符号部 モード1 *1 必須  
C3 EBCDIC用符号部 モード1 *1 必須  
C4 Xタイプの変換 モード0 *1 必須  
*1: 設定値は画面上の選択肢から選択

4. 集配信

 

<表>システム動作環境設定(集配信)

No. 項目名 初期値 設定値 指定 備考
D1 暗号化方式 HULFT暗号化 *1 必須  
D2 集信オープンモード モード1 *1 必須  
D3 転送グループチェック しない *1 必須  
D4 動的パラメータ指定 動的変更可能 *1 必須  
D5 メッセージ動的パラメータ指定 すべて置換する *1 必須  
D6 配信転送後異常時の処置 異常扱い *1 必須  
D7 再配信待ちキューの削除条件 モード1 *1 必須  
D8 集信ファイル最大サイズ 0

0~(*3)

必須  
D9 自ホスト名 *2

英数字と

一部の記号(*4)

必須  
D10 集信多重度オーバリトライ リトライしない *1 必須  
*1: 設定値は画面上の選択肢から選択
*2: HULFT8 for UNIX/Linuxをインストールした際に指定したホスト名
*3: 9,223,372,036,854,769,999
*4: 「-(ハイフン)」「.(ピリオド)」のみ指定可能

5. 通信

 

<表>システム動作環境設定(通信)

No. 項目名 初期値 設定値 指定 備考
E1 ソケット接続リトライ回数 5 0 ~ 9999 必須  
E2 ソケット接続リトライ待ち時間 20 0 ~ 9999 必須 単位: 秒
E3 自動再配信リトライ回数 0 0 ~ 9 必須  
E4 ソケット通信応答待ち時間 3600 10 ~ 259200 必須 単位: 秒
E5 ソケット送信バッファサイズ 0

0,

4096~2147483647

必須 単位: バイト
E6 ソケット受信バッファサイズ 0

0,

4096~2147483647

必須 単位: バイト
E7 要求受付応答待ち時間 86400 10 ~ 259200 必須 単位: 秒
E8 IPバージョン 4 *1 必須  
E9 電文転送タイプ 集配信速度優先 *1 必須  
*1: 設定値は画面上の選択肢から選択

6. セキュリティ

 

<表>システム動作環境設定(セキュリティ)

No. 項目名 初期値 設定値 指定 備考
F1 管理画面のセキュリティ 無効 *1 必須  
F2 要求受付ホストチェック しない *1 必須 *2
F3 操作ログ出力選択 出力しない *1 必須  
F4 操作ログ自動切り替えサイズ 0 0~9999 任意 単位: MB(0: 無制限)
F5 操作ログ切り替え世代管理数 9999 2~9999 必須  
F6 HULFTManagerパスワード チェック しない *1 必須  
F7 未登録ホストからの送信要求・再送要求受付許可 する *1 必須 *3
F8 未登録ホストからの集信後ジョブ結果参照要求受付許可 する *1 必須 *3
F9 未登録ホストからのジョブ実行結果通知受付許可 する *1 必須 *3
F10 未登録ホストからのリモートジョブ実行受付許可 する *1 必須 *3
F11 未登録ホストからの簡易転送受付許可 しない *1 必須 *3
F12 簡易転送集信許可ルートディレクトリ HULPATHと同階層のitr (*4)   任意 256バイト以内 *3
F13 高強度暗号強制モード 無効   *5 *6
*1: 設定値は画面上の選択肢から選択
*2: クライアントがVer.8.4未満の場合に指定可能
*3: クライアントがVer.8.4以降の場合に指定可能
*4: HULPATHは、HULFTが使用する環境設定ファイルが格納されているディレクトリ
*5: 参照のみ
*6: クライアントがVer.8.4以降の場合に表示される

7. グローバル

 

<表>システム動作環境設定(グローバル)

No. 項目名 初期値 設定値 指定 備考
G1 日付形式 *1 *2 必須  
G2 HULFT動作言語 *1 *2 必須  
*1: HULFT8 for UNIX/Linuxをインストールした際に指定した値
*2: 設定値は画面上の選択肢から選択

8. 転送テスト

 

<表>システム動作環境設定(転送テスト)

No. 項目名 初期値 設定値 指定 備考
H1 転送動作モード 連動モード *1 必須  
H2 集信結果制御 転送異常として終了 *1 必須  
H3 集信ファイル出力 出力しない *1 必須  
H4 配信前ジョブ実行 実行しない *1 必須  
H5 配信後ジョブ実行 実行しない *1 必須  
H6 集信後ジョブ実行 実行しない *1 必須  
H7 転送履歴出力 出力する *1 必須  
*1: 設定値は画面上の選択肢から選択

9. その他

 

<表>システム動作環境設定(その他)

No. 項目名 初期値 設定値 指定 備考
I1 ユーティリティ応答待ち時間 60 10 ~ 259200 必須 単位: 秒
I2 ジョブ終了待ち時間 999999 10 ~ 259200 必須 単位: 秒
I3 ログ切り替え値 0 0 ~ 999999 必須 単位: 件
I4 状況表示選択 すべて表示 *1 必須  

I5

HULFT識別文字   英数字 任意 8バイト以内
I6 トレース出力バージョン *2 *1 必須  
I7 トレース出力モード 異常系のみ出力 *1 必須 *3
I8 ログ縮小モード 全て表示する *1 必須 *4
I9 トレース出力ファイル名

HULPATH/trace

(*5)

英数字 必須 256バイト以内
I10 トレース出力ファイルサイズ 10 1 ~ 1024 必須 単位: MB
I11 HULFT ScriptポートNo. *6 1 ~ 65535 任意 *7
I12 トレースログへの出力   *1 必須 *4
I13 システムログへの出力   *1 必須 *4
*1: 設定値は画面上の選択肢から選択
*2: クライアントがVer.8.4未満の場合は“8”
  クライアントがVer.8.4以降の場合は“V8.4出力モード”
*3: クライアントがVer.8.4未満の場合に指定可能
*4: クライアントがVer.8.4以降の場合に指定可能
*5: HULPATHは、HULFTが使用する環境設定ファイルが格納されているディレクトリ
*6: クライアントがVer.8.4未満の場合、HULFTの製品構成にHULFT Script Optionを含むとき“7700”、含まないとき初期値は設定されない
  クライアントがVer.8.4以降の場合、製品構成によらず初期値は設定されない
*7: クライアントがVer.8.1以降の場合に指定可能

10. HULFT間共有設定

 

<表>システム動作環境設定一覧(HULFT間共有設定)

No. 項目名 初期値 設定値 指定 備考
J1 HULFT間共有環境設定パス     任意 200バイト以内
J2 ローカルファイルロックモード モード0 *1 必須  
*1: 設定値は画面上の選択肢から選択
【凡例】  
初期値 HULFT導入時の初期値
指定 画面上で管理情報を更新する際の指定の要否

各項目の説明

1.起動

起動の各項目について説明します。

(A1)ワークファイル作成パス

HULFTが一時的に作成するワークファイルのディレクトリ

HULFTは、集配信データを一時的に加工してワークファイルを作成する場合があります。したがって、このパーティションの未使用エリアが十分とられていることを確認し設定してください。

(A2)FIFOパス

配信システムに要求を発行するときに使用する、fifoファイルの作成ディレクトリ

【注意】 この項目は、クライアントがVer.8.4未満の場合に指定可能です。

(A3)配信デーモン通信方法

配信デーモンが要求を受け付けるときに、通常のソケットを使用するかUNIXドメインソケットを使用するかを指定します。

<表>「配信デーモン通信方法」の設定値

画面上の
選択肢
説明
ソケット 通常のソケットを使用
UNIXドメインソケットパス UNIXドメインソケットを使用
【注意】 この項目は、クライアントがVer.8.4以降の場合に指定可能です。

(A4)配信要求受付ポートNo. 

配信デーモンが要求を受けるためのポート番号

このポート番号は、オペレーティングシステムが予約しているポート番号や他のHULFTのデーモンが使用するポート番号と重複しないように注意してください。

【備考】 この項目は、クライアントがVer.8.4以降で「配信デーモン通信方法」に“UNIXドメインソケット”が設定されている場合は使用されず、画面で設定値を変更できません。

(A5)集信ポートNo.

集信デーモンが他ホストからのデータ送信を待ち受けるためのポート番号

このポート番号は、オペレーティングシステムが予約しているポート番号や他のHULFTのデーモンが使用するポート番号と重複しないように注意してください。

【備考】 本項目を管理画面から参照・更新する場合、収容クライアント情報にあります。

(A6)要求受付ポートNo.

要求受付デーモンが他ホストからの要求を受け付けるためのポート番号

このポート番号は、オペレーティングシステムが予約しているポート番号や他のHULFTのデーモンが使用するポート番号と重複しないように注意してください。

【備考】 本項目を管理画面から参照・更新する場合、収容クライアント情報にあります。

(A7)配信プロセスの多重度

配信デーモンから同時に起動される配信プロセスの最大値

配信処理では、同時に配信する数が多いほど、システムや回線の負荷が大きくなります。現在使用しているシステムの状態に合わせて適切な値に設定してください。

(A8)集信プロセスの多重度

同時に起動する集信プロセスの最大数

設定した値以上の集信は受け付けません。現在使用しているシステムの状態に合わせて適切な値に設定してください。

(A9)PIDファイル作成パス

配信デーモン起動時に作成する、配信デーモンPIDファイルの作成ディレクトリ

 

2. コード変換

コード変換の各項目について説明します。

(B1)転送コードセット

使用しているシステムのコードセット

<表>「転送コードセット」の設定値

画面上の
選択肢
説明
EUC-JP EUC-JP
SHIFT-JIS SHIFT-JIS
UTF-8 UTF-8
GB18030 GB18030

転送コードセットについては、クライアントの「コード変換マニュアル」を参照してください。

【備考】 本項目を管理画面から参照・更新する場合、収容クライアント設定の[基本設定]にある「漢字コード種」を使用してください。

(B2)日本語規格

使用しているシステムの漢字コードのJIS年度

<表>「日本語規格」の設定値

画面上の
選択肢
説明
78JIS 78 JIS
83JIS 83 JIS
【備考】 本項目を管理画面から参照・更新する場合、収容クライアント設定の[基本設定]にある「JIS年度」を使用してください。

(B3)タブの処理

対EBCDIC機種に対して配信側変換でテキスト転送を行う時にタブコード(0x09)をスペースコード(0x20)として扱うか、タブコード(0x09)として扱うかを指定します。

<表> 「タブの処理」の設定値

画面上の
選択肢
説明
スペース スペースコードとして扱う
タブ タブコードとして扱う

(B4)KEIS全角スペースモード

KEISの全角スペースコードの変換規則を指定します。

<表> 「KEIS全角スペースモード」の設定値

画面上の
選択肢
説明
モード0 全角スペースコードを0x4040に変換
モード1 全角スペースコードを0xA1A1に変換

(B5)外字テーブル使用

外字テーブル変換の処理

<表> 「外字テーブル使用」の設定値

画面上の
選択肢
説明
しない 外字テーブルを使用せず、外字コードはすべて“□”に変換
する 外字テーブルを参照し、外字コードは該当コードに変換
優先 優先的に外字テーブルを参照し、該当コードに変換

外字テーブルについては、クライアントの「アドミニストレーション・マニュアル」を参照してください。

(B6)外字未登録時処理

外字テーブルに未登録の漢字コードが存在したときの処理

<表> 「外字未登録時処理」の設定値

画面上の
選択肢
説明
デフォルト値 デフォルトコードに変換する
エラー 外字変換エラーとする

(B7)コード変換モード

外字の文字列処理の動作

<表> 「コード変換モード」の設定値

画面上の
選択肢
説明
モード0 コード変換時に変換先コードを固定長として外字変換する(UTF-8コード以外)
モード1 コード変換時に変換先コードを可変長として外字変換する

(B8)簡易転送コード変換

簡易転送時に、配信ファイルのコード変換を配信側ホストで行うか、集信側ホストで行うかを指定します。

<表> 「簡易転送コード変換」の設定値

画面上の
選択肢
説明
配信側 配信側ホストでコード変換を実施
集信側 集信側ホストでコード変換を実施
【注意】 この項目は、クライアントがVer.8.4以降の場合に指定可能です。

 

3. 属性変換

属性変換の各項目について説明します。

(C1)パック・ゾーン変換

フォーマット転送またはマルチフォーマット転送時、サイン付内部10進数(P)とサイン付外部10進数(S)の変換規則

<表> 「パック・ゾーン変換」の設定値

画面上の
選択肢
説明
モード0 パック・ゾーンの変換規則については、クライアントの「コード変換マニュアル」を参照してください。
モード1
モードB
モードF
モード9
モードS
モードN

(C2)ASCII用符号部

フォーマット転送またはマルチフォーマット転送時、サイン付内部10進数(P)とサイン付外部10進数(S)をASCII系データに変換する場合の符号部

この設定は、「パック・ゾーン変換」に“モードS”を選択した場合のみ有効です。

<表>「ASCII用符号部」の設定値

画面上の
選択肢
ゾーン部 サイン部
モード1 3 4 5
モード2 3 3 7

(C3)EBCDIC用符号部

フォーマット転送またはマルチフォーマット転送時、サイン付内部10進数(P)とサイン付外部10進数(S)をEBCDIC系データに変換する場合の符号部

この設定は、「パック・ゾーン変換」に“モードS”を選択した場合のみ有効です。

<表>「EBCDIC用符号部」の設定値

画面上の
選択肢
ゾーン部 サイン部
モード1 F C D
モード2 F F D

(C4)Xタイプの変換

フォーマット転送またはマルチフォーマット転送での、キャラクタタイプ(X)の変換規則

<表> 「Xタイプの変換」の設定値

画面上の
選択肢
説明
モード0 漢字キャラクタ混在(Mタイプ)と同様のコード変換
モード1 1バイトコードとして扱う

キャラクタタイプ(X)については、「コード変換マニュアル」を参照してください。

 

4. 集配信

集配信の各項目について説明します。

(D1)暗号化方式

暗号化する場合の方式

<表>「暗号化方式」の設定値

画面上の
選択肢
説明
HULFT暗号化 HULFT暗号化方式を使用
その他の暗号化 暗号出口ルーチンを組み込んで、その他の暗号化方式を使用

暗号出口ルーチンについては、クライアントの「アドミニストレーションマニュアル」を参照してください。

(D2)集信オープンモード

集信ファイルの排他制御の処理

<表> 「集信オープンモード」の設定値

画面上の
選択肢
説明
モード0 集信ファイルがロックされている場合エラー
モード1 ロックが解除されるまで待つ

(D3)転送グループチェック

集信時の転送グループのチェック処理

配信側クライアントのホスト名と集信管理情報の「転送グループ」に登録してあるホスト名をチェックし、登録されていない場合はエラーとすることができます。

<表>「転送グループチェック」の設定値

画面上の選択肢 説明
しない チェックを行わない
転送グループが登録されている時だけチェックする 集信管理情報に「転送グループID」が設定されている場合はチェックを行い、設定されていない場合はチェックを行わない
必ずチェックし、転送グループが登録されていないときはエラーにする 集信管理情報に「転送グループID」が設定されている場合はチェックを行い、設定されていない場合はエラーとする

(D4)動的パラメータ指定

配信要求コマンド(utlsend)で、ファイル名、転送グループID、ホスト名の動的変更の可否

<表>「動的パラメータ指定」の設定値

画面上の
選択肢
説明
動的変更不可能 ファイル名、転送グループID、ホスト名をパラメータで動的に指定不可
動的変更可能 ファイル名、転送グループID、ホスト名をパラメータで動的に指定可能

(D5)メッセージ動的パラメータ指定

メッセージを受信した場合の扱い

<表>「メッセージ動的パラメータ指定」の設定値

画面上の選択肢 説明
置換しない すべての管理情報のメッセージ置き換えを行わない
配信/集信管理情報のみ置換する 配信管理情報および集信管理情報内の置き換えは行い、ジョブ起動情報内の置き換えは行わない
ジョブ起動/メール連携情報のみ置換する 配信管理情報および集信管理情報内の置き換えは行わず、ジョブ起動情報内の置き換えを行う
すべて置換する すべての管理情報のメッセージ置き換えを行う

(D6)配信転送後異常時の処置

配信ファイルのクリア、または削除処理が異常終了した場合の扱い

配信ファイルのクリアや削除は、集配信処理が正常終了した場合に実行されます。

<表> 「配信転送後異常時の処置」の設定値

画面上の
選択肢
説明
異常扱い 異常終了とし、異常時ジョブを実行する
正常扱い 正常終了とし、正常時ジョブを実行する

(D7)再配信待ちキューの削除条件

再配信待ちキューに存在しているファイルIDと同じファイルIDで配信が要求されたとき、および転送が異常終了したときに、再配信待ちキューからレコードが削除される条件

<表> 「再配信待ちキューの削除条件」の設定値

画面上の
選択肢
説明
モード1 ファイルID、ホスト名が一致するレコードを削除する
モード2 ファイルID、ホスト名、ファイル名が一致するコードを削除する

(D8)集信ファイル最大サイズ

集信処理で集信できるファイルの最大サイズ

お使いのUNIXシステムが2GB以上のファイルシステムをサポートしていない場合は、“2147483647”を指定してください。

【注意】 配信側クライアントのバージョンがHULFT5未満の場合、またはMainframeからダイレクト転送した場合は、設定は無効になります。

(D9)自ホスト名

通常はお使いのUNIX/Linuxシステムのノード名(ホスト名)を使用しますが、相手ホスト側での管理上の問題などで、ホスト名として別の名称を使用したい場合に指定します。

(D10)集信多重度オーバリトライ

集信へソケット接続時、集信多重度オーバでエラーとなった場合に、接続リトライを行うかどうかを指定します。

<表> 「集信多重度オーバリトライ」の設定値

画面上の
選択肢
説明
チェックボックスをオフ リトライせず、エラーとなる
チェックボックスをオン 接続リトライを行う

再接続のリトライ回数と待ち時間は、「ソケット接続リトライ回数」と「ソケット接続リトライ待ち時間」を使用します。

 

5. 通信

通信の各項目について説明します。

(E1)ソケット接続リトライ回数

集信側へのソケット接続に失敗した時、再接続を試みる回数

“0”を設定した場合、再接続は行いません。

(E2)ソケット接続リトライ待ち時間

集信側へソケット接続に失敗した時、再接続を試みるまでの待ち時間

自動再配信を行うまでの自動再配信待ち状態の時間を、秒単位で指定します。

(E3)自動再配信リトライ回数

集配信処理中に通信異常が発生した場合に、自動再配信を試みる回数

“0”を設定した場合、自動再配信は行いません。

(E4)ソケット通信応答待ち時間

通信を行っている際に、相手ホストから応答がない場合に、通信を切断する時のタイムアウト時間

“999999”を設定した場合、無制限に応答を待ちます。

(E5)ソケット送信バッファサイズ

ソケット通信を行うときの、送信サイズ

“0”を指定すると、環境(OS)に設定されている値で動作します。

【注意】 配信デーモン起動後にOSの最大ソケットバッファサイズ上限値をHULFTの「ソケット送信バッファサイズ」より小さい値に変更した場合、配信処理が異常終了します。

(E6)ソケット受信バッファサイズ

ソケット通信を行うときの、受信サイズ

“0”を指定すると、環境(OS)に設定されている値で動作します。

【注意】 配信デーモン起動後にOSの最大ソケットバッファサイズ上限値をHULFTの「ソケット受信バッファサイズ」より小さい値に変更した場合、配信処理が異常終了します。

(E7)要求受付応答待ち時間

要求受付処理にて通信を行っている際に、相手ホストから応答がない場合に、通信を切断する時のタイムアウト時間

“999999”を設定した場合、無制限に応答を待ちます。

(E8)IPバージョン

ソケット通信する際のIPプロトコルのバージョン

<表>「IPバージョン」の設定値

画面上の
選択肢
説明
4 相手ホストへの接続はIPv4、接続の受け付けはIPv4のみ
4/6 相手ホストへの接続は最初にIPv4にて行い、接続できなかった場合はIPv6、接続の受け付けはIPv4、IPv6どちらとも可能
6/4 相手ホストへの接続は最初にIPv6にて行い、接続できなかった場合はIPv4、接続の受け付けはIPv4、IPv6どちらとも可能
6 相手ホストへの接続はIPv6、接続の受け付けはIPv4、IPv6どちらとも可能

(E9)電文転送タイプ

データ転送方式

<表> 「電文転送タイプ」の設定値

画面上の
選択肢
説明
異常検知優先 常に異常検知優先モードで動作する
配信速度優先 配信時は転送速度優先モード、集信時は異常検知優先モードで動作する
集信速度優先 配信時は異常検知優先モード、集信時は転送速度優先モードで動作する
集配信速度優先 常に転送速度優先モードで動作する

 

6. セキュリティ

セキュリティの各項目について説明します。

(F1)管理画面のセキュリティ

管理画面セキュリティ機能を使用するかどうかの設定

<表>「管理画面のセキュリティ」の設定値

画面上の
選択肢
説明
無効 管理画面セキュリティ機能無効
有効 管理画面セキュリティ機能を使用

(F2)要求受付ホストチェック

詳細ホスト情報に登録されていないホストからの要求の処理

サービスの要求を受け付ける際、要求発行元のホストが詳細ホスト情報に登録されていない場合の動作を指定します。対象となるサービスは、送信要求(SEND)、再送要求(RESEND)、集信後ジョブ結果参照要求(HULJOB)、ジョブ実行結果通知(HULSNDRC)、およびリモートジョブ実行(HULRJOB)です。

<表> 「要求受付ホストチェック」の設定値

画面上の
選択肢
説明
しない

要求受付ホストチェックを行わない

(詳細ホスト情報に登録されていないホストからの要求を受け付ける)

する

要求受付ホストチェックを行う

(詳細ホスト情報に登録されていないホストからの要求を拒否する)

【注意】 この項目は、クライアントがVer.8.4未満の場合に指定可能です。
  Ver.8.4以降では、サービス別に以下の各項目で設定してください。
  •未登録ホストからの送信要求・再送要求受付許可
  •未登録ホストからの集信後ジョブ結果参照要求受付許可
  •未登録ホストからのジョブ実行結果通知受付許可
  •未登録ホストからのリモートジョブ実行受付許可

(F3)操作ログ出力選択

操作ログを出力するかどうか指定します。

<表>「操作ログ出力選択」の設定値

画面上の
選択肢
説明
出力しない 操作ログを出力しない
ファイルアクセスログ ファイルアクセスログのみ出力する
コマンド実行ログ コマンド実行ログのみ出力する
両方を出力する ファイルアクセスログとコマンド実行ログの両方を出力する

(F4)操作ログ自動切り替えサイズ

操作ログファイルの最大サイズをMB単位で指定します。

操作ログファイルのサイズがこの値を超えた場合、それまでに出力されたファイルは名前を変えてバックアップされます。バックアップは、操作ログ出力先と同じディレクトリに作成されます。

“0”を指定した場合は、操作ログの自動切り替えを行いません。

詳細はクライアントの「アドミニストレーションマニュアル」を参照してください。

(F5)操作ログ切り替え世代管理数

操作ログファイルを切り替えたとき、操作ログファイルのバックアップを何世代前まで残すかを指定します。操作ログの自動/手動切り替えによってバックアップファイル数がこの値を超えた場合、古いものから順に上書きされます。

「操作ログ自動切り替えサイズ(oplchangesize)」に“0”以外を指定した場合に有効です。

省略した場合は“9999”が設定されます。

詳細はクライアントの「アドミニストレーションマニュアル」を参照してください。

(F6)HULFTManagerパスワードチェック

HULFT Managerから接続された場合、ユーザとパスワードのチェックを行うかどうかを指定します。

<表>「HULFTManagerパスワードチェック」の設定値

画面上の
選択肢
説明
しない パスワードチェックを行わない
する パスワードチェックを行う

(F7)未登録ホストからの送信要求・再送要求受付許可

詳細ホスト情報に未登録のホストからの送信要求(SEND)および再送要求(RESEND)のサービス要求の受付を許可するかどうかを指定します。

<表> 「未登録ホストからの送信要求・再送要求受付許可」の設定値

画面上の
選択肢
説明
しない サービスの受け付けを拒否する
する サービスを受け付ける
【注意】 この項目は、クライアントがVer.8.4以降の場合に指定可能です。
  Ver.8.4未満の場合は「要求受付ホストチェック」を使用してください。

(F8)未登録ホストからの集信後ジョブ結果参照要求受付許可

詳細ホスト情報に未登録のホストからの集信後ジョブ結果参照要求(HULJOB)のサービス要求の受付を許可するかどうかを指定します。

<表> 「未登録ホストからの集信後ジョブ結果参照要求受付許可」の設定値

画面上の
選択肢
説明
しない サービスの受け付けを拒否する
する サービスを受け付ける
【注意】 この項目は、クライアントがVer.8.4以降の場合に指定可能です。
  Ver.8.4未満の場合は「要求受付ホストチェック」を使用してください。

(F9)未登録ホストからのジョブ実行結果通知受付許可

詳細ホスト情報に未登録のホストからのジョブ実行結果通知(HULSNDRC)のサービス要求の受付を許可するかどうかを指定します。

<表> 「未登録ホストからのジョブ実行結果通知受付許可」の設定値

画面上の
選択肢
説明
しない サービスの受け付けを拒否する
する サービスを受け付ける
【注意】 この項目は、クライアントがVer.8.4以降の場合に指定可能です。
  Ver.8.4未満の場合は「要求受付ホストチェック」を使用してください。

(F10)未登録ホストからのリモートジョブ実行受付許可

詳細ホスト情報に未登録のホストからのリモートジョブ実行(HULRJOB)のサービス要求の受付を許可するかどうかを指定します。

<表> 「未登録ホストからのリモートジョブ実行受付許可」の設定値

画面上の
選択肢
説明
しない サービスの受け付けを拒否する
する サービスを受け付ける
【注意】 この項目は、クライアントがVer.8.4以降の場合に指定可能です。
  Ver.8.4未満の場合は「要求受付ホストチェック」を使用してください。

(F11)未登録ホストからの簡易転送受付許可

詳細ホスト情報に未登録のホストからの簡易転送の受付を許可するかどうかを指定します。

<表> 「未登録ホストからの簡易転送受付許可」の設定値

画面上の
選択肢
説明
しない 簡易転送の受け付けを拒否する
する 簡易転送を受け付ける
【注意】 この項目は、クライアントがVer.8.4以降の場合に指定可能です。

(F12)簡易転送集信許可ルートディレクトリ

簡易転送で集信ファイルを格納するディレクトリを指定します。

配信側ホストで集信ファイルの保存先を指定する場合、この項目で指定したディレクトリか、そのサブディレクトリを指定する必要があります。それ以外のディレクトリを指定すると、転送エラーとなります。

配信側ホストで集信ファイルの保存先を省略した場合、集信ファイルはこの項目で指定したディレクトリに格納されます。

【注意】 この項目は、クライアントがVer.8.4以降の場合に指定可能です。

(F13)高強度暗号強制モード

高強度暗号強制モードを有効にするかどうかを指定します。

<表> 「高強度暗号強制モード」の設定値

画面上の
選択肢
説明
無効 高強度暗号強制モードを無効にする
有効 高強度暗号強制モードを有効にする
【備考】 この項目はHULFT-HUB Managerから変更できません。
  高強度暗号モードの詳細は、クライアントの「アドミニストレーション マニュアル」を参照してください。
【注意】 この項目は、クライアントがVer.8.4以降の場合に表示されます。

 

7. グローバル

グローバルの各項目について説明します。

(G1)日付形式

HULFTが使用する日付形式

設定後、HULFTを再起動することで、HULFT管理画面、各種ログ、コマンド入出力、環境変数の日付形式が切り替わります。

画面上の
選択肢
説明
YMD YYYY/MM/DD形式の日付を使用
MDY MM/DD/YYYY形式の日付を使用
DMY DD/MM/YYYY形式の日付を使用

(G2)HULFT動作言語

HULFTが動作する言語

設定後、HULFT管理画面を再起動することで、HULFT管理画面の言語が切り替わります。

画面上の
選択肢
説明
JPN 日本語で動作
ENG 英語で動作

 

8. 転送テスト

転送テストの各項目について説明します。

転送テスト機能についてはクライアントの「アドミニストレーションマニュアル」を参照してください。

(H1)転送動作モード

HULFTが“連動モード”で動作するか、“テストモード”で動作するかを指定します。

<表>「転送動作モード」の設定値

画面上の
選択肢
説明
連動モード 相手が“連動モード”だったら通常動作、“テストモード”だったらテスト動作を行う
テストモード テスト動作を行う

(H2)集信結果制御

テスト動作する場合、集信側クライアントが転送テスト機能に対応していない場合には、集信側クライアントの転送確認を行えません。その場合に、異常終了とするか、正常終了とするかを指定します。

<表>「集信結果制御」の設定値

画面上の
選択肢
説明
転送異常として終了 集信側クライアントの確認が行えない場合は転送異常とする
配信側確認のみで正常扱い 配信側クライアントが正常であれば、集信側クライアントの確認が行えなくても正常とする

(H3)集信ファイル出力

テスト動作する場合、集信ファイルの出力を行うかどうかを指定します。

<表>「集信ファイル出力」の設定値

画面上の
選択肢
説明
出力しない 集信ファイルを出力しない
出力する 集信ファイルを出力する

(H4)配信前ジョブ実行

テスト動作する場合、配信前ジョブを実行するかどうかを指定します。

<表>「配信前ジョブ実行」の設定値

画面上の
選択肢
説明
実行しない 配信前ジョブを実行しない
実行する 配信前ジョブを実行する

(H5)配信後ジョブ実行

テスト動作する場合、配信後ジョブを実行するかどうかを指定します。

<表>「配信後ジョブ実行」の設定値

画面上の
選択肢
説明
実行しない 配信後ジョブを実行しない
実行する 配信後ジョブを実行する

(H6)集信後ジョブ実行

テスト動作する場合、集信後ジョブを実行するかどうかを指定します。

<表>「集信後ジョブ実行」の設定値

画面上の
選択肢
説明
実行しない 集信後ジョブを実行しない
実行する 集信後ジョブを実行する

(H7)転送履歴出力

テスト動作する場合、配信履歴と集信履歴を出力するかどうかを指定します。

<表>「転送履歴出力」の設定値

画面上の
選択肢
説明
出力しない 配信履歴および集信履歴を出力しない
出力する 配信履歴および集信履歴を出力する

 

9. その他

[その他]の各項目について説明します。

(I1)ユーティリティ応答待ち時間

以下のユーティリティがHULFTのデーモンへ要求を発行した際の応答待ち時間

  • utlsend
  • utlrecv
  • utlscan
  • utlschange
  • utlkillsnd
  • utlalivecheck
  • utltriggerconf

“999999”を設定した場合、無制限に応答を待ちます。

(I2)ジョブ終了待ち時間

ジョブの終了待ち時間

この設定は、配信前ジョブ、集信完了通知が正常時ジョブ完了の場合の集信正常時ジョブおよび、リモートジョブ実行で有効です。その他のジョブ実行に関しては、無制限にジョブの終了を待ちます。

“999999”を設定した場合、無制限にジョブの終了を待ちます。

ジョブ終了待ち時間の有効箇所については、クライアントの「アドミニストレーション・マニュアル」を参照してください。

(I3)ログ切り替え値

配信履歴、集信履歴および、要求受付履歴を自動的に削除する場合、その削除を行うタイミング

それぞれの履歴ファイルが指定件数に達した場合、履歴を切り替えます。

“0”を指定した場合は、履歴の切り替えを行いません。

(I4)状況表示選択

「集配信状況一覧」画面にて表示する転送状況の種類を指定します。

<表> 「状況表示選択」の設定値

画面上の
選択肢
説明
配信状況のみ表示 配信状況のみを表示する
すべて表示 配信状況および集信状況を表示する

(I5)HULFT識別文字

同一環境に複数のHULFTが起動していた場合に、操作ログおよびトレースログがどのHULFTから出力されたのかを識別するための文字列を指定します。

9バイト以上指定した場合はエラーとなり、初期値(空文字列)が設定されます。

省略した場合は何も表示されません。

(I6)トレース出力バージョン

配信・集信・要求受付の動作状況を出力するログのバージョンを指定します。

<表> 「トレース出力バージョン」の設定値

画面上の
選択肢
説明
トレースログ(V6ヘッダ)、メッセージログを出力 トレースログ(V6ヘッダ)とメッセージログを出力
トレースログ(V7ヘッダ)を出力 トレースログ(V7ヘッダ)を出力
トレースログ(V8ヘッダ)を出力 トレースログ(V8ヘッダ)を出力
トレースログ(V8.4ヘッダ)を出力 (*1) トレースログ(V8.4ヘッダ)を出力
*1: この選択肢は、クライアントがVer.8.4以降の場合に指定可能です。

トレースログへ出力される内容は、「トレースログへ出力」の設定によって異なります。

システムログへ出力される内容は、「システムログへ出力」の設定によって異なります。

ログ出力機能については、クライアントの「エラーコード・メッセージ」を参照してください。

(I7)トレース出力モード

配信・集信・要求受付の動作状況を出力するログのモードを指定します。

<表> 「トレース出力モード」の設定値

画面上の
選択肢
説明
出力しない トレースログを出力しない
異常系のみ出力 異常系のトレースログを出力
全て出力 すべてのトレースログを出力

ログ出力機能については、クライアントの「エラーコード・メッセージ」を参照してください。

【注意】 この項目は、クライアントがVer.8.4未満の場合に指定可能です。

(I8)ログ縮小モード

トレースログおよびsyslogへメッセージを出力する際、すべての項目を出力するか、ヘッダ部の項目だけを出力するかを指定します。

<表> 「ログ縮小モード」の設定値

画面上の
選択肢
説明
全て出力する ヘッダ部とメッセージ部を出力する
ヘッダ部分のみを出力する ヘッダ部のみを出力する

ヘッダ部とメッセージ部については、「エラーコード・メッセージ」を参照してください。

【注意】 この項目は、クライアントがVer.8.4以降の場合に指定可能です。
  ただし「トレース出力バージョン」が“V6出力モード”または“V7出力モード”の場合は、“ヘッダ部分のみを出力”を設定してもメッセージ部が出力されます。

(I9)トレース出力ファイル名

トレースログ出力を行う際の出力ファイル名を指定します。

256バイト以内の英数字で指定します。

クライアントがVer.8.4未満の場合

トレース出力モード」が“異常系のみ出力”または“全て出力”の場合は省略できません。

クライアントがVer.8.4以降の場合

トレースログへの出力」でメッセージレベル(インフォメーション、ワーニング、エラー)のいずれかのチェックをオンにしている場合、この項目は省略できません。

ログ出力機能については、「エラーコード・メッセージ」を参照してください。

(I10)トレース出力ファイルサイズ

トレース出力ファイルの切り替えタイミングをMB単位で指定します。

トレース出力ファイルが指定サイズになるとバックアップを作成します。

バックアップファイルは常に上書きです。

バックアップファイル名は、トレース出力ファイルのファイル名に拡張子「.bak」を付加します。

(I11)HULFT ScriptポートNo.

HULFT Scriptを導入した場合に使用するポート番号を指定します。

このポート番号は、オペレーティングシステムが予約しているポート番号や他のHULFTのデーモンが使用するポート番号と重複しないように注意してください。

詳細は、「HULFT Script マニュアル」を参照してください。

(I12)トレースログへの出力

メッセージをトレースログへ出力するかどうかをメッセージレベルごとに指定します。

<表> 「トレースログへの出力」の設定値

画面上の
選択肢
説明
チェックボックスをオン トレースログへ出力する
チェックボックスをオフ トレースログへ出力しない

指定できるメッセージレベルは下記のとおりです。

• インフォメーション

• ワーニング

• エラー

メッセージレベルについては、クライアントの「エラーコード・メッセージ」を参照してください。

【注意】 この項目は、クライアントがVer.8.4以降の場合に指定可能です。

(I13)システムログへの出力

メッセージをsyslogへ出力するかどうかをメッセージレベルごとに指定します。

<表> 「システムログへの出力」の設定値

画面上の
選択肢
説明
チェックボックスをオン syslogへ出力する
チェックボックスをオフ syslogへ出力しない

指定できるメッセージレベルは下記のとおりです。

• インフォメーション

• ワーニング

• エラー

メッセージレベルについては、クライアントの「エラーコード・メッセージ」を参照してください。

【注意】 この項目は、クライアントがVer.8.4以降の場合に指定可能です。

 

10. HULFT間共有設定

HULFT間共有設定の各項目について説明します。

HULFT間共有設定は、HULFT8 for UNIX/Linux-Enterpriseを導入しているクライアントで設定できます。

(J1)HULFT製品間共有環境設定パス

「HULFT8 for UNIX/Linux-Enterprise」が導入されている環境で、他のホストに導入されているHULFTと、同じファイルに対して排他制御を行う場合に設定します。同じファイルに対して排他制御を行うすべてのHULFTで、同一ディレクトリを指すパスを指定する必要があります。

指定を省略した場合は「HULPATH」が設定されます。HULPATHについては、クライアントの「アドミニストレーション・マニュアル」を参照してください。

(J2)ローカルファイルロックモード 

「HULFT8 for UNIX/Linux-Enterprise」が導入されている場合に、ローカルファイルに対して使用するロックシステムを指定します。

<表> 「ローカルファイルロックモード」の設定値

画面上の
選択肢
説明
モード0 ローカルファイルに対して、ネットワークファイルロックを使用しない
モード1 ローカルファイルに対して、ネットワークファイルロックを使用する

ネットワークファイルロックについては、クライアントの「アドミニストレーション・マニュアル」を参照してください。